2009年7月31日(金)
ワンウェイ・イージーコア
ワンウェイにはコアリング用のツールがあります。大きなボウルを挽く場合真ん中の捨てる部分が多いので、材料が無駄になります。そこで真ん中の部分を2個~3個くり抜いて、子、孫、ひ孫のボウルを作ります。同じ木で2個~4個の大きさの違うボウルが出来上がります。そのコアリングを行うツールが下の写真の物です。コアリングの道具としては、ワンウェイの他マクノートン、ウッドカットなどがありますが、このワンウェイの道具の様にテイルストックで押しながら、カット出来る物がお勧めです。下の写真ではテイルストックで押していませんが、これだとチャックで強力に材料を固定していても、外れてしまうことがあります。テイルストックで押すのが、成功のコツです。もちろん刃先も良く切れるように砥いでおく必要があります。ツールレストに相当するナイフの台は切り込んで行くと、刃先と一緒に、ボウルの中に差しこんで、刃先が振動しないようにしています。ナイフのハンドルが旋盤のベッドに直角になれば、くり抜き完了です。

なぜこのツールの話を出したかというと、間違ってナイフと呼ばれているカッター部分ではなく下の白いポストと台を買ってしまったのです。注文の時の品番の指定をウッカリ間違ってしまったのです。上の湾曲したナイフはボウルの直径により、4種類準備されていますが、ポストと台は、旋盤に合わせて売られています。間違って購入したポストと台は、直径40cmまで挽ける旋盤用です。小生の旋盤は60cmまで挽けるVL300なので、10cmぐらいナイフの刃先が主軸の下に来ます。10cmの木の下駄を履かせれば使えるようなので、自分用に使うかどうかです。購入にかかった費用は、2.5万円ぐらいです。返品は出来ますが、送料がこちら持ちになるので実質的には駄目です。どなたか40cmの旋盤をお持ちの方が、2万円ぐらいで買って頂けないでしょうか?クラフトサプライからの輸入代行は中止していますが、これを買ってくれた方にはナイフなど必要な物の輸入代行はやります。コアリングのやり方のDVDとレンチ、ハンドルなどが付属しています。
2009年7月30日(木)
フィンランドのボウルとワイングラス
樺の木のボウルとワイングラス、それにスプーンとホークを買ってきました。ボウルの直径は29cmでオイル仕上げです。値段は€30≒4千円です。2つ目のワイングラスは高さ13cm、直径8cmで、ウレタン仕上げです。かなり部厚いコーティングがされています。値段は€20≒2,700円です。フィンランドのウッドターナーMr.Martti Lattunenの作品ですが、本人が販売をしていました。ボウルは水で洗うことが出来る。強い洗剤は使わないで欲しい。必要ならスチールウールでごしごし洗うことが出来る。という取扱説明書が付いてきた。仕上がりは特別素晴らしいものではありませんが、販売する上で問題となるようなところはありません。モロッコで売っていたウッドターニングの商品と比べると上出来です。
2009年7月29日(水)
帰国しました
北欧3カ国周遊の旅から帰ってきました。帰国便は幸運にもビジネスクラスに乗れたので、非常に楽でした。フィンランドのヘルシンキの市内のマーケットで木工製品が売られていました。フィンランドでは樺の木が豊富にあるので、ウッドターニング用として使われていました。下の写真のペンは杢の樺の木を使っています。1本€17なので、2,300円ぐらいです。ケースに入った方は€31なので4,200円ぐらいになります。
コーヒーカップが沢山売られていますが、取っ手と本体が一体になったもので、カービングする必要があり、値段は大きさにもよりますが、€50以上と高い。
スプーン、ナイフ、フォークも売られていました。
木の卵も売られています。日本でこれを作っても売りにくいでしょう。鍋敷きのデザインは面白いので、これは真似をしても良いでしょう。
2009年7月21日(火)PartⅡ
北欧旅行
