2011年5月15日(日)
ウッドターニングの学校
下の写真はアメリカのクラフトサプライのウッドターニングの教室に参加した人たちの記念撮影です。クラフトサプライのウッドターニング学校は、一クラス10人限定でやっています。初級、中級コースは2日間、3日間、5日間のコースがあります。上級は3日間と5日間のコースが準備されています。またペッパーミルの挽き方、ボックスの作り方など特定のプロジェクトで2日間のコースもあります。やはり5日間のコースが一番多く準備されています。教室の参加費用は2日間が$150-$1753日間は$295-$350です。5間のコースは、$495-$900ですが上級コースは高くなっています。もちろんホテル代は含まれていません。入学した人の感想を掲示板で見ると、皆さん非常に参考になった、役に立った、講師が良かったというものです。悪い評判はまったくと言ってよいほどありません。

日本でもこの様なウッドターニングの学校があれば、地方で一人でやっている人には大変有難いはずですが、今まではその様な学校はありませんでした。しかし夢工房さんがやってくれました。今年の9月開校を目標に夢工房の大和田分室の改装を始められました。2階を講習生が安価に宿泊できるよう改装中です。お風呂、個室、各部屋TV、冷暖房、キッチン、談話室、パーキングなどを用意するという。特に風呂にはこだわって金をかけているようです。

もちろん1階にはウッドターニングの教室が出来ます。
学校が出来れば教科書が必要になってきます。英語ならその様な教科書として適当な本が沢山あります。しかし日本語ではありません。夢工房さんに頼まれてその初級用の教科書作りを始めました。大変苦戦中ですが、それでも6割がた出来たところです。早くこの作業から解放されたいのですが、そのためには頑張って終わらせるしかありません。

その内夢工房の大和田に行って改装状況を見てきます。その時は写真をアップしますのでご期待ください。
2011年5月14日(土)
ボール盤用バイスクランプ
ボール盤のバイスですがワンタッチでロックできる物を購入しました。厚さ10cmぐらいの物までレバーを下げるとロック出来ます。ロックの解除はロックレバーの下にあるレバーを上げると簡単に解除できます。従来のバイスの方がつかみやすい物もあるので、今後は併用していくつもりです。このバイスクランプは2,100円でした。
2011年5月13日(金)
誰にでも作れる茶筒の製作
誰にでも作れる茶ずつの製作というタイトルを掲げましたが、まったくの初心者には無理です。少なくともあまりキャッチングしないで木を丸く削れるだけの腕が必要です。しかしその程度の腕前では、まだ茶ずつの深い穴を掘るのは至難の業です。そこで大口径のフォスナービットを使って穴を掘る方法を考えました。大口径のフォスナービット2本、まな板チャック、ワンウェイのリボルビングセンター、リングツールなど少々道具が必要なのが欠点ですが、出来上がりは結構きれいです。作り方は下の写真をクリックすると見ることが出来ます。一度この作り方を試されては如何でしょうか?
2011年5月12日(木)
Knud Olandツールの製作
Knud Olandツールを作ってみました。このツールは幅の細いスクレーパー型のツールです。穴掘りツールの刃先と同じですので、ツールレストから飛び出し量が大きくなっても、抵抗が少ないのでキャッチングしにくいのが特徴です。刃先の幅は3/16”(4.8mm)です。カッターはENCOで買った長さ64mmのコバルト入りのHSSです。シャフトはホームセンターから買ってきた直径16mmの鉄棒です。ボール盤でカッター用の穴をあけ、押しねじを取り付けます。ハンドルもケヤキで挽いてみました。ハンドルも沢山挽いているので、かなり早く作ることが出来ます。穴掘りに使う訳ではありませんが、ツールレストをワークに十分近づけることが出来ない場合は、このツールが活躍しそうです。
2011年5月11日(水)
ねじ切りにルーター使用
トリマーを使ってねじを切ると、高速で回した場合は焼けが出ます。回転数を落とすと、トルク不足で綺麗に切れません。そこで手持ちのポーターケーブルのルーターを使うことにしました。トリマーは440Wですが、ルーターの方は1.4kWです。回転数も10,000~23,000RPMの範囲で可変出来ます。取り付け用の木のブロックを別に作ってルーターを取り付けました。早速ねじを切ってみましたが、やはり2.3万RPMでは焼けが出ます。そこで1万RPMにするとまったく出なくなりました。ネジもトルクがあるので、綺麗に切れます。ねじ切りにはこのルーターを使うことにします。
2011年5月10日(火)
ワンウェイのシャープニング治具の設定
ワンウェイのシャープニング治具を使っている方は多いと思います。この治具の設定は間違っていないでしょうか?グラインダーの軸の高さは159~165mmにする必要があります。6インチでも8インチのグラインダーでもこの高さにする必要があります。8インチのグラインダーだと大体この高さになると思っていましたが、実際に高さを測ってみると145mmぐらいしかありませんでした。メーカーのマニュアル通り設定するのが当たり前なので、早速ケヤキの板を自動カンナで削って20mm厚にして挿入しました。また砥石の前の面はベースの前面とツラを合わせる必要があります。
2011年5月9日(月)
ナチュラルエッジのキャンドルスタンド
ミズキの小径の丸太があったので、ナチュラルエッジのキャンドルスタンドを5個挽きました。皮の部分を綺麗にカットすることに気を付ければ、後は普通の物と一緒です。ガウジを良く研いでベベルラビングをすれば、スパッと綺麗に切れます。ろうそくを入れる部分に1インチのチャックを挿入して底を仕上げます。サンドペーパーをかけて完了です。無塗装ですが十分綺麗な仕上がりです。

