2009年3月31日(火)
BowlSaw
前回使い方を間違って、折ってしまったボウルソーの交換品が届きました。今回来たものは6インチ用のものです。8インチ用を購入して折ってしまったのですが、先方に在庫がなくとりあえず6インチで試してくれ。8インチは出来次第送るとの連絡がありました。早速試してみることにしました。材料は近所の雑木林の樫の木です。ツールを差し込む溝を、Boschの穴掘りジグで掘りました。その後ツールを入れて切り始めます。木が濡れているので、のこ切りの刃に切りくずがこびりつきます。頻繁に取り出して木屑を取り除きました。乾いた木ならもっと早く切れたと思います。前回の失敗は旋盤の回転数を上げすぎたためなので、今回は200RPMぐらいでやりました。ツールはあまり熱くなっていません。時間はかかりましたが、無事切りぬくことが出来ました。中心の500円玉ぐらいの大きさのところは切っていませんが、ツールの柄で叩くと割れて子ボウルが取れます。このツールは交換品を送ってくれたDickには申し訳ないが、あまり良いものではありません。ツールのシャフトが太いのでその分、溝の幅を広くしなくてはならず、捨てる分が多くなります。従来のコアリングツールの方が、値段は高いが有効だと思います。
2009年3月30日(月)
Wet Grinder
グリズリーのグラインダーを購入しようとしましたが、日本のクレジットカードでは、通らないというのでアメリカに居る方に頼んで注文してもらいました。日本から注文した時と同じで、アクセサリーの在庫がないので、3月31日まで待ってくれという返事が来ています。
ところがWoodCraftのサイトを見るとTiger2000というグラインダーが売られています。砥石は8インチですが、WoodCraftからならクレジットカードの問題がないので、日本から買えます。$119.99です。海外のサイトを検索すると、同じものがトリトンからも販売されています。在庫があるので、これを買っても良かったのですが、グリズリーの方を注文しているので、そちらを待つことにします。トルメックが高いので、同じような物が色々販売されているということです。マニュアルも公開されていますが、トルメック程詳しく書かれていません。
2009年3月29日(日)
イースターエッグ(Easter egg)
キリスト教ではイースターはクリスマスより重要な日です。イエスキリストが十字架にかけられ、3日後に生き返ったのを祝う復活際です。宗派によって違いますが、4月12日か19日になります。その前後は休みになり、イースターホリデーと言って、日本の5月連休のような感じです。そのイースターに付き物が卵です。なぜ卵かという説明はこのサイトの趣旨と異なるので、割愛しますが欧米の人たちは、卵に模様を入れたり、色をつけたりして飾ります。当然ウッドターニングでこの卵を作る人が現れても不思議ではありません。クラフトサプライがこの卵用の珍しい木の販売を始めました。当然色を付ける塗料、スタンド、ワイヤーバーナーなどを一緒に売ろうとしています。卵は真円ではないので、治具がなくても問題なく挽けます。挽き方のマニュアルがありますので興味のある方は見て下さい。残念ながら日本ではこの様な卵を作ってもあまり評価されないと思います。ちなみに1枚目の写真はチョコレートで出来ています。
2009年3月28日(土)
ボウルの荒挽きーランバーメイト塗布
荒挽きして紙で包んだボウルに割れが出始めていました。このままだと、割れが深くなって使えなくなります。紙で包んだだけでは、不十分なのでしょう。ランバーメイトを塗ることにしました。全面に塗ります。塗った後はまた紙で包みます。
このランバーメイトですが、在庫がなくなってきたので追加で購入しようと考えています。しかし新製品のワレドメールA+Kと言うのが発売されています。これは割れ止めとカビ防止の2つの効果があります。ランバーメイトは、材木の表面に呼吸するプラスティックの被膜を作って、ゆっくり乾燥させ、割れを防止しています。ワレドメールA+Kは塗布すると材木の中に浸透し、割れ止めとカビ防止の両方の効果をもたらします。表面に皮膜がないので、木材の乾燥を阻害しないので早く乾燥します。逆に言うと割れ止め防止の効果はランバーメイトより少し低い様です。