7月21日~28日まで北欧3カ国、フィンランド、スエーデン、ノルウェー周遊の旅に出かけます。フィンランド、スエーデンは仕事で何度も行ったことがありますが、ノルウェーのフィヨルドを見るのは初めてです。今回の旅行の主目的になります。旅行期間中、この日記はお休みさせて頂きます。
2009年7月21日(火)
けん玉
Vermecの球面切削治具を買った人は何を作っているのでしょうか?夢工房へ行くとけん玉がありました。もちろんこのけん玉の丸い玉は治具で挽いたものですので、完ぺきな球になっています。早速これで遊んでみましたが、思ったように上手く出来ません。これはかなり練習をしないと、成功しない物のようです。一方アメリカのサイトでは、パーティなどで子供がすぐに飽きるのを防ぐため、おもちゃを用意しているとのこと。日本のけん玉に似ていますが、カップに玉を入れるだけなので、日本のけん玉より易しそうです。カップの方が玉より大きく完全に玉がカップの中に入る大きさです。Vermecの治具を持っている方は、チャレンジされると良いでしょう。作り方は写真を見て頂ければ分かると思います。
2009年7月20日(月)
サンディングの道具
ハンドルが2段になっているサンドペーパーホルダーです。首の部分が自由に動くので壺の中など手の届かないところにサンドペーパーをかけることが出来ます。ヘッドは素早く交換出来て、ベアリングがダブルで入っています。壺を良くやる人には良い道具だと思います。これはThe Sanding Gloveで販売しています。値段は$159.95とちょっと高い。
2009年7月19日(日)
ペン材料に穴をあける
今月の初めに夢工房に遊びに行きましたが、その時メンバーさんがボール盤を買い替えたいと話しておられました。ホームセンターで売っている物だとストロークが短くペンの材料を貫通させることが出来ないと言う。確かにホームセンターで売っている廉価なボール盤だとストロークが短い。しかしペンの材料に穴をあけるのにボール盤ではなく、旋盤を使えば良いのでは?と言いましたが、どうやったら良いか分からないと言っておられた。そこでアメリカのサイトを検索すると、旋盤の上で精度よく材料の中心に穴をあける方法が紹介されていました。中心に穴をあける必要性は、普通の材料ならあまりありませんが、寄木のペンなどの場合は中心に穴があかないと、寄木の模様の出方がアンバランスになります。かなりこだわった穴のあけ方なので、和訳しました。下の写真をクリックして頂くと見ることが出来ます。夢工房のつなぎ箸と同様に、中心に穴をあける為、鉄鋼用のセンタードリルで下穴をあけた後、ドリルで穴をあけています。中心に穴をあける為には、下穴をあけると言うのが常識のようです。
2009年7月18日(土)PartⅡ
輸入代行中止
ウッドターニングの道具は国内の販売店が限られており、希望の物が入手しにくいとのことで、主にアメリカからの輸入代行をしておりました。しかし趣味でやっていることながら、金銭の授受があるので色々な問題が出てきます。今まで利用して頂いた方には非常に申し訳ないのですが、対応に限界を感じたので、今後は輸入代行はやらないことにしました。Vermecの製品についてはVermecとの契約があるので、当面は続けますがこれも機会を見て止めるつもりです。すでに注文を頂いている分については、最後まで責任を持って対応しますのでご安心ください。
2009年7月18日(土)
Kaindlのシースルーのダイヤモンドホイール
ドイツのKaindl社の透き通って見えるダイヤモンド砥石です。専用のグラインダーに取り付けるタイプの物もありますが、電動ドリルに取り付けるタイプの直径110mmの物を買いました。このホイールは水平に回るようにすると作業がやり易いので、パワーサンド用の電動ドリルに取り付けることにしました。電動ドリルは木枠を作って作業台に固定出来るようにしました。このホイールを買うと電動ドリルに取り付ける軸も一緒に送ってきます。電動ドリルにこの軸を取り付けてから、この軸にホイールを取り付けます。問題なく取り付けることが出来ました。早速ノミをやってみました。