話は変わりますが、バンドソーは使わない時ブレードのテンションは緩めているでしょうか?小生はテンションをかけたままにしていましたが、どうもこれがブレードのクラックにつながったようです。ガラス塗料を買って下さった方が教えてくれました。バンドソーのブレードのテンションは使うときだけかけるということに変更しました。交換したTimber Wolfの3/4”のブレードは今まで使っていた1”のブレードに比べ、直線の挽き割り能力は低いようです。やはり今まで使っていた1”のカーバイドチップのブレードの方が小生の使い方には合っています。
2011年5月8日(日)
ねじ切り治具のカッターによる焼け
ねじ切りはカッターをトリマーに取り付け3万回転で回すと、ねじ山が綺麗に切れていたので喜んでいましたが、高速回転のカッターによる焼けが出ていました。色の濃い木の場合は分かりませんが、ハードメープルの様に白い木では、焼けがはっきり確認できます。下の写真の右1/3は回転数を最高の3万RPMにしています。色々試した結果回転数を1.5万RPMぐらいにすれば焼けが殆ど出ないことが分かりました。下段の写真が1.5万RPMの場合です。切り終わりはカッターが同じ場所に長くいるので焼けが出ます。切終わりが近づくと、カッターの回転を止める必要がありそうです。
 レーザー式の回転数測定器です。かなり精度よく回転数を読み取ることが出来ます。手持ちの日立のトリマーの最高回転数は29573RPMでした。仕様では3万RPMなので誤差のうちでしょう。回転数を1..5万RPM以下にすると焼けが出ませんが、あまり回転数が低いとトルクが弱くワークを当てると回転数が下がってしまいます。1.5万RPMぐらいが焼けが出ず、回転も落ちないところです。もっとトルクのあるルーターを使えば回転数はさらに下げることが出来ると思います。いずれ実験してみたいと思います。
2011年5月7日(土)
バンドソーのブレードに亀裂が、、、、
小生が使っているバンドソーはラグナのLT14SEです。分厚いワークでもパワフルにカットできるので満足して使っています。しかしそのバンドソーのブレードが突然切れました。刃先はカーバイドチップがロウ付けされているので、研ぎなおして使うことにしていた物です。しかし切れてしまうとつなぎ直して使うという気にはなりません。そこでカーバイドチップではありませんが、買ってあったTimber Wolfの3/4”のブレードに交換しました。ブレードはテーブルに対して完全に直角になっている必要があります。スコヤを当てて確認します。ドリフトについてどうこう言う前にこの点を押えておく必要があります。さて切れたブレードに話を戻しますが、取り外したブレードを見て驚きました。ほぼ一定の間隔でブレードに亀裂が入っているのです。これらの亀裂の1つが完全に切れてブレード断になったものと思います。しかしなぜこの様な亀裂が入ったのか?推定するにブレードの焼き入れが強すぎたため、バンドソーのホイールで曲げられ亀裂が入ったのでしょう。これは当たり前のことかどうか?アメリカの販売店に見解を求めてみたいと思います。
2011年5月6日(金)
グレーザーとトンプソン
トンプソンのスピンドルガウジは、ディープフルートスピンドルガウジというのが追加されています。溝の深いスピンドルガウジで下の写真の左の物になります。一方たなつる工房さんで撮影したグレーザーのスピンドルガウジは下段の写真です。溝の深さはトンプソンの2種の中間の様に見えます。価格はトンプソンの5/8”スピンドルガウジは$65です。一方グレーザーの赤ハンドル5/8”は$172です。その差は$107もあります。勿論トンプソンはハンドルが付いていないので、直接比較するのはフェアーではありません。トンプソンが販売しているハンドルを買ったとすると$107-$55=$52です。結構な額になります。さらにトンプソンの場合は木でハンドルを自作することが出来ますので、その場合は差額はやはり$100になります。トンプソンのツールもグレーザーの赤ハンドルも同じ鋼材(CPM-10V)を使っているので、トンプソンの方にお買い得感があります。