どちらを買うか悩みますが、ウッドターニング用としては、ランバーメイトの方が合っていると思います。ワレドメールA+Kは表面に被膜を作らず内部に浸透しているので、表面を削り取っても割れ止め防止効果は持続するのが特徴です。ランバーメイトの従来品はポリ缶でしたが、鉄製の缶になったので18kg入りで500円安くなりました。
2009年3月27日(金)
チェーンソー
先週須田プロが来た時に指摘されたことですが、小生のハスクバルナのチェーンソーのチェーンが緩んでいる。外れる危険性があるので、ピンと張った方が良いというアドバイスを頂きました。チェーンは少し緩めの方が良いという認識でいましたが、最近のチェーンソーは先端に歯車が入っているので、ピンと張った方が良いそうです。早速2つのナットを緩め、ドライバーを回してチェーンをピンと張りました。また歯車には時々オイルをやる必要があるという。早速ハスクバルナの取扱説明書を見ると、歯車が付いていました。おまけにグリスの注入口があります。ガソリンを入れるたびに、この穴からグリスを圧入すると書いてありました。チェーンソーのような危険な道具は、取扱説明書を熟読する必要があります。
しかしこのチェーンソーは大食いです。ガソリンもオイルも非常に早く無くなります。須田プロによると、車などのエンジンは全開にする事は殆どないが、チェーンソーは全開で使うのが当たり前なので、燃費が悪いのは致し方ないそうです。
2009年3月26日(木)
バンドソーの集塵
ラグナのバンドソーに付いている、集塵ポートに業務用の掃除機を接続して集塵していたが、殆ど吸ってくれず内部に残っています。そこでホースをブレードの近くに置いて吸わせることにしました。この方がましなようです。当面これでやってみます。
2009年3月25日(水)
日本のWBC連覇とPin Chuck
日本のWBC連覇とピンチャックの間には何の関係もありませんが、韓国に勝った試合を朝から見ていました。9回に同点にされてもう駄目かと思いましたが、最後にイチローがやってくれました。18番ホールで逆転イーグルパットを決めたような感じです。役者は舞台が整わないと、仕事をしないようです。

チャックには沢山の種類があります。一般的なのは4爪のスクロールチャックですが、フェースプレート、コレットチャック、ジャムチャック、真空チャック、スクリューチャックなど色々あります。ピンチャックと言うのもありますが、あまり目にすることがありません。ボトルストッパーとかペンなどを挽く場合に有効なチャックです。チャックは丸い棒状ですが、平らな部分があります。その上に細いピンを置きます。材料にはこの丸棒の太さと同じ穴をドリルであけます。ピンを置いて穴に差してから回すと、ピンがロックして固定されます。緩める時は反対方向に回します。ピンチャックの特徴は、チャックが外側にないので、材料の全体にアクセスが出来ることです。小物しかつかむことが出来ませんが、ボトルストッパーなどを挽く場合有効です。ペンの場合は真鍮のパイプを使っているので、穴をあける必要がなく、すぐにチャックが出来ます。鉄の棒があれば自作出来ると思います。ピンは釘を切って使うそうです。
2009年3月24日(火)
BowlSaw
大きなボウルの内側をくりぬいて、材料を無駄にしない為の道具です。残念ながら大失敗です。のこぎりの部分が折れてしまいました。アメリカの販売元に連絡したら、無料で代替え品を送ってくれるという。アメリカは顧客第一主義が徹底しているので、客の使い方が悪くても、交換品を送ってくれます。折れた原因はどうも回転数を上げすぎて、刃物が摩擦熱で過熱した為のようです。のこぎりの根元が加熱で黒くなっていました。ツールが届いたらまたチャレンジしたいと思います。今度は回転数を落としてやります。
2009年3月23日(月)
LAGUNAのバンドソーとドルフトマスターフェンス
リブロスデルムンドがラグナの14インチのバンドソーLT14 3000Seriesの発売を開始しました。ラグナのサイトを見ると16インチ以上では3000Seriesが発売されていますが、14インチではまだでていません。リブロスが発売したのはこの新しい3000Series方です。3000Seriesとは従来の14SEと何が違うか?
