2009年6月30日(火)
1725RPMあるいは3450RPMどっちが良いの?
湿式のグラインダーに移行するが、サブのグラインダーは6インチの普通のグラインダーです。ウッドターニングのツールを砥ぐのには、スロースピードグラインダーというのが売られています。回転数は60Hzで1725RPMぐらいと普通の物の3425RPMに対して、半分ぐらいになっています。回転数が高いと刃物の発熱が問題ということで、この様な回転速度の遅いグラインダーが売られているわけです。しかしシャープニングの治具では標準になっている、Onewayの取り扱い説明書を見ると、下表の通り3450RPMを推奨しています。砥石の表面速度6000~8000sfpmが砥石メーカーの推奨なので、8インチの砥石を3450RPMで回すと7225sfpmになって丁度よいという。6インチでは速度が5419sfpmと低くなってしまう。つまり8インチでもスロースピードグラインダーを使っている人は、砥石メーカーの推奨に従っていないことになる。同様に6インチのグラインダーもアウトです。3450RPMで回した時の発熱の問題についてはTom Hintzという人がOnewayの治具の評価記事の中で説明しています。要約すると砥ぎ直しの場合はそれ程長い時間砥ぐのにかからないので、発熱の問題は出ない。刃先の形状を変える時はもちろん、水を器に入れたものを準備して、冷やしながら作業をする。ということで3450RPMのグラインダーで砥いでも問題ないようです。しかし小生のグラインダーは50Hzで使うと2850RPMになります。表面速度は4406sfpmとなります。砥石メーカーの推奨値より低くなりますが、ウッドターニングのツールの場合は低くなっても問題ないと判断して、このまま使うことにします。一般の大きい物を砥ぐ場合は、定格で回さないと砥ぐのに時間がかかり過ぎる。しかしターニングのツールでは、低い回転でも短時間に砥げるということです。
2009年6月29日(月)
湿式あるいは乾式?
湿式のグラインダーか乾式かということが書かれた資料があります。新しい資料ではありませんが、トルメック型のグラインダーで砥ぐとどれぐらいの仕上がりになるか、見ることが出来ます。以前見たことがありますが、今回Grizzlyの湿式のグラインダーを買ったので見直してみました。写真を見ると一目瞭然です。ガウジは写真を見る限りホーニングは必要ないぐらいの出来です。スキューについてはホーニングをした写真が出ており、非常に鋭い刃先になっています。一方乾式で砥いだ場合はバリが激しく出ているので、ホーニングが必ず必要になります。湿式で砥いだ場合の刃先の鋭さには文句がありませんが、問題は砥ぐのに時間がかかることです。しかし設定用のボードを作り、正確にガウジの刃先の角度を決めれば、それ程時間がかかりません。角度が違う状態でシャープニングを始めると非常に時間がかかるので、ガウジ別の設定ボードを作っておく必要がありますが、1度作ってしまえば、2回目からは簡単に設定出来ます。角度が合っていて砥ぎ直すだけなら、それ程時間がかからないので、乾式のグラインダーから湿式に移行することにしました。2馬力、30cmのインバーター式のグラインダーは、オークションで処分して、15cmの小型のグラインダーを湿式の補助として残すことにします。
2009年6月28日(日)PartⅡ
冷蔵庫買い替え
ウッドターニングと関係ない話題です。
平成元年に家を建てたときに買った冷蔵庫ですので、20年ぐらい使っていますが、今までに故障をしたこともなく毎日仕事をしています。これを買い替える必要はないのですが、最近の冷蔵庫は非常に省電力になっています。古い冷蔵庫は三相誘導モーター+インバーターという組み合わせですが、三相誘導モーターは、回転子にも電流が流れるので、銅損があります。直流モーターだと永久磁石を使っているので、銅損が出ないので省エネです。我々が理科の授業で習った直流モーターは、ブラシがあるので長期間、整備なしで使えません。しかし最近の冷蔵庫、エアコンなどはブラシレスの直流モーターを使って、電子制御しています。当然省エネで、必要な時には強い力が出ます。この素晴らしく進化した、最新の冷蔵庫に買い替えると、エコポイントというのがもらえます。小生の買った日立の薄型の冷蔵庫では、14,000ポイントが付きます。1ポイントが1円なので、1.4万円の割引です。新しい冷蔵庫では水を給水タンクに入れておくと、自動的に氷を作ってくれます。その氷が受け皿に落ちる時音がするが、冷蔵庫のモーターの音は非常に静かだと言う。水割りを良く飲むのでこの自動製氷機能は非常に便利です。もっと早く買いかえれば良かったのですが、エコポイントが付くとでも言われないと、問題なく動作している物を買い替える気にはなれません。冷蔵庫は明日配達されます。
2009年6月28日(日)
ホーニングの有効性
下の2枚目の写真はAAWのジャーナルに出ていたガウジの刃先の200倍の顕微鏡写真です。この記事は6ページに渡って書かれていますが、和訳しましたのでその一部を御紹介します。7Aというのがガウジをグラインダーで砥いだ状態です。9Aはベベルとガウジの溝の両方をホーニングしたものです。7B、9Bはそれぞれの刃の状態で木を削った時の表面の100倍の顕微鏡写真です。明らかにホーニングした方が良い様で、しかもホーニングはベベルと溝の両側をやる必要があると書いてありました。今までホーニングはしていませんでしたが、かなり有効なのでやった方が良いようです。しかし最近のHSSとか合金のツールでは、ダイヤモンドのホーニングスリップしか使えないという。従来からあるスリップストーンは、合金の中に入っているタングステン、モリブデン、バナジウムカーバイドなどが硬過ぎて、ホーニングが出来なかったり、非常に時間がかかったりするという。従ってホーニングには必ずダイヤモンドをコーティングしたものを使う必要がある。板状の物と、細長いコーン状の物が売られていますので、ベベルと溝のホーニングには困らないでしょう。