しかしトンプソンにはCPM-15Vの鋼材のツールはありません。そこで黒ハンドルのCPM-15Vを買うべく送料の見積もりを取りました。1/2"と5/8"のボウルガウジを1本ずつ買う場合、送料は約$70で総額は4万円ぐらいになります。

Here are your price estimates:
1- 1/2 OBG 15V  =               $189
1- 5/8" OBG 15V =               $219
Shipping & Handling to Japan $69.15
Total:                                $477.15

2011年5月5日(木)
ねじ切り治具システムの製作
Vermecのねじ切り治具を使っていますが、旋盤に取り付けて使っています。しかし旋盤の場合はカッターの回転数が3,000~4,000RPMに制限されるため、綺麗なねじ山を切ることが出来ない場合があります。一方トリマーなどの回転数は3万RPMぐらいです。これにカッターを取り付けてねじを切った方が明らかにきれいなねじ山が切れるはずです。そこでトリマーを取り付けることが出来るねじ切り治具システムを作ることにしました。詳細は下の写真をクリックして下さい。
2011年5月4日(水)
ダイヤモンドホイール到着
WoodCraftから不良代納品が届きました。4月25日にクレームのメールを送りましたが、5月2日に代納品が到着しました。丁度クレームしてから1週間で届いたことになります。WoodCraftはアメリカでは大手の販売業者なのでこれぐらいの対応は当たり前です。早速箱を開けて今回の物は問題ないかどうか確認しましたが、もちろん問題はありませんでした。

AAWの最新の会報にダイヤモンドホイールは、ウッドターニングのツールには合わないという記事がありました。ダイヤモンドは鉄と反応して、カーボン化して、すぐに使えなくなるという内容です。それに対してCBNホイールは、トンプソンのツールなどの合金鋼に最適と言うものです。CBNは人工的に作られた物質で、ダイヤモンドより少し柔らかいが、非常に硬い素材です。そのCBNホイールについては、ウッドターニングのツールに合うという情報が多いので、すでに購入して試しているところです。ダイヤモンドホイールに話を戻すと、小生はAAWの記事に対して同意出来ません。WoodRiverのホイールを購入して約4か月使っていますが、非常に満足しています。新品の時から研ぎ味は殆ど変化していません。砥石が非常に硬い感じがします。研いでいてもツールがあまり削り取られません。しかしトルメックなどの水砥石と違って、そこそこ早く研ぐことが出来ます。ツールを大量に削らないので、ツールが長持ちします。それでいてシャープに研げて、ツールの色が変わるほどの発熱はありません。ベベルが鏡のようになります。他のダイヤモンドホイールはどうなのか良く分かりませんが、少なくともWoodCraftで売っているWoodRiverのダイヤモンドホイールは非常に良い製品だと思います。英語になりますが小生と同意見の書き込みもありました。