1、上部ブレードガイドをラック・アンド・ピニオンギアのノブを回すことで上下出来るようになりました。
2、テーブルにもギアを付けて、ノブを回すことで傾き角度を変えることが出来ます。
3、足ブレーキが付きました。手をのばしてスイッチを切らなくても足で踏めば、電源が切れると同時にホイールにブレーキ掛かります。
4、ブレードのテンションを一発で緩めるレバーが付いた。
5、上部ブレードのホイール上での位置を確認する覗き穴が出来ました。
6、14インチの3000Seriesだけですが、最大挽き割り高さが355㎜に拡大。16インチの3000Seriesは305mmなので下位モデルの方が仕様が上回っています。
7、価格は14インチは159,000円、16インチが179,000円です。アメリカでの販売価格とほぼ同じなので、非常に安く感じます。355mmまで挽ける14インチが魅力的です。

8、14インチは2馬力、16インチは3馬力のモーターが付きます。(これは旧機種と同じ)

スチールシティの14インチのバンドソーが89,000円で売られていますが、部厚い物を挽き割りするのに使う場合は、間違いなくこのラグナの14インチのバンドソーがお勧めです。
DriftMaster Fence Systemというフェンスが別売りで準備されています。現行の14SEにも取り付けることが出来ます。このドリフトマスターフェンスの特徴は2つです。
1、バンドソーにはドリフトがありますが、このフェンスだと簡単にドリフトに対応してフェンスの角度を変えることが出来ます。
2、部厚い木から薄い板を何枚も切り出す場合、ブレードとフェンスの間を狭くして切れば、同じ厚みの物が何枚でも切り出せますが、厚みが一定でなくなる。反対に分厚い方をフェンスとブレードの間に置いて右側の薄い部分を切れば厚みは一定で切れる。しかし問題は毎回フェンスの位置を設定し直す必要が出てくる。このドリフトマスターフェンスにはフェンスを送るダイアルが付いており1回転させると約1.6mm(1/16インチ)動きます。4.8mmの厚みで切る場合は、毎回3回転させれば、フェンスを4.8mm動かすことで、4.8mmの板を何枚も切り出すことが出来ます。$395が高いかどうか?これはリブロスで売っていないので、現時点ではアメリカから買う必要があります。ラグナのサイトにビデオがあるので見て下さい。(画面真ん中のVideosをクリックして下さい)
2009年3月22日(日)PartⅡ
WT-300用ツールレスト
山形県の方が買ってくれました。販売終了。

WT-300という木工旋盤があります。小生もウッドターニングを始めた頃に、一時使っておりました。これを使っている方から、ツールレストがぐらつくという、メールが来ました。ツールレストのポストの太さと穴の直径が0.3~0.4mmぐらい異なるのが原因だとのこと。そこでカスタムサイズのツールポストを作ってくれるVermecに価格などを問い合わせました。なかなか返事が来ないのでどうなっているかと思っていると、先日ツールレストが到着しました。仕様を伝えて、値段を聞いただけですが注文と勘違いされたようです。こちらから送ったメールは、誤解しやすい表現だったので、Vermecには文句を言えません。WT-300のオーナーは待ちきれずに、ツールレストを自作されたので、この届いたツールレストは不要です。そこでこのサイトをご覧になっている方でWT-300をお持ちの方にこのVermecのツールレストを安くお譲りします。価格は送料込で3,000円です。刃物台の長さは150mm、ポストの直径は22.4mm、長さは100mmです。2枚目の写真に写っている物で、もちろん新品です。購入希望の方は
メールを下さい。
2009年3月22日(日)
Centre Maker
センターメイカーという治具を買いました。フェースプレートとかチャックの裏側からポンチで中心の印をつけるものです。チャックでくわえて荒挽きしても、乾燥すると楕円になるので、チャックでくわえなおしても中心が出ません。真中を示す印を基準に、チャックのつかみしろを挽き直したりする時に有効です。チャックを完全に閉じると、ポンチが通る穴がなくなるので使えなくなります。値段は$19.99ですが自作も出来ると思います。。
2009年3月10日(火) PartⅡ
アクセスカウンター交換
今まで使っていたアクセスカウンターが、最近表示されないので困ったなと思っていたら、サービスが2月末で終了したという。仕方がないので、新しい無料のカウンターを探した。最近は非常に簡単に設置できるようなっており、10分もかからずに取り付けることが出来ました。今までの物は、同じ人が何回もアクセスするとその都度カウントされるので、数字が訪問した人数よりも多くなるという問題がありました。今回は同じ人がその日のうちに何回アクセスしても1回と数えるものにしました。また合計の回数以外に今日、昨日の回数も表示してくれます。またこのサービスを提供しているサイトにアクセスすると1週間のアクセス数の表も見ることが出来ます。カウンター取り付け直後なのでまだ3人しか来ていません。