以上は乾式のグラインダーで砥いだ場合の話です。湿式のグラインダーで砥いだ場合は、話が変わってきます。色々考えた結果、湿式のシステムに移行することにしました。インバーターでコントロールしていた、直径30cm、2馬力のグラインダーは、工房から撤去する予定です。この様に判断した理由は、別途報告します。
2009年6月27日(土)
上総木工交流会の展示会
上総木工交流会が君津市立図書館の展示室を借り切って、作品の展示会をやっています。遅ればせながら小生と夢工房さんの作品を持って行って展示しました。見学者は意外と入れ替わり立ち替わり来ています。入場無料であることもその理由だと思います。お近くの方は一度見に行かれたら良いと思います。
開催日時  平成21年6月21日(日)から  
        平成21年7月12日(日)まで
         午前10時から午後6時まで
         ただし、図書館のため月曜日休館
2009年6月26日(金)
ジミー・クルーのDVD
ジミー・クルーのDVD3枚セットを購入しました。内容はジミーが世界中を旅行して、訪問先のウッドターナーの話を元に新しいプリジェクトをターニングするというものです。下の写真はノルウェーへ行った時の物で、ノルウェーではこの大きなボウルでビールを飲むと言う。他に色々なプロジェクトがあり、非常に面白い。まだ2枚目までしか見ていないが、お勧めのDVDです。
2009年6月25日(木)
Spinning Top
Sipnning Topとはおもちゃのこまのことです。これを作るためのキットが売られています。ベアリングの入った物は、結構な値段がします。少し買って作ってみました。作り方は基本的に真鍮のチューブを使ってやるペンなどと同じです。ペンと違うのは直径が大きいことです。しかしターニングに関しては特に難しいことはなく、初心者向けのプロジェクトです。むしろ部品の組み立てに気を使います。こまの先に付けるOリングという非常に小さいゴムの輪を無くさないように注意が必要です。紫檀で作ってみました。ひもを芯棒に巻きつけて、引っ張って回します。非常に長く回ります。部品が高いだけのことはあります。$7.95/個

ところでペンキットに付いてくる真鍮のパイプを、製作ミスで駄目にした人はいませんか?小生もペンキットではありませんが、爪楊枝入れで、木の中に完全にパイプが入らないうちに、瞬間接着剤が固まって使えなくなった物があります。そうするとその部品キットが使えなくなり、腹立たしい思いをします。アメリカにもその様な思いを持っている人がいて、真鍮のチューブだけを売っています。長さは25cmで直径が7mm、8mm、3/8インチ、10mmの4種類があります。7mmは10本、8mmは8本、10mmでは6本入って$9.95です。送料を入れると1,200~1,300円ぐらいで購入できます。ペンをやっている人は、購入しておくと、失敗をしても簡単にリカバリーが出来ます。
2009年6月24日(水)
オリジナルツールレスト完成
オリジナルツールレストが完成しました。注文を頂いた方には本日送付しました。小生も1セットを自分用として入手しました。クラフトサプライのVL300ではツールレストは25mmのポスト径のものが使えるよう、アダプタースリーブが入っています。それを取り外して30mmのポストを使った方が、振動などに対して有利なので、ポスト径は30mmで注文しました。ガウジを乗せて滑らせてみるといい感じです。20cmと27cmの2種類の横棒が付属していますので、、必要に応じて交換して使います。下の写真は27cmの長い方のツールレストが写っています。
2009年6月23日(火)
Jointmaker Pro R2
Bridge Cityが販売しているJointmaker Pro R2という手押しのテーブルソーがあります。モーターも付いておらず、日本の手引きノコの刃が付いているだけです。ノコの刃は傾けることもできるので、斜めに切ることもできます。テーブルの上にはワークを固定する台が付いており、この台はテーブルの上を前後に滑らせることが出来ます。YouTubeの動画を見て頂ければ、どのような物かすぐに分かると思います。これは寄木をやる場合、非常に役に立つ道具の様ですが、大きな欠点があります。それは$1,300という非常に高い値段設定です。自作も出来そうですが、精度よくスライドテーブルが作れるかどうかです。テーブルソーの様にキックバックの心配もないので、価格が下がったら購入したいと思います。しかしBridgeCityによると第一ロットは完売、第二ロットの製作に入っているが、欲しい人は予約が必要と言う。
2009年6月22日(月)
VL300用真空チャック
小生の工房を見せてくれと、神奈川県から来られた方の真空ポンプです。木工旋盤は小生の様に、旋盤部分だけをクラフトサプライから買って、インバーターとモーターを自分で付けるかどうか、悩まれましたが結局完成品を浜松から購入されました。小生が真空ポンプの有用性を来られた時に力説したのではないかと思いますが、早速真空チャックを取り付けておられます。主軸に取り付けるバキュームアダプターですが、HoldFastの物で、真空ポンプはオークションで落札。0.5馬力ぐらいの立派なものに見えます。クラフトサプライで売っている0.25馬力のGastの真空ポンプより、国産の0.5馬力中古の方が安くて、明らかに性能が上です。2.5万円ぐらいで買えますのでそちらがお勧めです。エアーフィルターはホームセンターで売っている、エアーコンプレッサーの物を使えば良いと言いましたが、この方は車のエンジン用のエアーフィルターを付けておられます。木屑が来ても完ぺきにブロック出来そうです。排気マニホールドに太い透明のホースが接続されていますが、これは排気フィルターで排除しきれないオイルミストをこのホースで、匂いのしない方へ排出しているという。VL300には新型のコントロールボックスタイプです。回転数を表示するデジタルディスプレイを取り付けておられます。ガレージ工房のようです。
