2009年11月30日(月)
Vermecのネジ切り治具到着
注文してあったVermecのネジ切り治具がやっと到着しました。これは自分用で、サブの旋盤のスチールシティ60100で使えるようベッドの幅など連絡をしてありました。主軸の高さが12.5cm、1”x8TPI用です。早速箱をあけるとネジのピッチが16TPIの物が入っていない。10TPIと16TPIの2つのネジのピッチが切れる様注文してあったのですが、16TPIが箱に入っていない。前回送付を忘れた、コピーアタッチメントのハンドルは入れたあったが、16TPIが無いのは困る。早速メールでクレームするつもりだが、ネジ切り治具の方をまずは使ってみる。ネジ切り治具の本体はグレーの塗装を、スチールシティに合わせてしてくれているが、横っ腹に大きな傷がある。新品でこれは無いと思うが、実用上問題ないので我慢して使うことにする。早速チャックに柔らかい木を取り付けて削り、それをチャックごと外して、ネジ切り治具に取り付けた。なぜかネジが非常に硬い。旋盤の主軸に取り付ける時は、ガタがあるがネジ切り治具ではそのガタが無い。途中で手で回せなくなったので、鉄の棒をチャックと治具に差して回して取り付けた。治具のハンドルを回すと中心が殆どずれていない。芯ずれを測ると0.16mmと以前使っていたボニー・クレインの治具よりかなり精度が高い。これはネジ切り治具のネジの精度が高いものを使っている為だと思います。従ってガタがなく、チャックの取り付けには少し苦労する。0.16mmは小さいのですが、出来れば0mmにしたいので、前に購入したレベリングチャックを使うことにします。しかしこのままでどれぐらいのネジが切れるか確認するため、このままネジを切ってみた。柔らかい木を使うとネジ山がこぼれてしまいます。そこでハードメープルの丸い木片があったので、ネジを切ってみたが、非常に上手くゆく。ボニー・クレインの治具ではここまで奇麗に切れたことがありませんでした。このVermecのネジ切り治具は、完全に合格点を上げることが出来ます。ネジ切り治具本体はツールレストの様に、旋盤のベッドにレバーを下げることでロック出来ます。X-Yテーブルがベッドと完全に平行になっているかどうか、金尺をベッドとX-Yテーブルに当てて確認します。
2009年12月29日(火)
シャープニング治具の自作
今回オフコーポレーションの旋盤を購入された方は、チャックがおまけで付いているので、ウッドターニングを始めるには、あと刃物とグラインダー、それにシャープニングの治具が必要になります。シャープニング用のベーシックキット(1枚目の写真の左右のスライド)は、オフで1.4万円ぐらいで売っていますが、自作出来ないかやってみました。もちろんこの治具は所有していますが、サブのグラインダー用にもう一セット買うのが馬鹿らしいと思い、何か良い方法がないか考えた訳です。15cmのグラインダーにホームセンターで売っているスライドレール(2本セットで387円)を取り付けました。ベアリングが入っているので、前後にスムーズに動きます。ガウジを砥ぐ治具の足をスライドレールの先端の穴の上置いて、ベベルを砥石の面に合わせます。位置が決まったら、クランプでスライドレールを固定するだけです。これでグラインダーのスイッチを入れて、ガウジを左右に振って砥ぐことが出来ました。何の加工もせず、スライドレールを木ねじで砥石の下に取り付けただけです。ガウジを砥ぐ治具はWoodcutの物ですが、脚の先とレールの穴が上手くかみ合ったので上手く行きました。今回旋盤を買われた方は試されたらいかがでしょうか?ガウジを砥ぐ治具があればこれで十分だと思います。今回購入したスライドレールはAIWAのミニベアリングタイプ246mmで売っていた中では一番小さいものです。型番はAP-1120Cです。
2009年11月28日(土)
偏芯模様
エリさんの講習会で紹介された、偏芯模様が出来るかどうかやってみました。普通にチャックでつかんで挽いた後、傾けてつかみ直します。2段のつかみしろを作ってやってみたが、上手くつかむことが出来ない。傾きは出来るだけ大きくしないと、溝が円になってしまう。エリさんがやっていたように色を付けないと、溝がはっきり見えないので、トンボのブラシペンで色を付けた。しかし出来上がった物を見ると、木の木目が見えなくなるので、この様なかざりを付けない物の方が売れるのではないかと言うことです。ネジの蓋つきボックスを2~3個作って売ってみたいと思います。Vermecのネジ切り治具の到着待ちです。
2009年11月27日(金)
エアーコンプレッサーの起動不良