2009年3月10日(火)
第23回 削ろう会「東京大会」
大工さんが集まってやる削ろう会というのがあります。東京大会となっていますが、場所は千葉の幕張、高度ポリテクセンターで行われます。内容的には2月の上総木工交流会の内容と同じですが、削ろう会の場合は全国から、腕自慢の大工さんが来ます。上総木工交流会のメンバーも参加されるのかも知れませんが、小生は名古屋からウッドターニングの知り合いが来るので、見に行く予定です。上総木工交流会でカンナの研ぎ方や裏出しをやっていましたが、1回聞いたぐらいでは何も頭に入っていません。今回幕張ではこのあたりの実演もあるので、もう一度説明を聞くつもりです。カンナで木を薄く削ることに自信のある方は、参加されたらいかがでしょうか?小生はもちろん見るだけです。カンナを持っていけば研いでくれるのでは?という期待もあります。車で行くので忘れずに持っていくつもりです。鋸の目立ての実演もあるそうです。
2009年3月9日(月)
木の名前
自宅周辺の木です。下の写真の物は、地元の人の話ではモチノキだそうです。挽いてみると樫かコナラのような木目です。昨日また別の場所で材木が切り倒されている場所を見つけました。切られてから少し経っているので、使えないかも知れません。須田プロが明日木を取りに来られることになっていたので、分からない木が何であるか聞こうと思っていましたが、腰痛で来れないという。須田プロは2トントラックに満載の栗、にれ、コナラを1か月でほとんど全部挽いてしまったという。ボウルの数にして150個ぐらいだそうですが、1日平均10個以上になります。小生は1日に2個ぐらいがやっとです。生木がいくらでも必要であることと、腰痛になることが理解できます。下の写真をクリックして下さい。何種類かの木を見ることが出来ます。
2009年3月8日(日)
Vermecコピーアッタチメントのマニュアル和訳
Vermecのコピーアタッチメントの取扱説明書を和訳しました。7ページもありましたので、時間がかかりましたが、英文自体は簡単なので誤訳もないと思います。AAWのジャーナルなどでは、難しい表現があったりして、意味が良く分からない文章に出くわします。しかし今回は取扱説明書なので、やさしい文章ばかりです。これでVermecの製品で取扱説明書のあるものは、すべて和訳しました。Vermecの製品には欲しい物が沢山ありますが、使い方などが分からないと購入に踏み切れないものです。今回の取扱説明書の和訳がお役に立てれば幸いです。写真をクリックすると取扱説明書が見れます。
2009年3月7日(土)
AAWジャーナル
AAWのジャーナル春号が来ました。AAWのジャーナルは年に4回発行されます。AAWのメンバーになるには$60/年を払う必要がありますが、年間4冊来るので1冊1,500円ぐらいになります。日本でAAWのメンバーになっても、他に良い事はあまりありませんが、本の内容は面白いのでOKです。今回はJohn Jordanの壺の作り方が12ページに渡って書かれていました。チャレンジするには心構えが必要になるような作品です。材料はシルバーメイプルの生木です。割れる心配がありますが、殆どのところは厚み6.35mmで挽き、一番分厚いところでも12.7mm以下にしているという。溝を掘るところで失敗しそうです。
2009年3月6日(金)
深い穴掘りの道具
VermecのUltimate Deep Hollowing Systemです。350mmの深さの壺などに対応するというのが、売りになっています。その割には道具自体はコンパクトにまとまっており、キャッチング防止のゲートなどもしっかり付いています。Jamiesonのツールを持っていますが、ツールが大きくて刃物台が2つ必要であり、そのせいで旋盤のベッドが長くないと使いにくくなります。このVermecのツールの場合は刃物台は1つなので、穴掘りを始める時の準備がすぐに出来ると思われます。Jamiesonの物は置き場所にも困りますが、Vermecの物はそれ程場所を取りません。今回取扱説明書を和訳しましたので見て下さい。(和訳に間違いがあったので、3月5日10時に修正版をアップしました)写真をクリックすれば見ることが出来ます。荒挽き用の刃と仕上げ用のシアースクライパー、補助ハンドルも付属しています。旋盤を正回転のまま壺の右内側を挽く方法が紹介されています。左内側を挽く場合は体を、ねじ曲げて壺の内側を覗く必要がありますが、右側を挽けば楽な姿勢で挽けます。また正転なのでチャックが旋盤の主軸から外れる心配もありません。