2009年6月21日(日)
トルメック・ガウジ治具
グラインダーは湿式のGrizzlyのものですが、ガウジを砥ぐ治具はトルメックの物を買いました。理由はGrizzlyでは準備していないからです。ダイヤモンドドレッサーとスキューを砥ぐ治具もGrizzlyにはありませんが、トルメックを買えば良いので問題ありません。今回はガウジを砥ぐ治具が到着したので、試してみました。工房にあるすべてのガウジを砥ぎ、設定用の板を作りました。砥ぎあがった刃先のシャープさにはもちろん文句はありません。時間が少しかかるので、その点が引っかかります。たなつるさんは同じガウジを3本最初にまとめて砥いで、切れなくなったら持ち換えるという方法でやっておられます。夢工房は1本だけトルメックで砥いでおき、仕上げ削りにだけ使うという方法です。30cmの乾式のグラインダーがあるので、どうするか迷うところです。この治具の詳細については写真をクリックして下さい。
2009年6月20日(土)
トグラーボルトチャック(AAW記事)
トグラーボルトというのがあります。どの様なものか御存じでしょうか?ウッドターニングとは関係がありません。石膏ボードのような中空壁にネジ止めするときは、内側でネジが開くようなタイプにしないと柔らかい石膏ボードはボロボロになってネジが簡単に抜けてしまいます。この石膏ボードにネジ止めをする時に使うのがトグラーボルトです。下の写真はAAWのジャーナルのミニ知識のページに出ていた記事の物です。千葉のホームセンターで同じ物を探しましたが見つかりませんでした。プロ用ではあるのかも知れません。このトグラーを何に使うのか?壺など口の狭い物をチャッキング出来ます。翼をたたんだ状態で壺の中に入れて広げる。壺の内壁に引っかかるので、ハンドホイール側まで通した長いボルトで締めつけて固定します。適当なトグラーがないので、木で自作しました。木のトグラーは壺の大きさに合わせて、その都度作ります。縦にして入れて壺の中で水平にして長いボルトをねじ込みます。器用な人はこの作業を指で出来ますが、出来ない場合はラジオペンチなどの道具で木をつかみネジ止めします。これで壺からは抜けなくなりますので、長いボルトの反対側をハンドホイールにナットで締めつけます。壺の口を支えるため、AAWの記事では1枚の板を使っていましたが、真空チャックの丸い板があるので、それを使いました。もちろん芯を出すためリバースチャックで作業をすることになります。開口部の狭い壺の場合、真空チャックでは心もとないので、このチャックの方法は使えると思います。費用は8mmのボルトが1mの長さで160円です。後はナット・ワッシャー1組、鬼眼ナット1個が必要になりますが手持ちの物を使いました。
2009年6月19日(金)PartⅡ
Woodsealer/ウッドシーラー
材木の干し割れ防止剤として今までは、ランバーメイトを使っていました。これは18リッター単位でしか買えないのと、値段が1リッター1,000円程度と割高だった。このランバーメイトの手持ちがなくなってきたので、今回はクラフトサプライからWoodsealerという製品を購入しました。1ガロン(3.8リッター)が$15.99で、送料などを入れると2,200円ぐらいでした。1リッター580円ぐらいなので、ランバーメイトより安価です。早速粗挽きしたボウルに塗ってみました。ランバーメイトより粘度があるが、刷毛で問題なく塗っていける。刷毛は水洗いが出来るので、殆どランバーメイトとの違いはありません。乾いたら白色から透明になるのも同じです。1クオート(946cc)が$4.99、5ガロン(19リッター)は$69.99です。とりあえず試すには1クオートを購入すると良いでしょう。
2009年6月19日(金)
ヒノキのぐい飲み
たなつるさんから頂いたヒノキでぐい飲みを挽きました。すべて同じ大きさにするつもりでしたが、ちょっと難しい。ヒノキの枝が長いので、電動ノコギリで短く切りました。バンドソーでこの様な丸い物を切ると、事故になります。大体はブレードが切れるだけですが、大けがをする危険性もありますので、平らな面が出ていない物は切らないというのが基本です。丸太は皮が付いていますが、このままターニングすると皮が飛んで危険です。ターニングの前に皮を剥ぎます。スキューを突っ込んでいくと簡単に剥ぎ取ることが出来ました。飲み会は21日の夜です。ヒノキのいい香りがしています。
2009年6月18日(木)PartⅡ
AAWジャーナル到着
AAWの2009年夏号が到着した。今回のジャーナルは興味のある記事がいくつかありました。シャープニングとホーニング関係の記事は、科学的に分析されており、6ページにわたって書かれている。筆者はアラン・レイサーとクルーシブ社の副社長ライト博士です。クルーシブはアメリカの特殊鋼を作っている会社で、グレーザーとかトンプソンのツールに使われている鋼材を供給しています。従って記事の中には鋼材の違いについても詳しく書かれているようです。きちんと和訳してみようと思います。現在使っている電子辞書は10年ぐらい前の物なので、1.4万円の新しいソフトを買いました。「リーダーズ英和辞典」第 2 版では、専門語、スラング、固有名、新語などをグローバルな視点から幅広く採録という、心強い辞書です。話をAAWに記事に戻すと、自作真空チャック、カービングスタンドの改造、デザインの下書きの勧め、寄木のウッドターニングシンポジウムなど面白そうな記事があります。まだ良く読んでいませんが楽しみです。このAAWのメンバーになると年4回、このジャーナルを送ってきます。年会費は$60です。1冊$15≒1,500円の雑誌を買っていると思えば安い物です。