買い替えたエアコンプレッサーですが、起動不良に陥って困っていました。エアー圧が下がるとコンプレッサーのエアースイッチが入ってインバーターから電圧が供給されます。しかし回りださずインバーターの出力電圧が制限されます。インバーターをリセットすると、嘘の様に回転が始まります。良く考えるとインバーターの立ち上がりの出力電圧特性を考えずに、配線していたことに気が付きました。モーターの回転数がゼロ(止まっている時)の時に合わせてインバーターは出力電圧を少しずつ上げていきます。今までの使い方ではモーターが50Hzまで回転が上がった時の電圧を、止まっているモーターにかけていたことになります。コンプレッサーの圧力スイッチは、モーターとインバーターの間に入れるのではなく、インバーターの運転開始指令回路に入れる必要があります。そこでモーターとインバーターは直結にして、圧力スイッチはインバーターの正転のところに接続しました。これで何回かテストしましたが、問題なくコンプレッサーが起動するようになりました。前のコンプレッサーは壊れたと思いましたが、実はこの当たりに問題があったのかも知れません。三相電源があればこんな苦労はしませんが、契約料が高いので引くことを躊躇させます。
2009年11月26日(木)
ギャレット ハック氏の特別講習のお知らせ
ウッドターニングではありませんが、家具作りの名人がアメリカから来ます。夢工房さんがこの人の講習会の為に大和田分室を貸すと言っており、12月5日(土)に開催予定でした。その後上総木工交流会で12月6日(日)に千葉県君津市生涯学習交流センターで開催するという情報が入りました。12月5日は中止になったのかどうか分かりませんが、12月6日は確定しています。講習会は無料ですので、近くの方は見に行かれたらいかがでしょうか?小生は大和田でやる場合は大和田に行きますが、中止の場合は6日の君津の方に参加するつもりです。ギャレット氏はアメリカの木工雑誌に良く出てくる専門家です。日本でやるので通訳が付くと思います。詳細は上総木工交流会のホームページを見て下さい。

追記:12月5日の夢工房での開催は、キャンセルになっているそうです。
2009年11月25日(水)PartⅡ
ヒノキのボウル
今日はボウルの挽き方を教えてくれと言う方が、材料持参でおいでになりました。ボウル用の材料は2個ありましたが、2つともヒノキでした。挽いてみると良い匂いがして木目も奇麗です。ヒノキでも乾燥しているので、それ程柔らかくなかった。手持ちにヒノキの丸太が何本かあったので、使えるかどうか製材してみます。ビアカップを作りたいと考えています。ボウルは御希望により、1個は完成させ残る1個は粗挽き状態でお持ち帰るになりました。
2009年11月25日(水)
シリアのウッドターニング商品
スーク(souq)) とはアラブ人やベルベル人の世界で、商業地区を言うそうです。シリアのダマスカスのスークでウッドターニングの商品を見つけましたので少し買ってきました。ヨルダンでは砂漠だけという地理的条件で、木がほとんどなく従って木工の商品も売っていませんでした。しかしシリアは国土の一部が地中海に面しているので、木が生育している地域があります。しかし購入した商品の仕上げはひどいもので、これで売っているのかというレベルです。ワイングラスは内側が仕上げられておらず、底も駄目です。商品以外にスークで面白いものを見ました。刃物の砥ぎ屋さんです。お客さんが包丁とかハサミを持ってこのお店に来ています。その場で砥いでもらって、持ち帰ります。グラインダーは逆に回っており、カバーもありません。テックさんの工房と同じ様な状況になっています。

シリア・ヨルダンの旅行記の作成がやっと終わったので、エリさんのDVDの編集作業に入ります。明日はウッドターニングを教えてくれと言う人が来るし、27日の金曜日には夢工房に行くので編集作業に専念できませんが、11月末までには完成させるつもりです。
2009年11月24日(火)
バンドソー拡張テーブル・フェンス
上総木工交流会でアメリカの木工の雑誌を見ると、ロックラーのバンドソー用の拡張テーブルが出ていました。一般的にバンドソーのテーブルは小さく使いにくいものです。ラグナのバンドソーのテーブル寸法は1辺38cmです。しかしこのロックラーのテーブルは60cmあります。既存のテーブルの上に乗せて固定することになっています。殆どのバンドソーに取り付けることが出来ると書かれているが、ユーザーのリポートでは、バンドソーによっては取り付けることが出来なかったという報告もある。多分ラグナには取り付けることが出来ると思うがバンドソーの挽き割り高さが3cm弱減ってしまう。フェンスと円形に切る治具が付いて$160ぐらいです。購入は見送り、面倒ですがいずれ自作することにします。しかしシリア・ヨルダンの旅行記を書いているので、完了するまでは大変忙しい状況です。エリさんのDVDの編集も後回しになっています。