2009年3月5日(木)
生木のターニング
荒挽きをしてランバーメイトを塗っておいても割れる場合があるので、生木のまま仕上げてみました。途中ドライヤーで乾かす必要がありますが、一気に薄く仕上げるので、割れることはありません。しかし挽いた後にかなり変形します。材料は樫の木ですが、思っていた程のひどい変形ではありません。もっと時間を置けばさらに変形するかも知れません。空き地で見つけた木ですが、非常に良いものだと思います。この生木を挽いているとなぜか鼻水が出ます。花粉症の症状です。最近は加齢と共に花粉症が治りましたが、大量に花粉を浴びるとまだ少し症状がでます。丸太に付いていた花粉が舞いあがっているのでしょうか?目もかゆい???天井に取り付けたエアーフィルターをONにすると少し改善しました。
2009年3月4日(水)
サラダボウル
これは散歩の途中に見つけた木です。荒挽きをしてランバーメイトを塗ってありましたが、大きな割れがでています。幸い内側には割れが達していないので、仕上げてしまうことにしました。荒挽きしてから1か月ほどなので、変形することは承知の上です。割れが出ている外側から削っていきます。割れが少し残りましたので、瞬間接着剤で補強しました。挽いている最中に変形が始まりましたが、何とか仕上げることが出来ました。挽いてみて分かりましたが、この木はコナラではなく樫の木だと思います。非常に綺麗な木目です。
2009年3月3日(火)
自作ネジ切り治具
静岡の方が今回はネジ切り治具を自作されました。まなさんの自作されたネジ切り治具は、小型でボニークラインの物に似ていますが、今回の物は大型でVermecの物に似ています。ボニークラインの物は、小型なのでチャックなど重い物を取り付けずに、軽量のフェースプレートの使用を推奨しています。一方Vermecの物は大きくて頑丈に出来ているので、チャックを取り付けても問題はありません。ネジのピッチは写真右端のボルトで決まります。このボルトを変更することで、異なるピッチのネジを切ることが出来るそうです。カッターはフクダ精工のWアングルカッター15mmx60度です。ドリルチャックでくわえて回していますが、2MTで差しているだけなので、ドリルチャックが、主軸から抜けるという問題があるそうです。対策としてVermecのコレットチャックで、Wアングルカッターをくわえることをお勧めしました。構造的には1軸の駆動テーブルがあれば、その上にチャックを保持する構造とボルトを設置すれば良いわけです。自作に挑戦されたらいかがでしょうか?ちなみにVermecの物を購入すると、現在のレートでは4.6万円ぐらいになります。
2009年3月2日(月)
丸い刃のシャープニング
丸い刃のツールは、クラフトサプライのカタログなどを見ると、結構色々売られています。この丸い刃は切れなくなったら、ロックのネジを緩めて90度ぐらい回すと、切れる部分になるので、4回ぐらいはシャープニングなしで使えます。しかしいずれ切れなくなりますので、シャープニングが必要になります。新しい物に交換すると言っても、刃の値段は結構高いものです。問題は丸い物をどの様にしてシャープニングするのか?Vermecのマニュアルを和訳しましたので見て下さい。このシャープニング用の治具は、Vermecから購入することが出来ますが、真鍮の棒を買ってきて、旋盤で加工すれば自作することが出来ると思います。刃を押さえるブッシュはもっと長い方が、指をグラインダーでこする危険性は低くなると思います。
2009年3月1日(日)
うつわが語る、森林の姿
六本木の21_21デザインサイトで須田プロの「うつわが語る、森林の姿」という講演と、その後に木工旋盤を使ったうつわ作りの実演がありました。もちろん館内には、須田プロが作った器の展示があり、また販売もしていました。販売しているところは、人が沢山集まっており、どのような物が売られているか見ることが出来ませんでした。講演の方は一般の人でも面白い内容で、女性から色々質問が飛んでいました。うつわ作りの実演はビーバーを使って結構大きい物を挽いていました。場所は屋外ですが、木屑が飛ばないよう温室のようにビニールを張ったテントの中でやっていました。沢山の人が興味深く見ておられました。
2009年3月21日(土)
Hollowing tools