2009年6月18日(木)
旋盤アクセサリー
たなつる工房にあったフェースプレートと真空チャックを御紹介します。フェースプレートはVL300に付属するものですが、ネジの穴が4個しかあいていません。追加で8個の穴をあけておられます。大きい材料を固定する場合は最外周の穴と内側の両方にネジを入れるとしっかり固定出来ます。
これは真空チャックです。先ご非常に小さい。ボタンのような小さい物をくわえるのに使っておられる。真空チャックの保持力はチャックの開口部の面積で決まります。チャックの内部を完全な真空にすると1cm2あたり1kgの力で空気が材料を押します。従って面積が大きくなれば押す力は強くなります。直径3cmのチャックだと面積はπr2なので3.1416x1.5x1.5=7kgとなります。直径20cmだと同様の計算で314kgです。小さいチャックで注意することは、保持力が弱いのでワークを飛ばさないようにすること。直径が大きい時は、強い力が働くので、ワークを割らないよう挽く厚さを考慮する必要があります。小生の場合大きい物を挽くときは、壁が薄くなるようであれば、真空調整弁を少しあけて、真空度を下げます。レバーの開度を調整することで、真空度の調整が出来ます。あまり下げ過ぎると怖いので-0.06MPa程度にしておきます。
2009年6月17日(水)PartⅡ
寄木の携帯型爪楊枝入れ
寄木で携帯型爪楊枝入れを作りました。あまり見栄えが良くありません。寄木の木の幅をもっと狭くする必要がありそうです。最近は新しい物にあまり挑戦していないので、ベアリングの入った独楽とヨーヨーの材料を注文しました。この2つは今までやったことがないので、商品が到着したら作ってみます。
2009年6月17日(水)
第6回エコ・フェスタin千葉
エコ・フェスタin千葉は、毎年10月に千葉県長生郡長柄町、長柄町都市農村交流センターで 開催されています。チェーンソーカービングと100人の手作り村が見どころです。100人の手作り村は、千葉県を中心とした手作り作家100人が一同に集まります。木工・手芸・陶芸・竹細工 ・ガラス細工・食などジャンルはさまざまです。昨年の10月に開催された時、行ってきました。その時の様子は下の写真をクリックすると見ることが出来ます。今回10月10日、11日に開催されるので、参加することにしました。一区画を借りて、ウッドターニングの作品を販売します。100Vの電源が確保できれば、スチールシティの旋盤を持って行って、デモをしようかと考えています。昨年は上総木工交流会が2区画を借りて、木工作品を販売されておられた。そちらに混ぜてもらっても良いのですが、出店料がそれ程高くないので、1区画借りて大量販売を狙っています。在庫処分で安売りをするつもりです。
2009年6月16日(火)
Vicmarcの旋盤の取説の和訳
Vicmarcの旋盤の取り扱い説明書、全56ページの和訳が完了しました~ぁ!!!丸3日間かかりましたが、意外と早く出来ました。雑誌の記事を訳すより英文が簡単なので、一回読んで意味を理解出来たので、早く和訳出来たと思います。56ページと言っても、組み立て部品図などは訳す必要がないので、和訳は実質40ページぐらいです。VL300を2年以上使っていますが、この旋盤について知らなかったことがいくつかありました。和訳して初めて気が付いたという訳です。一つは旋盤の主軸の高さです。NovaのDVR3000の取り扱い説明書通り、高さ調整をしていましたが、高すぎるようです。5cmぐら下げようかと考えています。ヘッドストックが熱くて触れない人はいませんか?それはベアリングの締めすぎです。小生の旋盤では問題ありません。テイルストックを分解する前に、知っておかなければならないことがあります。十分理解していないと、壊してしまいます。今回はVicmarcを和訳したので、これを見ればVicmarcの旋盤の注意すべき点ははっきりします。他のメーカーの旋盤も共通するところはあると思います。これでJWAの会長さんとの約束は果たせたので、明日から作品作りに専念出来ます。本日PDFファイルをCD-Rに入れて、JWAの会長さんに送りました。112MBとファイルサイズが大きくメール出来ませんでした。会長の会社で奇麗に印刷されます。
2009年6月15日(月)
グレーザーのシャフト交換
高価なグレーザーの刃物をお持ちの方もおられると思います。昨日たなつる工房で話題になりましたが、たなつるさんは沢山のグレーザーのツールを持っておられます。相当な投資額だったものと思います。しかしガウジなど溝が残り少なくなって、終わりを迎えようとしている物もあります。たなつるさんによるとこのツールのハンドルは非常に使い易く気にいっているという。シャフトを交換出来ないのでどうしようか、困っているところだという。現物を見せて頂いたところ、シャフトを固定するようなネジは見当たらないので、エポキシ系接着剤でシャフトを固定していると推定。ガスバーナーで口金に相当するところをあぶれば、シャフトを引き抜くことが出来るはずと言った。しかし確信がないので、経験のあるトンプソン氏にメールで問い合わせた。返事は下記の通りです。

困ったことに黒いハンドルには、トンプソンのガウジを差せないというので、何か工夫が必要です。一回り細いサイズのガウジをブッシュを作って差せば良いと思う。もちろんブッシュは、径をぴったり合わせるため自作する必要があると思います。或いはハンドルの方のボアを拡大するとか色々やり方はあるでしょう。