ベベル面をマジックインキで塗ってからやりましたが、はっきりとベベル面を見ることが出来、砥ぐことが出来ます。購入したホイールは普通の粗さですが、早く砥げるので砥石の粗さはFine(細かい)の方が良いと思います。ホイールは電動ドリルに取り付けたまま、六角レンチでネジを緩めて交換出来るので、二種類購入するのも良いでしょう。グラインダーとしてはGrizzlyの湿式がありますが、ベベル角度を砥石に合わせるのに時間がかかります。ずれたままやると砥ぐのに時間がかかります。このシースルーグラインダーだと、ベベル面を簡単に合わせることが出来砥ぐ時間を短縮することが出来ます。工房に1つあっても良い道具です。とりあえずこのホイールで鉄鋼用のドリルの刃を砥ぐつもりです。今まで砥いだことがなく、切れなくなっていると思います。
2009年7月17日(金)
工房の必需品ワークランプ
作業の手元を照らす照明器具は、工房では必需品です。クラフトサプライでもこの種のランプを販売していますが、100Wの電球を使っています。当然重くなるので、マグネットの台なども大きくなりかさばります。しかしRocklerはLEDのランプを販売しています。拡大率5倍のレンズの付いたヘッドとスポットライトのヘッドが準備されており、交換して使うことが出来ます。スポットライトの付いた本体は$54.99で、5倍のレンズヘッドは$19.99です。両方を購入すると$74.98です。このLEDのランプは単4乾電池で光らせることが出来るので、電源のないところでも使えます。もちろんAC100Vの電源パックも付いています。十分明るいという書き込みとちょっと暗いという書き込みがありますが、明るいという人が8割ぐらです。マグネットも非常に強力で、がっちり固定することが出来ます。マグネットが利かない木の作業台などに固定するため、スチールのクランプが付いています。クランプを木の台に固定して、それにLEDランプをマグネットで取り付けます。買ってみようかと考えていますが、強力なマグネットが付いていると飛行機に乗せることが出来ないので、発送出来ないかも知れません。
2009年7月16日(木)PartⅡ
今週の上総木工交流会
今週の上総木工交流会は、林 良治先生を招いて『テーブルの基本構造と製作の基本』というテーマでセミナーがあります。テーブルの作り方の講義が聴けるとはラッキーです。お近くの方もそうでない方も訪問されたらいかがでしょうか?上総木工交流会はオープンな会で、参加するのに予約する必要はありません。会費はお茶代で300円を寄付することになっています。セミナーももちろん無料です。小生は今回自作のシックネスサンダーを持って行って皆さんに見せる予定です。
2009年7月16日(木)
ドライからウエットグラインダーへ
乾式のグラインダーで荒砥ぎをやってから、トルメックで仕上げ砥ぎをやっているという人が居ます。この2段階の砥ぎのメリットは、1分以内に非常に早く、シャープに砥げることだそうです。乾式グラインダーの方でもガウジを砥ぐ治具とツールサポートは同じトルメックの物を使います。乾式のグラインダーの方をトルメックと全く同じ様に設定すると、乾式で砥いだベベル角をそのままの角度で、トルメックで砥ぐことが出来ます。砥石とツールサポートの間隔をスペーサーブロックで同じにして、砥ぐわけです。しかし普通にやっただけでは、完全にベベル角が合わないことがあるそうです。砥石の水平を確認して、ツールサポートと砥石の直角を出すせば、かなり精度良く合わせることが出来ると言う。しかし小生の場合乾式グラインダーで砥がなくてもGrizzlyのグラインダーで砥いだだけで十分です。刃先の形状を変える場合は乾式が必要ですが、砥ぎ直しはGrizzlyだけで十分です。下の写真の乾式グラインダーは100グリッドのダイヤモンドホイールを使っています。
2009年7月15日(水)
サイクロン集塵機