壺などを掘るツールは通常のガウジなどが使えないので、専用の物が沢山販売されています。Jamiesonのツールは誰でも深い壺を挽くことが出来るというので、買いましたが初期設定に時間がかかるので、ほとんど使っていません。現在はクラフトサプライのカタログから消えていますが、Trent boschのスクライパータイプの物を、一番良く使っています。アルミのハンドルに鉛の粒を入れてから、非常に気持ち良く挽けるようになりました。このほかハムレットのBig BrotherとLittle Brother も持っていますが、刃の間に木屑が詰まるので、これもあまり使っていません。しかし非常に深い壺の場合は、Big BrotherかJamiesonを使います。Jamiesonのツールは、深く入って引っかった場合ツールを回転させないように、ゲートが付いていますが、一般に売られている物はほとんど1本のシャフトです。しかしAlbashamで売っている物はシャフトが2本になっており両方のシャフトをツールレストの上に置く様にしています。これだとツールをしっかりツールレストに押し付けておれば、反時計方向に回らないように出来ます。簡単な構造で効果的なツールだと思います。Jamiesonは旋盤に取り付けるのに時間がかかりますが、これは普通のツールと同じでツールレストに乗せるだけです。自作した人もいますが、Albashamで壺の深さに応じて各種売っています。
2009年3月20日(金)PartⅡ
NOVAチャックのセール
残念ながら売り切れになりました。

クラフトサプライ
が3月末までの期間限定のセールを始めました。Super Nova2チャックかG3チャックを1個買えば、4種類の爪が無料で付けてもらえるというセールです。4種類の爪は合計で$180もしますが、これがおまけで貰える訳です。Novaのチャックを使っている場合追加で購入するのにお勧めです。またチャックなどまだ持っていない人にも、爪が4つも付くので購入すると良いと思います。SuperNova2はインサートが別売りですが、本体とインサート合計で$191.98です。G3チャックは$144.99です。Vicmarcのチャックなどを持っている場合は、種類の違うチャックが混ざると使いにくいので、あまりお勧めではありません。なおクラフトサプライはアメリカですので、M30x3.5のインサートがありませんが、Vermecでは対応していますので、インサートのみVermecで買うと良いでしょう。
2009年3月20日(金)
樫の木の荒挽き
昨日はWBCの韓国戦があったので、ビールを飲みながらTV観戦するつもりでしたが、初回にダルビッシュが3点も取られたので、急遽予定を変更して樫の木の荒挽きをすることにしました。日本が勝っていると、ビールもおいしいのですがイチローも打てないし、、、頑張れニッポン!

半割にした丸太の四隅をバンドソーで落としてから旋盤に乗せます。チャックのつかみしろと、ボウルの外側をまず挽きます。樫の木独特の木目が出てきます。割れがないか確認して、赤い外側の木を完全に落とします。流れ作業で6個まとめて挽きました。次にチャックでくわえなおして、ボウルの内側を挽きました。同じことを繰り返すと、早く出来ます。最後に日付けを書いて、紙で包みます。紙で包むのは乾燥をゆっくりさせるためです。普通に乾燥させると割れが出る確率は高くなります。ゴミの袋が6個も出来ました。


今日はキューバ戦です。初回の岩熊のピッチングを見ると、安定しています。フランスワインをあけて、須田さんが来た時に貰った、豚のソーセージをつまみにTV観戦することにしました。韓国とは駄目ですが、キューバとは良い戦いをします。先取点が入りその後も加点。2番手の杉内も良いピッチングです。ワインが美味しい。ボトル1本あけてしまいました。
2009年3月19日(木)
Thompsonのシグネチャーツール
トンプソンからはシグネチャーツールと言うのは販売されていません。しかしジョンジョーダンジミークルーなどの有名プロが、トンプソンのツールと同じA11の粉末冶金の技術を使ったシグネチャーツールの発売をしています。もちろん彼らのようなプロは、特殊金属メーカーから材料を買って作っているのではなく、トンプソンに作らせて自分の名前を付けて売っている訳です。刃先の形状が有名プロの使っているのと同じになっていますが、トンプソンで売っている値段より、$5ぐらい高いだけです。トンプソンからツールを買って、自分でグラインダーを使って形を変えればよいので、$5でも高いといえば高い。しかしハムレットが出しているアランレーサーのスキューなどは、普通の物よりかなり高いので、ジョンジョーダンのツールを買うのも良いかも知れません。刃先の形を写真にでも撮って残しておけば、使っているうちにおかしくなっても元に戻せます。
2009年3月18日(水)
1週間のアクセス数