1、赤いハンドル(10V/A11)から古い物を引き抜いてトンプソンのガウジに交換することが出来る。シャフトの径が合う。
2、黒いハンドル(15V)はシャフトの径が合わないので、トンプソンのガウジは差せない。
3、青のハンドルについてはやったことがないので分からない。

≪シャフトの交換方法≫

シャフトを上にして木の万力のような物で固定する。ハンドルの中に鉛粒が入っているので、下の方へ移動させる。ガスバーナーか電気式ヒートガンでハンドルの口金に相当する場所をエポキシが柔らかくなるまで熱っする。シャフトは火傷をしないように引き抜く。銀色のブッシュ(軸受筒)がハンドルの中に残っており、このブッシュの径にトンプソンのツールは合わせている。エポキシが温かいうちに、交換用のシャフトを挿入して、冷えてから瞬間接着剤を数滴たらす。これで十分にシャフトを固定することが出来る。あるいはエポキシを掃除して、新しいエポキシを使っても良い。

上の写真で溝の下を砥いでいるのは、ガウジのシャープニング治具に取り付ける為です。溝が柄の近くまで切っていないのは、ツールの振動を抑えるためです。
2009年6月14日(日)PartⅡ
夢工房経由たなつる工房
色々面白い物がありましたが、まずは頂いてきたヒノキの枝です。ぐい飲みには太すぎますが、たなつるさんによると真ん中の赤身のところだけ使えば良いという。底に芯が来る木取りになるが、枝の芯は割れないという。同期会の10人分のぐい飲みを、21日の飲み会までに作らなければならない。
Tormekのグラインダーの回転数をストップウォッチを持っていき測定した。関東なので電源の周波数は50Hzです。60Hzで90RPMという規格なので、50Hzだと75RPMぐらいになるはずです。実測した結果は75RPMでした。Tormekは規格通りの回転数になっているようだが、小生手持ちのGrizzlyは96RPMでしたので、やはり規格と違う回転数になっている。意図的なのか、製造のバラツキなのか?良くわからない。Grizzlyにメールして聞くほどのことでもないので、このまま使うことにする。このあたりGrizzlyはアバウトになっているようです。三重県では60Hzなので、回転数は115RPMぐらいになっているはずです。
2009年6月14日(日)
ボウルの製作
井上式のボウルの挽き方をやってみました。井上先生は底のつかみしろの方は普通にガウジで挽きますが、上側は船底の形をした自作のスクライパーを使っておられます。これを斜めに入れて、中心部分をくり抜きます。ガウジを使った場合中心部分は、削りにくいのですが、この方法では中心は削らないので、早く出来そうです。これをやるには特殊な形のスクライパーが必要になりますが、作るのが大変なので、穴掘り用のツールを使いました。穴掘り用のツールなので、ツールレストから飛び出しが長くなっても問題なく削っていけます。井上先生がやっていたように中心部分はポッキと折って取ることが出来ました。しかしこの方法はあまり感心しません。ガウジでやれば、同じツールで最後まで仕上げることが出来ます。ツールを持ち換えるのは面倒です。このやり方は採用しないことにします。またCi1を使った方がもっと早く出来ると思います。テックさんスペシャルツールは数本残っているので、欲しい方はメールを下さい。なおガウジで全部やる場合は中心部分をドリルで穴あけしておくと早く挽けます。もちろんドリルに柄を付けた物を準備しておきます。
2009年6月13日(土)PartⅡ
お皿の製作
厚みが3cmぐらいの薄い板があったので、お皿を挽いてみました。まずチャックのつかみしろを作りたいのですが、ワークの固定の方法をどうするか?ドライブセンターを使うとこの様な平らな板はどうしても傾いてしまいます。傾かないように片面は少なくとも平らで大きな面を持っている、治具が必要です。小生が多用しているのは真空チャックです。真空チャックと言っても真空ポンプで引きません。真空チャックに付いているゴムでモーターの駆動力を伝えます。コンパスで引いた円の中心をテイルセンターで押します。それを真空チャックの面で受け止めて回します。この状態でチャックのつかみしろを作ります。つかみしろが出来たらチャックでくわえてお皿の上を挽いて、最後はやっぱり真空チャックを使って、チャックの爪の後を仕上げます。井上先生の底の厚みを感じる挽き方をやってみました。上手くいきます。もう底に穴をあけることはなくなるでしょう。

明日は朝から夢工房経由たなつる工房に行きます。たなつるさんでは小生が取り付けたインバーターのリレーを交換します。例の接触不良のリレーを高信頼の物に換える訳です。ぐい飲み用のひのきが欲しいのですが、、、
2009年6月13日(土)
ボトルストッパーの製作
主軸に直接取り付けることが出来る、スクリューチャックを注文してありましたが、到着したので試してみました。主軸のネジは1"x8TPIですので、1 1/4"x8TPIのVL300には取り付けることが出来ません。そこで手持ちのスピンドルアダプターを使って取り付けました。サブ機のスチールシティの旋盤だと直接取り付けることが出来ます。材料にはボール盤で穴をあけ、タップでネジを切ります。このネジとボトルストッパーの金具のネジが同じですので、挽き終わった後、金具をねじ込むことが出来ます。材料を取り付けて4個挽きました。材料の固定に関しては全く問題がありません。金具が4個しかなかったので、これで終わりです。ボトルストッパーは非常に早く挽く環境が出来ました。
2009年6月12日(金)PartⅡ
父の日