下の写真はOneidaのサイクロン集塵機ですが、国内では初?のサイクロン型集塵機がリブロスデルムンドから発売されました。Oneidaではなくスチールシティの物で、モーターは単相200V、2馬力、Oneidaの物と同じ標準的な構成です。価格は19万円ぐらいと少し高いが透明のサイクロンを買っていなければ、これを買ったでしょう。リブロスでは新製品と期間限定のセールをやっており、品揃えが豊富になってきました。木工をやっている人には、値段もリーゾナブルで非常に便利で助かる販売店です。木工旋盤もその内販売を始めてもらいたいものです。電源は真面目に50/60Hzの両方に対応しており、50Hzの地域の人も安心して使うことが出来ます。
2009年7月14日(火)PartⅡ
丸棒のツールレスト販売
丸棒のツールレストは好評なので、追加で作りました。ポスト1本に長さの違うレスト部が2本付きます。ポスト径はφ19mm、φ25.4mm、そしてVL200/300用のφ30mmを準備しました。ポスト径などの寸法は下の写真をクリックして頂くと見ることが出来ます。ポスト径が19mmの物は、送料込で5,000円、それ以外は、6,000円です。購入希望の方は小生にメールを下さい。
2009年7月14日(火)
Inlace Inlay
昨日夢工房に行ったら、VL100のバンジョーとテイルストックのハンドルに木のカバーが付いていました。このレバーは金属のままより、木のカバーを付けることにより手触りが良く、しっかりとロック出来るようになります。付けていない方は取り付けることをお勧めします。もちろんウッドターニングで作ります。この木のカバーに夢工房では、アルミとバイオレットのインレイの飾りが付いていました。粉だけを買って、瞬間接着剤で接着したものです。溝の深さは2mm程度ですが、しっかり付いています。これだとペンにでもいけそうです。インレイのやり方は簡単で切った溝の12時の位置に瞬間接着剤を塗って、その上から粉をまぶしていきます。溝よりはみ出るぐらいに盛り上げます。その上からサラサラの瞬間接着剤を垂らして粉を固めます。瞬間接着剤は粉の中に毛細管現象で入っていきます。旋盤を少し回して、順次この作業を繰り返します。
2009年7月13日(月)
Vermec Ultimate Deep Hollowing set
350mmの深さまで対応する穴掘りのツールです。深く掘れるツールは色々ありますが、刃物台が2つあったりして初期設定が大変です。しかしこのVermecの物は、刃物台が1つなので、それをバンジョーに取り付けるだけです。刃先は丸いカーバイド製ですが、穴掘り用には小さい方を使います。直径の大きい方は、仕上げのシアーカット用です。刃物台は1つですが、ツールのシャフトの上下の動きを規制するゲートが付いているので、キャッチングはしにくいでしょう。実際に使ってみないと、良いものかどうか分かりません。ツールが目の前にあると使ってみたくなりますが、茨城県の方が注文されたものなので、これはこのまま箱に入れて、明日宅急便で送ります。使用結果はメールで問い合わせて、情報が入ればまた紹介します。
2009年7月12日(日)
ネジ式携帯型爪楊枝入れ
小生の作っている爪楊枝入れは、かみ合わせ式ですがネジ式の物を作ってみました。ネジ切り治具では直径が小さくてカッターが蓋の中に入らないので、タップとダイスを使いました。M12x1.75が手元にある物で一番大きいサイズなのでこれを使いました。まず蓋の雌ネジから作ります。ネジの内径と同じ大きさの穴をあけます。M12の場合は10.3mmになりますが、丁度よいサイズのドリルがなかったので、10mmを使いました。10mmだと10.1mmぐらいの穴があくので、これで何とかなりました。タップのお尻は芯押し台で押して、垂直にネジが切れるようにします。切り屑はエアーで飛ばしながら切っていきます。蓋の奥の方まで切りました。次に蓋をチャックから外して身を取り付けます。8mmのドリルで穴をあけた後、雄ネジ部分の直径を12mmに削ります。先端のネジの部分以外は太いままにしておきます。後で蓋を付けた状態で、最終的な太さに仕上げます。