当サイトのアクセス数ですが、新しいカウンターを取り付けてから1週間が経ちました。一番アクセス数が多かったのは3月10日で240人でした。少ない日でも200人を超えています。日本国内でウッドターニングをやっているか、興味のある人は240人ぐらい居ると推定します。時間別のアクセス頻度は、午前中では8時、午後では21時が多くなっています。特に18時~22時にアクセスが多くなっています。
2009年3月17日(火)PartⅡ
日本ウッドターニング協会ホームページ開設
日本ウッドターニング協会の佐野会長さんより、JWAのホームページを紹介するよう依頼がありましたので、リンクをはりました。興味のある方は、見て下さい。JWAからのお知らせのところには、4月4日に開催される、第一回日本ウッドターニング協会の講習会の案内が出ています。
2009年3月17日(火)
アカシデと樫の木
須田プロが小生の工房まで来られたので、挽いたボウルを見せたところ、シデと樫の木であることが分かった。シデは木工図鑑で調べると年輪が波打つのが特徴という。シデにも色々あるが、図鑑の内容からアカシデと推定しました。団地の裏にあったのは、モチノキとかコブシとか樫の木とか言われていたが、すべて樫の木と断定された。須田プロは車に積めるだけを、持ち帰られたがまだ沢山残っています。須田プロによると悪い木ではないというので、このままにするのはもったいないので、出来るだけ車に積んで4月4日のJWAの講習会に持っていくことにした。エスティマに満載しますので、希望者に少し分けることが出来ると思います。一部は講師がナチュラルエッジのボウル作りに使われます。
2009年3月16日(月)
Vermecのネジ切り治具
Vermecのネジ切り治具がやっと到着しました。問題がないかチェックのついでに、どんなものか見せて頂いた。この方は主軸のサイズがM30x3.5の物を、注文されました。Vermecでは殆どの主軸サイズに対応してくれます。アメリカから買おうとすると、M30x3.5がないので苦労しますが、Vermecはオーストラリアなので問題なく対応出来ます。肝心の切ることが出来るネジのピッチですが、標準は16TPI(25.4mmの長さの所に16のネジ山があるもの)になります。今回到着した物は一番最初に注文された方のものですが、オプションで10TPIの物も注文されました。従って2種類のネジのピッチを切ることが出来ます。まずは16TPIで試されて、それより荒いピッチあるいは細かいのが欲しくなれば、追加で注文すれば良いと思います。ボニークラインのネジ切り治具を持っていますが、小型なので重いチャックを取り付けるのが難しい。従って軽量のフェースプレートの使用を推奨していますが、Vermecの物は、頑丈に出来ているので、重いチャックも取り付けることが出来ます。ネジ切り治具が欲しい人にはこの機種が一押しです。写真をクリックすれば詳細を見ることが出来ます。

2枚目の写真はボニークライアンのネジ切り治具です。主軸のサイズは1インチx8TPIのみになります。小型であることは分かると思います。
2009年3月15日(日)
サラダボウルの製作
近所の空き地で見つけた丸太ですが、少し形の違うボウルを挽いてみました。丸太から半割にして仕上げた工程を書きましたので、興味のある方は見て下さい。生木から仕上げたので、変形が始まっています。直径は27cm、高さ12cmと10.5cmです。写真をクリックして下さい。
2009年3月14日(土)
Delta新型木工旋盤、46-460
今までのDeltaの旋盤はお世辞にも良いものとは言えませんでしたが、今回発売になる新製品は、少し違うようです。直径31.8cm、センター間41.9cmまで挽くことができる、小型のグループに入る旋盤です。何より評価したいのは、モーターが1馬力になっていることです。直径25cmまでの旋盤では、何処のメーカーの物も0.5馬力のモーターが付いています。Steelcityの25cmの旋盤を持っていますが、モーターの馬力不足を感じます。直径が30cmまで挽けるようになれば、さらに馬力は必要でしょう。このDeltaの新製品は24インデックスピンが付いています。ヘッドストックの左側に1~10の目盛の付いたダイアルがありますが、これがバリアブルスピードの調整つまみです。またこのクラスの旋盤では珍しい正転ー逆転スイッチが付いていることも評価したいと思います。テイルストックの芯押しは50mmの移動距離があります。大型の旋盤と比べて、遜色ない機能です。しかし残念ながら日本国内で販売されるかどうか分かりません。国内の販売店が扱ってくれれば、良いのですが、、、アメリカでは2009年の第一四半期に発売開始となり、価格は$500ぐらいです。