日本の父の日は6月21日(日)です。国によってはもちろん父の日は別の日になります。アメリカ、カナダ、イギリスも今年は6月21日です。アメリカの販売店はこの日にからめてセールを展開しています。クラフトサプライはすべての本とDVDを15%引きにするという。6月16日までだそうです。ジミークルーのDVD3枚組と本を2冊ぐらい買うつもりです。
2009年6月12日(金)
Grizzly湿式グラインダーの改良(PartⅡ)
ホーニング用のレザーホイールは、Tormekの場合延長ホイールを取り付けることが出来、それ用のオプションが用意されています。回転軸の直径がGrizzlyの場合細い様で、このTormekのオプションを取り付けることが出来ません。それなら金もかからないことだし、自作することにしました。まずMDF材でガウジの溝のホーニングが出来るよう山をガウジで作りました。グラインダーへの取り付けですが、軸は8mmのネジが切ってあるので、長い6角のナットを使いました。回転面が軸に直角になるようナットの両側は、ディスクサンダーで平らにしました。このナットで既存の平らなホーニングホイールを固定します。反対側のネジにボルトで、ガウジ用のホーニングホイールを取り付けました。回転面はぶれずに取り付けることが出来ました。ガウジのシャープニングの治具は、Tormekの物をクラフトサプライに注文しましたが、本日アメリカから出荷されたので到着待ちです。
2009年6月11日(木)PartⅡ
木工旋盤のメンテナンス
Vicmarcの新しい旋盤は、詳細なマニュアルがメーカーから出ましたが他の旋盤はどうか?Onewayの場合は公開しているマニュアルは、32ページのもので、Vicmarc程詳細ではありませんが、これでメンテナンスは出来ると思います。JWAの会長さんは旋盤のメンテナンス、修理についてJWAとして出来るだけ情報を提供したいと考えておられるようで、Vicmarcの新しいマニュアルの和訳をしてくれと頼まれてしまった。新しいマニュアルが出たと言わなければ、こんなことも頼まれなかったのですが、熱心に頼まれたので、渋々お受けしました。そもそも家電品のようにメーカー、販売店がすべて面倒を見てくれれば良いのですが、海外製であるのでメーカーに期待するのは難しい。販売店が責任を持って、対応してくれると良いのですが、木工旋盤では現状はそのようになっていない。小生のVL300はアメリカのクラフトサプライから買ったので、故障した時必要になる保守部品は、クラフトサプライに問い合わせるつもりです。クラフトサプライの旋盤の担当者はMr.Roger Durstという人がやっていますが、対応が良いというので評判です。ベルトが切れたと言ったら、翌日に届いていたという。但しこれはアメリカでの話です。日本からメールをしても、ベルトが届くのは10日間はかかるでしょう。ベルトとかベアリングを在庫しておき、壊れたら自分で交換出来れば、枕を高くして眠ることが出来ます。VicmarcのVL175、VL200、VL300用のベアリングは5組買いましたが、他の旋盤の物はありません。自分の旋盤のベルト、ベアリングを国内で買えるかどうか調べておくと良いでしょう。
2009年6月11日(木)
Grizzlyの湿式グラインダーの改良
アメリカの電源電圧は60Hz、120Vです。従って関東の50Hzの地域で、アメリカ仕様の電動工具を使うと、色々な問題が出ます。オフコーポレーションのバンドソーではモーターが発火するおそれがあるので、交換してくれと50Hz対応のモーターが送られて来たことがあります。誘導モーターを使っていると、60Hzで設計された回転数より低くなり設計性能が出ないことがあります。今回のGrizzlyのグラインダーは単相誘導モーターを使っているので、回転数が低くなります。60Hzで1725RPMなので、50Hzで使うと1437RPMに回転が落ちてしまいます。砥石の回転数は90RPMというので念の為実測してみました。意外や意外96RPMになっています。60Hzで90RPMなら50Hzで75RPMぐらいでないとおかしい。このグラインダーを60Hzで使うと115RPMぐらいなってしまい、公表している90RPMより高くなってしまいます。いずれにせよ60Hzで使った時と同じ回転数にすべく、モーターのシャフトに真鍮のパイプをかぶせ、太くしました。モーターのシャフトがゴムのホイールを直接回すようになっているので、モーターのシャフトを太くすれば砥石の回転数は上がります。モーターのシャフトは10mmなのでこれを12mmになるようターニングで真鍮のパイプを加工しました。その結果砥石の回転数は118RPMになりました。この状態でシャープニングをしていますが、特に問題はありません。シャープニングに時間がかかるグラインダーなので回転数は高い方が良いでしょう。Tormekはところでどうなっているのでしょうか?13日に夢工房に行くので、実測してみます。
2009年6月10日(水)
大山こま
大山こまを製造、販売されている方がJWAのメンバーになられました。大山阿夫利神社の参道にこの方のお店はあります。神奈川県伊勢原市です。テレビなどでも紹介されている有名店で、お店の名前は金子屋です。大山阿夫利神社は大山参りで参拝する神社です。大山こまの由来については、太字の文字をクリックして頂くと見ることが出来ます。大山こまは惟高親王の技術を引き継いで、大山参りのお土産として生まれ、育った物だと思います。一方アメリカではこまと言えばボニー・クラインです。本も出ていますが、大山こまと比べると、当然ですが大きくデザインが異なります。アメリカの物は、チャッタリングとかテクスチャリングを良く使います。親戚の子供用に一つ作ってみるつもりです。それより大山参りに行って、買ってくるのが一番早いか?