ダイスを使って、この12mmの直径の部分にネジを切ります。切り終わると蓋を取り付けて、上手く締まるかどうか確認します。完全に締めつけてから、蓋の頭をテイルストックで押しながら、形を作っていきます。外形は15.5mmぐらいに仕上げます。後はまな板チャックなどを使って仕上げます。今回はこの方法で作ることが出来ましたが、木目に直角にネジを切ることは、非常に難しくネジ山がきれいに出来ません。プラスティックのような木目のないものであれば上手く出来ると思います。繰り返し作ることが出来ないので、今回の挑戦は失敗です。ネジ山が崩れずに奇麗に切る方法を考える必要があります。M13のダイスを買ってきてM12と2回に分けてネジを切れば、一回の切る量がすくないので、ネジ山がそれ程崩れないかも知れません。
2009年7月11日(土)
Diamond View Disc
ダイヤモンドのシースルーディスクです。昨年の11月の東京国際木工機械展で展示されていたもので、ドイツのKaindl社の物です。水平に回るディスクの下側に刃物のベベル面を当てると、ディスクに穴があいている為、ベベル面を上から見ることが出来ます。ショーの会場ではベベルにマジックインキを塗って、ベベル面がぴったりとディスクに当たるようにして砥いでいました。直径180mmのディスクは下の専用のグラインダーに取り付ける物ですが、電動ドリルに取り付ける直径110mmの物もあります。厚みはいずれも3mmです。今回試しに110mmの電動ドリルに取り付けるディスクを注文してみました。ドリルのチャックでくわえる軸が付属しています。送料込みで7,500円ぐらいです。
2009年7月10日(金)
サマーバベキューセール
クラフトサプライの夏のバベキューセールが7月14日まであります。下記の写真の物がすべて20%引きです。スプーンなどは全部木で作ろうとすると結構大変ですが、金具があれば柄を付けるだけなので非常に簡単に出来上がります。簡単に作れるので、人によってはチャレンジ意欲が湧かないかも知れません。クラフトフェアなどで作品を販売する時は、今回の物を並べると、品揃えが豊富になります。ミニ・フォークは1本100円ぐらいです。サラダのサーバーセットは$6.39です。サラダボールを売る時は、これを付けてあると売れ易くなります。チーズ・ボードは日本では使う人が少なく売りにくいものです。ペッパーミル以外は、初心者にも出来るプロジェクトばかりです。しかし作る時は、作り方のマニュアルを見てから取りかかった方が失敗が少ないと思います。英文ですが、図が付いているので、注意点はすぐに理解出来るでしょう。
2009年7月9日(木)
シャープニングシステムの変更
前にも書きましたが、シャープニングを乾式から湿式に切り替えることにしました。しかし乾式のグラインダーがないと刃先の形状変更など困ることがあるので、サブに15cmのグラインダーを残しています。30cmのグラインダーをなぜ残さないのかという質問がJWAの講習会の時に出ましたが、30cmのグラインダーは場所を取り過ぎること、15cmでも十分に役を果たせること、もう一つは30cmのグラインダーを駆動していた、インバーターを使ってサブの旋盤のモーターを交換しようと考えたからです。湿式のシステムに切り替えた理由は、湿式の方がバリの出方が少ないからです。湿式だからバリが少ないのではなく、砥石が乾式の120番に対して220番であることが一番の理由だと思います。3枚目の写真を見て下さい。AAWの記事程ではありませんが、接写による拡大写真が撮れました。乾式で砥いだスキューより明らかに湿式の方がバリの出方は少なくなっています。しかし220番の湿式でもバリが残っているのでホーニングは必要ですが、1200番のダイヤモンドホイールで砥いだらバリは出なくなるかも知れません。65mmの長さを測る治具を製作しましたが、すべて木で作ると使っているうちに、すり減って長さが変わるので、鉄の板を張り付けました。
2009年7月8日(水)
JWAインスタントギャラリー