2009年11月23日(月)
火災報知機
千葉市の火災予防条例では2008年6月1日から既存の住宅でも設置を義務付けらています。市の方から設置状況の確認のため、先週人がやってきました。設置していないと回答したが、怒られたり指導されたりすることはなかった。しかし火災報知機を設置した方が良いに決まっているので購入した。機種は一番人気のワイヤレスタイプです。3個の煙検知機がセットになっており、各部屋に設置したどの検知器が煙を感知しても3台とも警告を発します。台所、階段上、寝室に取り付けた。親機の電波確認ボタンを押してテストすると、子機2台とも反応した。これで寝ている時に焼け死ぬことはないと思います。
2009年11月22日(日)
KERV KC-14
オフコーポレーションから新しい旋盤が発売されています。皆さん関心を持っておられるようで小生のところにも問い合わせがいくつか来ています。辛口のコメントをするとオフに嫌われるかもしれないが、この旋盤をどう思うか?という質問に対しては、「直径30cmぐらい挽ける小型の旋盤と思って購入したら不満は出ない。チャックがおまけで付く期間はお買い得なので、早く予約した方が良い。」と回答しています。この旋盤は35cmまでの直径の物を挽くことが出来ますが、それにしては重量が軽すぎます。30cmの旋盤のヘッドストックを高くしただけの様なので、直径が大きく深さのあるボウルの様なものは、やりにくくなると思います。ベッドなどをもっと太く大きくしないと35cmをフルに回せないと思います。VicmarcのVL175は36cmまでですが、台のないベンチモデルの重量は138kgもあります。KC-14は屋外に持ち出して使うことが多い人には、39kgと軽量なので、便利ですが工房に鎮座するメイン機にはならないでしょう。24ポジションのインデックスピンが付いていること、ツールレストのポスト径が25mmであることなどは評価しますが、モーターはDeltaの46-460の様に1馬力を付けて欲しかった。ところで小生はこれを購入するかどうか?考えましたが、スチールシティの小型旋盤があるので買いません。それよりパソコンのグレードアップをやる予定です。上総木工交流会の方は約2名が注文しました。小生の影響でウッドターニングに関心を持つ人が増えています。上総木工交流会の11月の定例会と忘年会は昨日終りましたが、12月の定例会で夢工房のDVDを上映する予定です。
2009年11月20日(金) 予定通り帰国しました!
レベリングチャック
ボウルなどをチャックでくわえて挽いた後、真空チャックでくわえ直す場合、センター出しの問題が出てきます。この問題の対応の為ワンウェイなどからテイルストックに取り付ける主軸と同じネジを切ったアダプターが販売されています。このアダプターにボウルをチャックに取り付けたまま取りつけてセンターを出しますが、完全に中心が出ません。旋盤の主軸にチャックを取り付けていた時は、完全に芯が出ていましたが、テイルストック側に取り付けると、芯が完全には出ないのです。原因はネジの精度にあります。チャックを主軸に取り付けている時に、結構ガタがあることに気が付きます。ネジの精度をもっと上げる必要がありますが、どの旋盤も高精度のネジは使っていません。高精度な物を使うと、ネジが硬くなりチャックが取り付けにくくなるので、少しガタのある物を使っていると思います。どうすれば良いか?レベリングチャックと言う物が売られています。
旅行から帰ると注文してあったレベリングチャックが到着していました。ネジのピッチは1”x8TPIです。スピンドルアダプターの様に本体にはメスのネジが切られており、旋盤の主軸に取り付けることが出来ます。先端のネジは4つのビスを回すことで中心を動かすことが出来ます。ツールレストなどを使って距離を測り360度どの位置でもツールレストと等間隔になるよう調整します。ほほ完ぺきに芯を出すことが出来ました。真空チャックを多用しているので、威力を発揮しそうです。価格は送料を入れて$305とちょっと高い。多分自作される方が現れると思いますが、大きめの写真でネジを外したところを公開しておきます。金属ではなく木とかプラスティックで作れるのではないでしょうか?明日は上総木工交流会です。忘年会があるので御宿の温泉で1泊します。
2009年11月5日(木)PartⅡ
海外旅行
11月5日から13日間、中東のシリア・ヨルダンに出かけます。ノートパソコンは持っていかないので、このサイトの更新は出来ません。帰国は17日になりますので、メールを頂いても17日の夜まで返事が出来ませんので、あらかじめご承知置き下さい。現地でウッドターニングの商品が売られておれば、購入する予定です。