下の写真で右側が今回到着した砥石です。4か月使ったものは鉄の粉で少し黒くなっています。
 4か月使った方にスコヤを当ててみましたが真ん中は凹んでいません。ガウジなどは砥石の真ん中あたりを使うことが多いのですが、真ん中が凹むということが4か月の使用ではありませんでした。グラインダーはインバーターで回転数を1000RPM以下に落として使っているのでそれが原因かも知れません。

この砥石の問題は使い方のマニュアルがないことです。また火花があまり出ないので、フリーハンドで研ぐ人には研ぎにくいかも知れません。さらに欠点を言えばアルミのボディであるにも関わらず砥石のバランスがとられていないことです。$150とダイヤモンド砥石としては、安いのでこの様な手抜きをやっているのか?これらの点が改善されれば100満点をあげることが出来ますが、重箱の隅をつつくような内容かも知れません。色が変わるほどの発熱なしにシャープに研げるのですでに80点は行っていると思います。さらに長く使うことが出来れば点数は上がるでしょう。
2011年5月3日(火)
パワーサンディング
パワーサンドのやり方については、強く押し付けたり、高速でディスクを回すとサンドペーパに負担がかかり、発熱によりサンドペーパーがすぐに使えなくなる。従ってサンドペーパを長持ちさせるには、旋盤の回転数を400~500RPMに落とし、強く押し付けないというのがコツになります。
しかしそこで一つ疑問がわいてきます。旋盤ではなくサンドペーパーを取り付けているドリルの回転数はこれで良いのか?30cmのボウルの周辺の周速度は7.5cmのディスクの4倍です。従って旋盤が500RPMならサンドペーパーは2000RPMでなくては同じ速度になりません。現状のドリルでは最高回転数が1400RPMなので色々実験が出来ません。そこでディスクグラインダーが登場です。これにサンドペーパーのディスクを取り付けることが出来るように高ナットを使って、ディスクパッドをグラインダーに取り付けることが出来るようにしました。
 ディスクグラインダーの軸はM10なのでホームセンターで高ナット買ってきてグラインダーに取り付けます。グラインダーを回して中心を見つけます。中心に印を付けてセンターポンチで打ちます。そのマークに6.2mmの穴をボール盤であけました。高ナットには30mmのボルト入れてあります。
 ディスクパッドを取り付ける穴があいたら、シャフトを押す押しねじ用の穴をあけてタップを切ります。これで完成です。最高で11,000RPMにすることが出来ます。
2011年5月2日(月)
アートフリーマーケットin千倉
4月30日は天気にも恵まれ予定通り行ってきました。朝の8時には現地に到着して店開きの準備を始めました。驚いたことに河口湖のMYさんも出店されていたことです。4年前に藤野の陶器市で一緒に店を並べて出したことがありますが、その時に比べると随分腕を上げられたようです。特にスプーンとボウルが素晴らしい。小生は今年は売るものがあまり揃っていないので、キャンドルスタンドを20個近く作って出したが、10個以上が売れたのでとりあえず成功。また銀杏のボウルも値段を安くして出したら殆ど売れてしまった。ガラス塗料を塗ったのが良かったのかも知れない。しかしブビンガのお皿は値段を下げなかったので1枚しか売れなかった。次回は値段を下げて在庫を吐いてしまうことにする。内部をくり抜いた一輪挿しも、値段が高いのか売れません。茶ずつは1個だけ持っていったが売れました。大きさの違うものがないか聞かれたがこれしかないと言うと買ってくれた。珍しいケースです。
2011年5月1日(日)
ハイスピードパワーサンディング
 直径の大きなボウルなどの場合は、サンドペーパーをかけるのに相当の時間がかかります。ガウジでそれなりに綺麗にカットしても板目のボウルの場合は2か所で荒れる場所がでます。初心者の方の作品を見ると、2つの問題があります。一つは分厚く挽きすぎていること。もう一つは今回のテーマのサンドペーパーです。傷、筋を残したまま完成としています。上手な人の作品では、サンドペーパーが不十分というものはありません。しかし刃物が上手に使えないとサンドペーパーで綺麗にするのには、相当時間がかかり途中で嫌になってやめてしまうことになります。刃物の使い方を上手くなる努力は必要ですが、サンドペーパーがもっと楽に出来ないか研究してみました。