今回のJWAの講習会では、海外のクラブでは当たり前のメンバーの作品展示が行われました。夢工房の月例会の時に、小生はよく自分の作品を持っていき、上手な人に評価をして貰いました。酷評されることもありましたが、勉強になりました。JWAでもギャラリーを設けると良いのではと思っていましたが、今回実現しました。作品を持って来られたのは小生を除けば、上手な人ばかりです。初心者の方も持って来て評価してもらうとよいと思います。詳細は下の写真をクリックして下さい。
2009年7月7日(火)
ダイヤモンドグラインディングホイール
これはドイツのMAGMA社が販売しているダイヤモンドコーティングをしたグラインダー用の砥石です。昨日のJWAの講習会の時に会員のYさんが持って来て見せてくれました。また砥ぎ方もトルメックのグラインダーを使い説明してくれました。砥ぎ方は普通の砥石と同様に水を付けて砥いでおられましたが、ダイヤモンドホイールなので、乾湿両用が出来ます。メーカーのサイトは英語とドイツ語で書かれていますが、英語の方は明らかに情報が少なく、ドイツ語の方を英語にする翻訳ソフトで読むと次のようなことが書かれています。『直径が150mmと200mmの物は、80番から1200番まであり、トルメックのT3、Tiger1200などに取り付けることが出来ます。250mmの物はトルメックのT7、Tiger2000などに取り付けることが出来ます。幅は38mmで25mmの軸穴があいていますが、アダプターブッシュがあるので、ホイルーを注文する時、グラインダーのモーターの軸径を連絡して欲しい。ダイヤモンドホイールは90RPM~3000RPMで使うことが出来るが、1500RPMぐらいで使うと、早く砥げてホイルーの痛みが少ない』1500RPMぐらいで使えるということは、乾式のグラインダーに取り付けても使えそうだが、Phil Ironsのレビュー記事によると、水を付けた方が金属の削ったカスが付きにくいという。水を付ける場合もダイヤモンドホイールの場合は表面が水に少し着くぐらいで留め、水の中に浸けることはしない。アダプターブッシュは鉄で出来ていて、精度が高そうですので、砥石のブレは出にくいと思います。イギリスでもダイヤモンドホイールをT & J Toolsが販売していますが、直径200mmで幅が50mmの一種類しかありません。軸径もトルメック専用です。値段は£165とドイツより少し高い。

ドイツのMAGMA社の物は250mmで2万円ぐらいなので、購入してみようかと考えている。送料、砥石の番手などについてメールで問い合わせているところです。⇒メールの返事が来て国内の販売代理店は池田さんなのでそちらに問い合わせてくれと言う。
2009年7月6日(月)PartⅡ
Vicmarcの旋盤の取り扱い説明書の和訳
Vicmarcの旋盤の取扱説明書(56ページ)を小生が和訳し、夢工房さんが奇麗な本に製本してくれました。夢工房さんはプロの印刷屋さんなので、もちろん奇麗に仕上がっていました。昨日のJWAの講習会の時に、20部受け取ったので、このサイトでも販売します。代金は送料込みで1,280円です。取扱説明書はVicmarcの旋盤に付いて書かれている訳ですが、他の旋盤にも共通するところがあるので、購入されたらいかがでしょうか?メール便で送りますので、地域によっては到着に3~4日かかることがあります。追加で印刷する予定はないので、在庫がなくなった場合は、申しわけありませんが販売出来ませんので、あらかじめ御了承下さい。
2009年7月6日(月)
木工と白い器の二人展
笠間工芸の丘でたなつる工房さんの作品を見ることが出来ます。期間は2009年7月23日(木)~8月2日(日)までです。お近くの方は、たなつる工房さんの漆の素晴らしい器をぜひ見に行って下さい。

◇鈴木環【陶芸】-粉引による削り出しのものを中心に器、花入など出品
◇菅波博光【木工】-ロクロによる削り出しのものを中心に出品
2009年7月5日(日)
2009年AAWシンポジウム