現在国内で販売されている30cmクラスの旋盤は3機種ありますが、WoodfastとRikonは同じものなので、実質2機種になります。Grizzlyは3/4馬力のモーターが付いていおり、バリアブルスピードなので、小生なら価格は高いが、Grizzlyを買うでしょう。Woodfastは35,000円という低価格を実現しています。日本国内の価格とは思えない安さです。ウッドターニングを始めるには、旋盤だけでなくチャック、バイト、グラインダー、シャープニング治具などが要ります。全部で10万円ぐらいであげるためには、この3.5万円の旋盤は、入門用として非常に魅力的な製品です。
2009年3月13日(金)
生木の乾燥/アルコール漬けの方法
荒挽きした生木のボウルなどを、アルコール(エチルアルコール)に4時間から一晩漬けておくと、木の中の水とアルコールが交換されて、乾燥が早まり2週間ぐらいで乾燥するというものです。アルコールに漬けた後は、ブ厚い包装紙で上面があいた状態に包む。毎日重量を測ると2週間ぐらいで、減少しなくなるので乾燥したということになります。この時点で含水率メーター(EMC)で測ると8~10%ぐらいになっているそうです。荒挽きの10%ルールがあります。つまり直径20cmのボウルなら、乾燥後変形するので、壁の厚みは2cm以上必要というルールです。しかしアルコール漬けにする場合は。変形が少ないので1/2インチ(12.7mm)ぐらいで良いという。(仕上がりは6mmぐらいになる)アメリカではアルコールは1ガロン(約3.8リットル)が$12ぐらいで売られているので、コスト的にも問題ないという。日本ではどうか?ネットで検索してみると昆虫をアルコール漬けにする用途で、14kg入りが8,000円で売られています。アメリカの値段の2倍弱になります。これをやってみようかと思ったが、中止しました。この作業は結構面倒なので、生木から一気に仕上げる方法を続けることにしました。
2009年3月12日(木)
ナチュラルエッジのボウルと欅の皿
荒挽きしてあった欅のお皿を仕上げた。これは完全に乾燥しているので、切りくずが粉になります。両側とも真空チャックでくわえて挽きました。ドライブとリボルビングセンターの穴があれば、真空チャックでくわえる時の、センター出しは問題ありません。つかみしろを作っていても変形して、芯がでないので中心に穴があいていれば、それを使った方が良いでしょう。ナチュラルウェッジのボウルも挽きましたが、こちらは失敗です。淵を狭くしすぎたため、皮が取れてしまいました。接着剤で補強するか、幅を広くしておくべきでした。この部分はごまかして完成です。
2009年3月11日(水)/PartⅡ
Vermec
Vermecからメールが来て注文した物は、全て出荷したとのこと。先週の金曜日に1つ、今日残りの全てが出荷されました。
Part of your order has been dispatched to you by airmail last Friday,and all the rest today」現在完了で書かれているので、間違いないでしょう。長らくお待たせしましたが、あと1週間ぐらい待って下さい。特にネジ切り治具はお待たせして申し訳ありませんでした。到着後すぐに宅急便で送ります。
2009年3月11日(水)
生木の乾燥/ウッドスープ
最近近所の雑木林で生木を沢山入手出来ましたが、どの様にして乾燥させるか?丸太のままだと割れが出やすく、乾燥に時間がかかります。ボウルとかお皿の形に荒挽きすれば、乾燥時間は早く出来ます。しかし割れが出たりシミが出たりします。荒挽きした後、割れ止めを塗り紙の袋に入れて保管すると、乾燥時間は長くなりますが、割れについては防止がある程度出来ます。紙の袋に入れると、紙袋の中の湿度を高くすることが出来るので、ゆっくり乾燥し割れが出にくくなる訳です。紙袋に入れないと、乾燥は速まりますが、割れが出る確率は上がります。しかしこの紙袋に入れる方法は、最低でも半年ぐらいは待つ必要があります。今日紹介する方法は、荒挽きしたボウルを、沸騰水の中に入れて、煮詰める方法です。ボウルの厚みが1インチ(25.4mm)ぐらいなら1時間、2インチなら2時間ぐらい沸騰したお湯に入れます。お湯の中から取り出した後、紙袋に入れて保管します。この方法だと数週間で、乾燥します。また自然乾燥に比べて変形が少ない、従って割れが出にくい、シミも出ないというメリットがあります。この木を煮詰める方法はDavid Russellによって提案され、沢山のウッドターナーによって、その効果の程は、すでに確認されていますが、問題もあります。匂いもしますので、大きなボウルを台所で煮る訳にはいきません。簡単かつ安全に木を煮るのは結構大変です。David Propstという人は火傷で、3日間入院したという。安全に煮るには大きめの入れ物にする必要があるという。この方法はテックさんには、少しハードルが高いので試さないことにします。別の方法をやってみようかと考えています。