小生の手持ちのドリルはアメリカへ行ったときに買ったパワーサンド用のドリルです。1400RPMなのでもう少し回転を上げたいぐらいです。これでは激しくサンドをかけることは出来ません。そこで手持ちの日立のディスクグラインダーへ目が行きます。回転数は2800~11000RPMと可変できます。ディスクの径は10cmですが、Monotaroを見ると非常に沢山の種類のディスクが売られています。
 ホームセンターで弾力性のある塗装、サビ落とし用のディスクを買ってきました。ワークに激しく押し付けてもあまり痛まないような感じです。
 ボウルに強く押し付けてサンディングしてみました。サンドペーパーの場合は、回転数を落として強く押し付けないのが基本ですが、今回のディスクではあまり気を使わないでやりました。確かに非常に早く綺麗になりました。一番荒い番手だけこれでやって、あとは従来通りサンドペーパーでやればよいという感じです。刃物の跡、木口の荒れはこれで簡単に取れます。その後のサンドペーパーは最初のディスクで作った傷を消していくだけです。ディスクグラインダー用のディスクは色々な物が売られており、どれが木に合うかもう少し探してみます。ボウルの内側をやる場合はホイールガードが邪魔になります。外した方がよさそうです。
2011年5月31日(火)
CBNホイール
ダイヤモンドホイールは、ウッドターニング用の鉄の刃物と相性が悪いと言われているので、これから購入する方はCBNホイールを購入した方が精神衛生上は良いでしょう。小生はダイヤモンドホイールとCBNホイールの両方を使っていますが、どちらも発熱が少なく使用結果については満足しています。特に後で買った#80のCBNホイールは、太いボウルガウジとラフィングガウジのシャープニングに役立っています。一方番手の細かいダイヤモンドホイールは、先の細いガウジ用として使い分けています。CBNの方は刃物の形を変えるのにも役に立っています。刃物の形を変えるには、通常#36~46の砥石を使って進めますが、番手の荒い砥石でもかなりの発熱があり、水につけながら作業を進めます。しかし#80のCBNホイールを使えば、水につけなくても刃物の色が変わることはありません。砥石自体が金属なので、切削面の温度が上がる前にホイールに熱が逃げるというのです。この優れもののCBNホイールの#180の物も買ってしまいました。ロシアから帰国後に試してみたいと考えています。
2011年5月30日(月)
サンクトペテルブルグ観光
サンクトペテルブルグ2日目はエカテリーナ宮殿見学と、ピョートル大帝の夏の宮殿です。どちらも前回訪問時には、時間の関係で見ることが出来なかったところです。今回の旅行で見ることが出来ましたが、2回来て良かったと本当に思いました。非常に素晴らしいものです。特にピョートル大帝の夏の宮殿はフランスのベルサイユ宮殿を超えていると思いました。天気はあいにくの曇りでしたが、それでも宮殿の庭園の素晴らしさは分かることが出来ます。マトリョーシカという木製の入れ子式人形を買いました。マトリョーシカとはロシアの女性の愛称で、人形には女性の姿形が描かれています。小生の買ったのは10個の人形の物で、販売店には6個ぐらい並べて置いてありますが、一番小さい人形はなくなるといけないので、外に出してありませんでした。購入する時に全部出して見せてくれました。帰国したらこの人形を作ってみようかと考えています。しかしちょっと大変そうです。
2011年5月29日(日)
銘木のねじ切りボックスの荒挽き
夢工房さんから黒檀と杢入りのケヤキ、それにリョウブを頂きました。黒檀には特級品と書かれています。これを使ってロシアから帰国後になりますが、ねじ切りボックスを量産します。すでに荒挽きが完了していますので帰国後にはすぐにねじ切りを始めることができます。銘木だということで気合いを入れて製作するつもりです。作業を始める前に良く考えてやらないと、材料を無駄にしてしまうことになります。荒挽きの数からボックスは8個出来上がらないといけないことになります。夢工房さんには、完成品を1個差し上げることになっています。
2011年5月28日(土)
いちはらの工芸「ものづくり展」
ロシア旅行の前に市原市民会館で開催されているものづくり展へ行ってきました。木、ガラス、金属、布、皮、陶、竹などを使った作品が並んでいました。普段はウッドターニングの作品を作っていますが、ジャンルの違う作品を見るのも楽しいものです。上総木工交流会のNKGさんITHさんがそれぞれ木工用の治具と作品を出品されていました。意外にも木工用の機械、治具に興味を示す人が何人もいました。小生もその一人ですが、何もこの展示会で質問をする必要はありません。毎月開催されている上総木工交流会で聞けば良いだけです。
2011年5月27日(金)
バンドソーブレードスピード
バンドソーのブレードスピードを測定されたことはあるでしょうか?Mokkinさんのサイトを見ると18~20 m/secぐらいに設計されているバンドソーが多いと言いう。手持ちのラグナの14"のバンドソーのブレードスピードを測ってみることにした。レーザー式の回転数計をバンドソーのホイールに貼り付けた反射テープに当てると、回転数が表示されます。828RPMでした。ホイール径は35cmなので計算すると15.2 m/secということになります。ちなみに60Hzで使うと18.2 m/secになり、この速度がメーカーの設計速度になります。50Hzで使うとちょっと遅くなるので、性能を十分発揮できていないことになります。それでもこのラグナのバンドソーは分厚い木の挽き割りに活躍しています。