2009年6月9日(火)
Grizzlyのグラインダー到着
2月に注文したGrizzlyのグラインダーが3か月遅れで到着しました。早速箱を開けて組み立て使ってみました。Tormekは使ったことはありませんが、Knottyさんのサイトで書かれている通り、Grizzlyのグラインダーは何の問題もありません。Tormekとの違いは値段が安いということだけです。ハサミ、包丁、スキュー、平ノミ、自動カンナのブレードなど砥いでみましたが、期待通り上手く出来ました。Grizzlyの問題は、日本のクレジットカードが使えないので日本から注文できないことです。小生の場合、アメリカにいる知り合いに買ってもらいましたので、問題がありませんでした。アメリカに知り合いが居ない人はどうするか?国内では滋賀ナイスさんがこのグリズリーのグラインダーを売っています。トルメックを買おうとすると、いくら払わなければならないのか?滋賀ナイスさんではアクセサリーキット#2付きを、33,800円で売っているのでこれがお勧めです。他に必要なアクセサリーがあればトルメックの物を買う。トルメックのアクセサリーはWoodCraft、クラフトサプライなどアメリカの主要な販売店ならどこでも扱っています。Grizzlyのグラインダーの使用結果は、写真をクリックして頂くと見ることが出来ます。
2009年6月8日(月)
Vicmarcの新型旋盤のマニュアル
Vicmarcの旋盤は新型になっていますが、それに伴いマニュアルも新しくなっています。この新しいマニュアルはVicmarcのサイトからPDFファイルでダウンロードすることが出来ます。VL100からVL300まですべての旋盤について出ており、全部で56ページです。このマニュアルの良いところは、カラー写真を沢山使って、ベルトの交換方法やテイルストックの分解方法などを説明しています。写真が鮮明なので、英語を読まなくても或る程度理解出来ます。Vicmarcの旋盤をお持ちの方は、ダウンロードされると良いでしょう。旋盤の機械的な部分は、旧型も新型も似たようなものだと思いますので役に立つでしょう。
2009年6月7日(日)
フェースプレート
材料を旋盤に取り付ける方法は色々ありますが、小生はフェースプレートを良く使っています。もちろん4爪のチャックを使うことが一番多いわけですが、つかみしろを作った後の話です。つかみしろを作る前はフェースプレートを使ったり、ビツインセンターで挽いてつかみしろを作ります。このフェースプレートを買ってくれと頼まれますが、少し困る時があります。それは旋盤の主軸がM30x3.5の場合、アメリカのクラフトサプライなどの販売店がこのサイズのフェースプレートを扱っていないからです。アメリカの標準の主軸サイズは、1"x8TPI、1 1/4"x8TPI、M33x3.5の3つです。これらのいずれかであれば、豊富に品揃えがあるアメリカの販売店で買えますが、欧州とオーストラリアの標準のM30x3.5は、アメリカでは売っていません。オーストラリアにあるVermecはもちろんこのM30x3.5の自社開発のフェースプレートを販売しています。下の写真の1枚目がそれでM30x3.5のものです。フェースプレートは主軸に固定するネジの部分と分かれる2ピース構造です。直径の違うフェースプレートを何種類か買っておけば、大きさの違う材料に対応出来ます。最近買った物を手にとって見ると見事な仕上げで、見ているだけで欲しくなります。アメリカ標準のサイズであれば、2枚目、3枚目の写真のような色々なフェースプレートを買うことが出来ます。アメリカでもVermecと同じ方式の物が売られています。アルミのフェースプレートは、強度的に少し心配があり、大きなワークを固定するのはやめた方が良いでしょう。鉄の物は値段が高い物が多いのですが、廉価な物も売られています。しかしあまりにも安い物は芯が出ていないなど、問題があります。精度が問題なくスチールの物だと$11.5ぐらいが一番安い物です。
2009年6月6日(土)PartⅡ
スリーポイントステディ
スリーポイントステディはベアリングの入っていない車輪を使っていましたが、少し強く押し付けると、車輪の軸が摩擦熱で燃えて煙が出ました。ある程度圧力を加えないと、スリーポイントステディの役目を果たしません。そこでローラーベアリング入りの車輪を購入しました。直径は5cmですが、これ以上小さいのは、探しましたが、見つかりませんでした。1個361円です。早速取り付けて試してみました。ベアリングが付いているので、回転がスムーズです。これは交換しただけのことはありました。成功です。
2009年6月6日(土)
カリンの瘤材のボックス
ボトルストッパーをこの瘤材で作りましたが、今回はボックスを作ってみました。材料が良いとなぜか奇麗に見えます。失敗するともったいないので、注意して挽いた結果無事に完了。しかしバフをかけている最中に落としてしまい、蓋にヒビが入ってしまいました。瞬間接着剤で無事修理が出来て完成です。
2009年6月5日(金)PartⅡ
VL200/300のベアリング