今年のAAWのシンポジウムは、アルバカーキで開催されました。昨年のリッチモンドには行きましたが、今年は行くのをやめました。その代り10月末ごろに開催されるオーストラリアのウッドターニングの集まりに行くかも知れません。開催日程がはっきりすれば、決心をしたいと思います。AAWのシンポジウムについてAAWのサイトに写真などがアップされましたので、紹介します。一度行っていると、写真を見ただけで大体のことを想像出来ます。詳細は写真をクリックして下さい。
2009年7月4日(土)PartⅡ
Tormekのツールレストと同じネジ式に
Grizzlyのグラインダーは安かろう悪かろうと思っている人もいるかもしれませんが、1か月ぐらい使って全く問題なく使えることが確認出来ました。欠点を探すと英文のマニュアルが、簡単なものしか準備されておらず、真剣に使い方を検討しようとすると、物足らないものです。しかしTormekが詳細な取り扱い説明書を準備しており、グラインダーの構造が同じなので、それを見ればどうすれば良いかすぐに分かります。取扱説明書が英文なのであまり見ない人には、Grizzlyの方が簡単なのでかえって好都合です。あとハードの方でTormekに負けているのは、ツールレストにネジが切られていないので、レストの位置の微調整がやりにくくなっています。使っていて困ったことはありませんが、ネジが付いている方が良いと思います。

下の写真を見て下さい。ツールレストにネジが切られています。ネジがあるとツールレストの位置の微調整が出来て非常に便利です。しかしTormekの物を買って交換という訳にはいきません。なぜなら2本の棒のピッチがTormekとGrizzlyでは異なるからです。そこでグリズリーのツールレストにネジを切るということをやった方が居ます。小生のレストもこれを譲って頂くので、ネジ付きに替わります。

その他ダイヤモンドホイールというのをTormekのグラインダーに取り付けて使っている方も居ます。Tormekなどの標準の砥石は意外と溝が出来易く、ドレッシングを頻繁に行う必要があります。しかしダイヤモンドではドレッシングは不要です。目詰まりも少なく早く砥ぐことが出来ます。価格は高いが長持ちするので結果的に高くないかもしれません。7月5日のJWAの講習会の時にで現物を見せてもらうことになっています。
2009年7月4日(土)
ハイジとおじいさんの器(森の器工房)
西洋木工ロクロ入門のDVDでおなじみの井上先生が、作品展を開かれます。7月22日(水)~26日(日)、午前10時~午後6時で最終日は午後5時までです。場所は愛知県長久手町のギャラリースペース、木もれ陽です。お近くに方はぜひ名人の作品を見に行って下さい。木もれ陽ではコーヒー、紅茶、ケーキなどを楽しむことが出来ます。小生はフィンランド航空で行く北欧3カ国周遊の旅に、21日~28日まで行くので残念ながら見ることが出来ません。旅行代金もすでに振り込み済みです。海外旅行がなければ静岡のIさんの工房訪問などと一緒に回りたかったのですが、、、、
2009年7月3日(金)PartⅡ
Nova DVR XPの安売り情報
クラフトサプライがセールの情報をメールで送ってきました。通常は$2200ぐらいで売っているものを$2000なので$200の値引きですが、それだけではありません。延長ベッドとスパーノヴァチャックがおまけで付きます。旋盤の値引きとおまけの合計は$592です。同様にNova1624-44は$545の値引きになります。この手の安売りは、数量が限定なので、すぐになくなってしまいます。送料などいくらになるかなどと言っていると、アメリカの人が買っていきます。と言っても送料がいくらになるのか?昨年の10月に問い合わせて結果では、DVR XPをエアーで送った場合の送料は$439という連絡が来ています。今回はベッドなどもあるので、送料は更に高くなるでしょう。昨年の10月に買おうかと思いましたが、なぜか思いとどまっています。それにしても安売りはTeknatoolばかりです。同じオセアニアのVicmarcはやりませんね?