ホイール回転数:828RPM
ホイール直径:35cm

0.35x3.1416x828/60=15.2 m/sec at 50Hz
828x60/50=993.6 RPM at 60Hz
0.35x3.1416x993.6/60=18.2 m/sec at 60Hz

2011年5月26日(木)
ロシア旅行
モスクワ経由サンクトペテルブルグに到着しました。到着した日の夜は雨が降っており7℃ぐらいで非常に寒く上着が必要でした。しかし幸いなことに次の日は、天気に恵まれ晴れて観光には最適の気候です。サンクトペテルブルグは、長い間ロシア帝国の首都だった町です。日本でいえば京都の様な都市になります。血の上の教会、イサク寺院、エルミタージュ美術館と回り最後にネバ川のクルーズをやりました。夕食後ホテルに戻って落ち着くと9時を過ぎていますが、まだ外は太陽が出ており明るい。夜の11時以降にならないと暗くなりません。明日はピョートル大帝の夏の宮殿、エカテリーナ宮殿へ行った後、夜の11時頃からライトアップされたサンクトペテルブルグのナイトツアーがあります。夜中の2時頃にホテルに戻る予定です。従ってこのサイトの更新は出来ません。
 
2011年5月25日(水)
携帯型薬入れの製作
携帯型の薬入れを作りました。直径75mm高さ30mmです。材料の木は紅紫檀ですが、ねじ切りには最適の材です。非常にきれいにねじが切れます。小さいボックスなので、出来るだけ薄く仕上げる必要があります。詳細な作り方は、下の写真をクリックして下さい。
2011年5月24日(火)
ラグナのバンドソー修理
夢工房さんのラグナのバンドソーが故障しました。スイッチボックスが地震の時棚から落ちた物にあたり、壊れたと言う。このスイッチは普通の物ではなく電磁接触器+サーマルリレーを組み合わせた電磁開閉器になっています。従ってスイッチを深く押し込んでロックさせなくても、入り切りが出来る優れものです。国内で同じものを入手するのが難しいので、ラグナにメールを送って保守部品として購入した場合いくらか聞いてみた。サイトの連絡版に書き込んでも、すぐに返事が来ないのでメールを送るとすぐに返事が来た。ラグナの連絡掲示板は、以前もそうだったが機能していない。部品代は$105.95+送料$40=$145.95(約1.2万円)という連絡だった。夢工房さんへ行って現物を確認すると、プラスティックのカバーが壊れ、配線が外れているだけだったので、部品を交換しないで修理ができた。なおサーマルリレーは大電流が流れると、バイメタルの働きで、電流を遮断します。写真の赤矢印が15A強に設定されていることを示しています。この状態だと30cmの分厚い木を切っても、バイメタルが働いてモーターが止まることはありません。ラグナのバンドソーを持っている方は、このスイッチを壊さないように大事に使ってください。
2011年5月23日(月)
小型旋盤の売却
スチールシティの小型旋盤ですが、殆ど使わないので購入したいという人が居たのでお譲りしました。旋盤にはインバーターを取り付けモーターは1馬力の物が付いています。購入される方の自宅には200Vがないというので、手持ちの100V入力のインバーターに交換しました。グラインダー用に使っていたものと、旋盤の物を交換したわけです。グラインダーと旋盤では最高回転数などが違うので、パラメーターなどの設定はすべてやり直しです。半日仕事になってしまいましたが、無事にインバーターの交換が終了。かなり手を入れた旋盤ですが、次の日取りに来られた方が持ち帰りました。旋盤の置かれていた台にはねじ切り治具を置くことにします。
2011年5月22日(日)
ロシア旅行