2009年11月5日(木)
スツールの製作
背もたれの無い椅子、スツールを作りました。材料は幅の広い部厚い材が無いので、寄木にしました。ハードメイプル、ウェンジ、ブラックウォルナットを使いました。作り方の詳細は下の写真をクリックして下さい。
2009年11月4日(水)
Vermecコピーアッタチメント
椅子の脚など同じものを何本も挽く場合に、完全なコピーが出来るというコピーアッタチメントです。購入したので早速試してみましたが、結果はあまり宜しくありません。Vermecの商品は良いものが多いのですが、これはちょっとお勧め出来ない物です。詳細は下の写真をクリックして下さい。
2009年11月3日(火)
日立グラインダーの設置
デルタのグラインダーを取り外し、日立のグラインダーを取り付けた。注文してあったWA砥石が宅急便で届いたのでそれも取り付け、インバーターの配線を行いました。回転数の調整、正転、逆転スイッチ、ON-OFFスイッチを取りつけた。直流制動は色々実験した結果、30Hzから利くようにしました。バランスウェイトを調整することで非常に滑らかに回転します。バランスウェイトを調整しないと、特定の回転数でかなり振動が出ますが、調整すると非常に静かに回ります。10円玉をグラインダーの上に乗せてスイッチを入れても、10円玉はグラインダーの上から落ちません。実際にシャープニングをしてみましたが、砥石の面の上でバウンドするようなことはなく、非常に滑らかに砥ぐことが出来ます。下の写真をクリックして頂ければ、回転するグラインダーを見ることが出来ます。前の30cmのグラインダーもバランス調整が完全に出来ていなかったようで、もっと振動していたように記憶しています。バランスウェイトは左右の砥石、別々に調整しますが、片側の部品がないのでより完ぺきを期すため、日立工機の代理店であるロイヤルホームセンターへ行って注文してきました。
2009年11月2日(月)
ラグナのドリフトマスターフェンス
バンドソーに取り付けるラグナのフェンスが、リブロスデルムンドから発売されました。バンドソーにはフェンスが必ず付いていますが、それでは上手くいかないところを、今回の新製品はカバーしています。特徴は大別して2つあります。

1、ドリフト調整を簡単に出来る。
2、部厚い木から薄い板を何枚も同じ厚さで切れる

ドリフト調整は板を5cm程切れば曲がっていく方向が分かるので、それを星形ダイアルを回して修正し、レバーをロックするだけで出来ます。

部厚い木から薄い板を何枚も切りだす場合フェンスとブレードの間に部厚い木を入れて切ると真っ直ぐに切れます。しかし毎回切る厚みを測る必要がありますが、ラグナのフェンスではダイアルノブが付いておりこれの回転数で切る厚さを簡単に調整できます。

フェンスとしては最強のものと思います。出来ればこのフェンスを買いたいと思いますが、値段が高すぎます。アメリカでの売値は$395で、リブロスの売り値が39,900円です。リブロスとしては良心的な値段ですが、ちょっとフェンスに3.9万円は出せない。2万円なら買います。
2009年11月1日(日)
日立の25cmグラインダー
またまたYahooのオークションで日立の25cmの1500RPMのグラインダーを買ってしまいました。落札価格は6,000円です。写真の様に非常に使い込んだ様に見える物です。宅急便で届いたので早速テストしてみました。驚くほど静かに回ります。ベアリングを交換する必要は全く無い様です。現在デルタの乾式の20cmのグラインダーを使っていますが、砥石が左右にブレるのです。湿式のグラインダーに移行するつもりで前の30cmのグラインダーを、夢工房さんにお譲りしましたが、計画通り行かず乾式のグラインダーに戻ってしまいました。そうするとこのデルタでは満足できません。砥石を挟む金属の板が非常に薄いプレスの物を使っているため、砥石をモーターのシャフトに対して完全に直角に取り付けることが出来ないのです。しかし産業用の日立のグラインダーは違います。この押さえのホイールワッシャとバランスワッシャは部厚い板で出来ておりモーターのシャフトに対して直角を出してくれます。砥石が左右にブレずに静かに回ります。これで無いと上手にシャープニングが出来ません。またバランスワシャにはバランスウェイトが付いており、ネジを回すことで希望の位置に固定してバランスのズレた砥石のバランス調整が出来ます。ワンウェイがこの様なグラインダーのバランスを取る治具を販売していますが、産業用の物はグラインダーにその様な機能を組み込んでいます。付属の砥石は60番なので、幅25mmのWA砥石を1個注文しました。価格は4,000円です。