5月に夢工房に行った時VL300のベアリングが壊れたので、交換したと言っていた。主軸をハンマーで強く叩いた人がいるのではないか???かなりひどくベアリングのローラーが壊れていたという。夢工房では予備のベアリングを持っていたので、すぐに修理が出来たそうだが、夢工房にはVL200とVL300が5台ぐらいある。ベアリングの予備を買いたいというので、インターネットで探してみた。このベアリングは内径が1 1/4インチのインチ規格の物です。ローラーの付いた内側のコーン部(LM67048)と外側のカップ(/LM67010)と呼ばれるケース部の型番が別になっていますので注意が必要です。国内では在庫を持っているところがほとんどありません。あっても値段が1組1万円以上と高い。海外を探すと沢山あります。日本へ発送してくれる販売店を探した結果、イギリスの販売店から5組購入した。1組1,260円ですが、送料を入れると2,500円ぐらいになりました。日本の木工旋盤の平均使用年数は何年なのでしょうか?アメリカではベルトが切れた、ベヤリングの交換の方法を教えてくれという、掲示板への書き込みが結構あります。日本でもこのあたりを心配しなくてはいけない時期がいずれ来るでしょう。
2009年6月5日(金)
スプーンの製作
久しぶりにスプーンを作ってみました。材料の木を中心で支えず1/4のところで支えます。スプーンのボウル部分を挽くためにこの様にします。スピンドルガウジで丸くして柄とボウル部を挽きました。ボウル部分のくりぬきは、ドリルで途中まで穴をあけて、その上からグラインディングドリルで削っていきます。電子彫刻刀よりこの方が早く出来ます。スプーンの固定はツールレストにカービングスタンドを取り付け、それにチャックを固定します。スプーンに傷が付かないようゴムのクッションを使いました。この簡易カービングスタンドは角度を調整出来ませんが、便利に使えます。
2009年6月4日(木)
ボウルの粗挽き
樫の丸太の粗挽きをしました。丸太のまま保管していましたが、4本の丸太の内1本はカビが出ていました。切ってから3か月ぐらいの丸太です。完全な生木よりは、水分が少なく挽いている最中に水が飛び散りません。在庫のこの樫の木は沢山あるので、せっせと粗挽きをします。5/8インチのボウルガウジで粗挽きをやっています。Ci1はあまり好きではないので、使っていません。須田プロほど早く挽けないが、そこそこの速さで完了。ゴミ袋が6袋出来た。

現在コンパクトデジカメとプリンターを修理に出しています。デジカメは埃の多い工房で使うので、内部にゴミが入って黒い点として写ってしまいます。今回で2回目ですが、センサーのクリーニング中です。従って今日から写真は一眼レフで撮ります。
2009年6月3日(水)
Skewchi Gouge(スキューチ・ガウジ)PartⅡ
そのSkewchiGougeを作ってみました。オフで売っている630円のHSSの丸棒を使いました。刃先をグラインダーで作るのに少し時間がかかりましたが、問題なく完成させることが出来ました。使ってみた結果は、あまり感激しませんでした。詳細は写真をクリックして下さい。
2009年6月2日(火)
Skewchi Gouge(スキューチ・ガウジ)
Skewchi GougeというツールがPackerdとかWoodCraftで販売されています。英国のアラン・ビーチャムさんという人が、考え出したものでCrown Tools製です。溝のないスピンドルガウジと一言で言い表すことが出来ます。メーカーの宣伝文句はガウジとスキューの両方のカットを1本のSkewchi Gougeで出来るというものです。どの様なものか調べましたので、ご紹介します。詳細は下の写真をクリックして下さい。
2009年6月1日(月)
井上式シャープニング
グラインダーのインバータは誤配線で壊してしまったので、新しい物に交換した。ついでに砥石を交換して井上式のシャープニングを試してみた。西洋木工ロクロのDVDの中で詳細は説明されていますが、井上式の特徴は、グラインダーの砥石が自転車のタイヤのように丸くなっており、この曲面を使ってガウジのシャープニングをやります。普通の平らな砥石の面を使って、フリーハンドでシャープニングするより、人によっては違うかも知れませんが、小生には井上式の方がやり易い。特にボッシュの穴掘りツールのように先が細い物は、この方法でやると非常に上手くゆきます。ボッシュのツールの刃は、メーカーでは取り外して、専用治具に取り付けてシャープニングするとなっていますが、刃は接着剤で取り付けているので、脱着は非常にめんどうです。シャフトに取り付けたまま、きれいにシャープニング出来ました。小生のグラインダーはインバーターコントロールなので、刃先が細い物は、回転数を落としてやると発熱を抑えることが出来ます。普通のガウジのシャープニングの様子は下の写真をクリックすると、YouTubeで見ることが出来ます。小生の工房には、数えてみるとガウジが10本以上ありました。この井上式で全部シャープニングをしてみました。治具を使う場合より、明らかに時間を短縮出来ます。10本以上やるとかなり上手になりました。今後はこの方法でシャープニングをやります。ベベル角がずれたりすると、見本と同じ角度に治具を使って修正するつもりです。