ロシアは2003年の7月に行きましたが、十分に見ることが出来なかったので、2回目になりますがまた出かけます。モスクワ、サンクトペテルブルグ、スズダリ、ウラジーミルなどを回ります。前回はプロ用のカメラを持っていきましたが、クレムリンの入り口の荷物検査所で取り上げられました。KGBが管理している建物なので、何か疑われたようです。今回は一応一眼レフですが、キヤノンの入門機なので取り上げられることは無いでしょう。ロシアは旧ソ連時代と違ってずいぶん変わったようですが、まだ鉄のカーテンがあるように感じます。モスクワから帰国便の飛行機に乗ってほっとするかどうかです。宿泊するホテルはインターネットに接続できるようなので、旅行中も出来るようなら日記の更新はやる予定です。まだロシアは寒いようで、分厚いジャンパー、セーターなどをスーツケースに入れました。
2011年5月21日(土)
ダブルアングルカッターを購入
Vermecのねじ切り治具に付属するカッターは、旋盤に取り付けるようになっているので、ルーターには取り付けることが出来ません。ルーターに取り付けることが出来る、軸径6mmのカッターはありますが、Yahooのオークションで軸径12mmの物が安く出ていたので落札しました。手持ちのルーターは1/4”と1/2”のコレットが付属しており、6mmと12mmは取り付けることが出来ません。試しに1/2”のコレットで12mmを取り付けてみましたが、問題なく固定できました。早速ねじを切ってみましたが、回転数が1万RPMでも少し焼けが出ます。12mmの方の刃の直径は20mmですが、6mmの軸の方は直径10mmです。刃の周速度が20mmの方が早くなって焼けが出るのでしょう。色の濃い木には使えると思います。白い木には直径10mmが適しているでしょう。直径20mmの方を旋盤に取り付けて3000RPMで回すと、ネジ山が欠けます。やはりルーターを使うのが綺麗なねじ山を切るコツだと思いますが、刃の直径にも注意をする必要があります。
2011年5月20日(金)
トンプソンCPM 15V
5月16日の日記でトンプソンのCPM 15Vの部ボウルガウジを紹介しましたが、購入希望のメールが何件か来ています。U字のボウルガウジはないか?3/8Vはあるかなど問合わせがあったので、トンプソンにメールで聞いてみました。結論としてV字のボウルガウジに絞って当面準備する。サイズも1/2Vと5/8Vのみに限定するそうです。3/8VについてはGlaserにも品揃えがありませんが、CPM 15Vはバナジウムの含有率が高く、シャープニング中に刃先が欠けやすいので、細い3/8Vは作れないという。CPM 15Vは色々制約が多いようです。入手できるのは6月末以降になると思いますが、1/2Vと5/8Vをまとめて注文することにします。どんなものか今から楽しみです。トンプソンからCPM 15Vが出たので、グレーザーの15Vを購入するのは中止しました。ガウジ2本で4万円は高すぎます。作品を売って4万円を稼ぐのは、かなり大変です。
2011年5月19日(木)
トースター購入
三洋のトースターを買いました。価格COMではこの機種が一番人気だったので、近所のヤマダ電機へ行くと、9,980円もする。仕方がないので、通販で7,230円で買いました。今まで使っていたトースターは20年ぐらい前の物ですが、いまだに壊れずに使えていましたが、焼きムラが出るので今回思い切って買い替えました。早速食パンを焼いてみましたが、綺麗に焼けます。期待通りです。小生の場合はかなりこんがりと焼きます。自分が作った木のお皿の上に食パンを置いて、バターを塗りますが、木のお皿の場合はお皿の上に水滴が付きません。木が水蒸気を通すのか、パンはカリカリで湿気ず非常においしいです。食パンを置くには木のお皿がお勧めです。イギリスでは水蒸気を逃がすため焼いたパンを立てるトースト立てが、食卓に置かれています。木のお皿ならこのトースト立てが要らないわけです。これは小生がクラフトフェアで作品を売っている時に、客の若い女性に教えてもらったことです。それ以来食パンを置くお皿は、木の物になっています。毎日水洗いをして、乾かしていますが、全く問題がありません。紫檀の皿を使ってみたいが、水蒸気を通さないのではと考えています。