2009年7月3日(金)
EMIフィルターと漏電ブレーカー
下の回路図はVicmarcのVL200/300のインバーターの回路図です。赤の矢印はラジオなどへの電波妨害を低減させるEMIフィルターです。最近このマニュアルの和訳で知りましたが、このEMIフィルターで5mAのリーク電流を流しているとのこと。その結果漏電ブレーカーが作動することがあると説明しており、その対策も書かれていました。一般家庭の配電盤にはメインブレーカー、配線別ブレーカーそれに漏電ブレーカーが付いています。ブレーカーは配線がショートしたりすると大電流が流れてOFFになります。漏電ブレーカーは1本の配線の絶縁が低下して漏電電流が流れると、2本の線に流れる電流の差を検出してOFFになります。古くなった配線とか電気製品の漏電を検出することが出来る優れものです。しかし前述のEMIフィルターのようなものを使っていると、漏電ブレーカーが飛んで困ることがあります。最近はパソコン用の電源フィルターで漏電と見なされブレーカーが飛ぶことが結構あるそうです。小生の家でも3回続けてこの漏電ブレーカーが飛びました。小生のVL300のインバーター回路にもEMIフィルターを入れていますが、この影響かと思いましたが、調査の結果20年前に買ったエアコンが漏電していました。インバーターのEMIフィルターは前から入れているので、それは関係がなかったようです。結論としてエアコンを買い替えることにしました。ネットで調べた結果、ヨドバシカメラが安かったので、千葉のヨドバシに行ったら、店頭の価格は2.5万円ぐらい高い。びっくりして店員に聞いたら、ネットの価格と同じに出来ると言うので、購入しました。VL200/300に話を戻しますが、最近の新しい旋盤では、コスト削減の為かこのEMIフィルターが省かれています。従ってVicmarcの取り扱い説明書は古い機種に付いて書かれていることになり、間違っています。しかし新しい機種を持っている人の方が少ないので、この部分は修正せずそのまま和訳をしています。Vicmarcのマニュアル56ページの和訳は奇麗に製本されて、7月5日のJWAの講習会の時販売するそうです。価格はカラー印刷の為少々高く1,200円です。なおこの和訳文を日本のウッドターナーに配ることについて、Vicmarcから許可を得ています。同時にVicmarcから小生の努力に対して大変感謝をされました。
2009年7月2日(木)
Beallのスピンドルタップ
スピンドルタップという便利な物があります。しかし使い方を間違えると、ネジ山がきれいに切れません。西洋木工ロクロのDVDの中で井上先生は木目に応じて挽き方を説明されていました。スピンドルタップは切る方向を変えることが出来ないので、ネジ山がきれいに出来る木目を選ぶ必要があります。詳細は下の写真をクリックして下さい。
2009年7月1日(水)
インレイ用X-Yテーブル
ネジ切り治具、球面切削治具などを自作されている、静岡のIさんのインレイ用のX-Yテーブルの自作です。この方は金属加工が出来るので、この様な治具は全部自作になってしまいます。X-Yテーブルは、ルーターなどを固定して旋盤上でインレイ用の切り込みを入れていきますが、ルーターを動かす速度が遅いと、焼けが出てしまいます。2枚目の写真は小生がやった物ですが、テーブルをネジを回しながら動かすため、速度が遅く焼けが出ています。Iさんの場合は旋盤に平行に動かすところには、ネジを使わず、レールの上を手で押して動かすので、早くルーターを送ることが出来ます。従って焼けが出ずにカット出来ています。このレールの自作は簡単に出来そうに思いますが、ルーターがぐらぐらしないように機械的な強度、剛性が必要ですので、それ程簡単には出来ないと思います。金属加工は素人が出来る範囲で、簡単にこの様なX-Yテーブルができれば良いのですが、、、