ユニバーサルガウジ治具

左図がガウジ治具の足の角度の違いでどの様な刃の形になるかを説明した図です。脚の角度はJS0〜JS5まで変えることが出来ます。同じベベル角にした場合JS5に行くに従ってガウジの両翼が長く削られます。エルスワースの砥ぎ方はシャフトの飛び出し量を65mmから75mmに変更して、JS5、ベベル角60度に設定すると出来るそうです。両翼が長く砥がれた形になります。しかし初心者がこれを使うと、長い両翼で引っかけてキャッチングをさせる危険性が増します。初心者が使いやすいのはベベル角55度、JS2〜3当たりでしょう。ガウジの見本は50度、JS2になっていました。小生は50度、JS2.5で砥ぐことにしました。

トルメックのグラインダーでガウジのシャープニングをする治具です。SVD-185という型番で、カッターをシャープニングする治具も付属しています。

ボウルガウジは50度、スピンドルガウジは45度、ボウルの淵をやるディテイルガウジは40度にしているので、それぞれの設定ボードを作りました。使い方は左の写真のようにレストと砥石の間に入れて、レストの位置をロックします。後はガウジ治具の足の角度を2.5の位置にあることを確認するだけです。これで今回と同じ設定で次回も砥ぐことが出来ます。

砥ぎあがった刃先は言うまでもなく非常にシャープです。ホーニングをすれば、さらにシャープになるようです。両側をやるかどうか、AAWのジャーナルの記事を読んでから考えたいと思います。記事では両側をやることを勧めているようだったが、まだ詳しく読んでいない。

まずプロファイルプロというガウジの刃の形の見本を取り出します。これは多くの有名プロが砥いでいる形になっており、この形で砥いでおくと非常に使いやすいものになります。この見本をコピーして、手持ちのガウジを砥ぎます。

治具からシャフトを65mm飛び出させます。ワンウェイの治具の場合は50mmですが、トルメックは65mmになっています。砥石の直径が25cmということもあり、これはメーカー指定に素直に従って65mmに調整します。

次に見本のガウジの刃の横の部分を砥石に当てて面がぴったり当たるよう、レストの棒を前後させます。この時ガウジ治具の足の角度はどの位置にあってもOKです。ベベル面が砥石面にぴったり接するのを確認したあと、レストをしっかりロックします。

ガウジの見本を使う
設定ボードの製作

レストを動かしてしまうと次に使うとき、位置の設定が面倒です。従ってガウジ別にレストの位置を、簡単に設定出来るよう、スペーサーボードを作りました。平らな合板を写真のように砥石に当てて、鉛筆で印を付け大きめに切った後、ベルトサンダーで微調整をしました。

トンプソンのガウジを砥いでみます

ガウジを左側に倒した時治具のパイプ部に当たって、十分に回転させることが出来ません。右に倒した時はレストの棒まで回せるので、左右対称に出来ません。このガウジ治具のパイプ部を3分の1ぐらいカットしようかと考えています。今の状態でも特に問題があるわけではありませんので、悩むところです。

完成です。奇麗に全面が砥げました。

ヒールから中間部まで研いだところです。ベベル角があまりにもあっていないと乾式のグラインダーであらかじめ砥いでおいた方が良いでしょう。大幅に形を変えるのは、時間がかかります。

見本のガウジを取り外して、トンプソンのガウジを挿入し、65mmシャフトを治具から飛び出させます。先ほど設定した、治具の足の角度とレストの棒の位置は変えないようにします。変えると見本と同じ形になりません。小生は好みでJS2.5にしたので見本とは少し違う形になります。見本がない場合はベベル角55度、JS3当たりに設定して砥げばよいと思います。ベベル角を測るため角度計が必要になります。

今度はガウジの真ん中を砥石に当てて、べべル面が砥石面にぴったり当たるよう、ガウジ治具の脚の角度を調整します。見本のガウジの場合、脚の位置は0〜5まである番号の2の位置に来ました。この位置によって刃先の形が変わります。