2011年5月18日(水)
夢工房ウッドターニング学校
ラグナのバンドソーのスイッチが壊れたと言うので、夢工房の大和田まで行って修理してきました。工房の2階の改装が始まっており、5月中に一部を残して出来上がるという。従って6月になると宿泊が多分可能になるようです。
2011年5月17日(火)
夢工房グラインダーのインバータ化
 夢工房さんは日立の両頭グラインダーをYahooのオークションで落札してくれというので、小生が代行して落札しました。その三相電源のグラインダーにインバータを取り付けて、回転数を自由に変えることが出来るようにしたいというので、回路を組んで夢工房に持っていきました。問題なく回転数を調整できるようにして、直流注入によるブレーキのパラメータも設定しました。これでスイッチを切るとインバータからグラインダーに直流電流が注入され、急ブレーキがかかります。2分ぐらい回っている砥石が数秒で止まります。グラインダーがすぐに止まるとシャープニングの作業は非常にはかどります。久しぶりに夢工房さんに行くとその両頭グラインダーが紫色になっていました。古い錆びは、ワイヤーブラシを使わなくても液体サビ落としなどの錆びとり剤を使って落とすことが出来るという。小生も日立のグラインダーは、3台あるので液体サビ落としを使って、綺麗に塗り直す気になってきました。夢工房さんになぜこの様な色にしたか聞いたところ、この塗料しか在庫がなかったと言う。日立のグラインダーにはこの色は合わない。
2011年5月16日(月)
トンプソンのCPM 15Vボウルガウジ
 小生はトンプソンのツールが大好きです。CPM10V(A11)というバナジウム入りの粉末冶金で作られたクルーシブル社の特殊鋼を使っています。これは一度研ぐと長く切れるというのが特徴です。その長く切れるというのは、クルーシブル社の資料によれば普通のM2に比べると、CPM10Vで4~5倍、CPM15Vでは7倍近くになるという。最近グレーザーのツールの販売が再開されましたが、柄が付いており値段がかなり高いのが特徴です。ボウルガウジの場合10Vと15Vの両方がグレーザーからは販売されています。スキュー、スクレーパーなどは10Vのみの販売になっています。15Vのボウルガウジの価格は下記の通りです。
1/2V 15V:$189 1本
5/8V 15V:$219 1本
送料    $69.15
合計    $477.15 (約39,000円)

一方トンプソンは今まで10Vのみの販売でしたが、来月に開催されるAAWのシンポジウムで、15Vを発表することになりました。アメリカではまだ誰も知りませんが、特別に小生だけに15Vを準備していることを教えてくれました。価格は下記の予定です。
1/2V 15V:$75 1本
5/8V 15V:$100 1本
送料    $12.95
合計    $187.95 (約15,500円)
このトンプソンのツールは柄が付いていませんので、アメリカからの送料も、5本までは$12.95です。郵貯のレターパック500と同じような分厚い封筒に入って送られて来ます。柄がないので送料が安いことも買う側にとっては良いことです。トンプソンでは柄も売っていますが、それを買うと送料は$41.95に上がってしまいます。小生はこのトンプソンの15Vのボウルガウジ2本を早速予約しました。初回ロットは250本ぐらいの生産になるという。はたしてすぐに売り切れるかどうか?国内ではこのツールを欲しい方は居るのかな?
下表はクルーシブル社が発表しているデータです。Wear Resistanceという黒いバーが、対摩耗性を表しています。一般に売られている刃物はM2という高速度鋼を使っていますが、CPM 15Vは随分長く切れるようです。