試してみる

2011.05.03

ネジは2回に分けて切りましたが、試しに部分的に一回で切ってみましたが、問題なく切ることが出来ました。

ブビンガにねじを切ってみました。カッターの回転数が30,000RPMの効果なのか非常にきれいにねじ山が切れます。旋盤の3,600RPMの時より明らかに上手くいっていると思います。ねじ切りをやる方で旋盤を1台しか持っていない人には、特にこのねじ切り治具システムはお勧めです。木工を少しやっているとトリマーはお持ちだと思いますので、作ってみては如何でしょうか?カッターはトリマーの軸径に合うものを買ってください。小型のトリマーでは6mmの軸径になります。

完成
ねじ切り治具システムの製作

出来上がりました。トリマーの軸の高さと治具の軸の高さは同じになるようにしてあります。トリマーは日立のM6SBというモデルです。回転数は可変できず30,000RPM固定です。取り付けることが出来る軸径は6mmになります。

トリマーを乗せるケヤキのブロックを台にねじで固定します。上側はトリマーを固定する押え板を取り付ける鬼目ナットを植え込みます。トリマーを押さえつける木のブロックをバンドソーで成形しました。100mmの長いビスを買ってきて上から締め付けトリマーをしっかり固定します。

ねじ切り治具を問題なく台の上に乗せることが出来ました。また台の上で自由に治具の位置を動かせることを確認します。問題ありません。スムーズに動きます。

T型ナットの当たる部分は木で作ると、強い力がかかるので変形してしまいます。そこでホームセンターへ行って厚さ6mm、幅19mm、長さ90cmの鋼材を買ってきました。256円でした。これを2等分して木に取り付けるため穴をあけます。

小生の手持ちのVermecのねじ切り治具は旋盤の上に取り付けて使うことになっています。ねじ切りは旋盤で挽いた後、ねじ切り治具に取り付けることになりますが、旋盤が1台しかない場合は、治具の取り付け取り外しが面倒です。また旋盤の場合はカッターの回転速度が3000〜4000RPM程度に制限されることも問題です。しかしトリマーなどを使うと3万回転と非常に高速でカッターを回せるのも有利な点です。そこでねじ切り治具とトリマーを取り付ける台を製作することにしました。

ねじ切り治具は旋盤のベッドに取り付けるよう、T型ナットで固定するようになっています。旋盤のベッドの幅は32mmです。これと同じ寸法のベッド相当品を作ることになります。

最初に切ったピッチは10TPIですが、16TPIも切ってみました。16TPIの方も山が崩れるようなことがなく綺麗に切れました。ネジ山の頂点にブツブツがありますが、木の木目です。カッターでねじ山を壊しているのではありません。トリマーを使ったカッターの回転数3万RPMの効果は十分に確認できました。

トリマー固定台の製作

ベッドになる木をケヤキで切り出しました。手押しカンナと自動カンナで寸法と平行面を出します。それから鉄板を固定するため木に穴をあけます。

ネジ切り治具の台の製作

ベッド部分を台に取り付けるため、穴をあけます。クランプで固定してずれないようにしてから穴をあけます。鉄板の間隔が32mmになるよう調整してボルトで固定します。