出発日:2004年3月2日(火)
プラド美術館

TK108、8:00発でイスタンブールから、
アンカラへ移動。

プラド美術館

アナトリア文明博物館はアンカラ城塞のある丘の中腹にある。
トルコ半島の中ほどアナトリア地方の文明の歴史を網羅しており、とくにヒッタ
イト王国の収蔵物では世界一を誇る。

ヒッタイト王国とは紀元前2000年の頃東方からアナトリア中央部に侵入した
インド・ヨーロッパ語種族民が建てた国である。青銅器時代にあって製鉄と騎
馬に優れ高度な文明を持ち、旧約聖書にはヘテ人として記載されたがどこに
住んだのか謎で幻の民といわれた。
20世紀になりその都が発掘され、粘土板に書いた文字が見つかりヒッタイト
文字として世の注目を浴びた。

旧石器時代の壁画。信仰の対象物

出産する地母神BC5700

祭礼用表象BC3500

祭礼用表象BC3500

牡牛形像 BC16世紀

象形文字碑文BC2000

プラド美術館

アンカラ観光で欠かせない1つがアタチュルク(建国の父)を祀る丘、アヌトゥ
カビル、愛称アタチュルク廟である。

第一次世界大戦でオスマントルコ帝国はドイツ、オーストリヤの同盟国に加
わり敗退し、連合国による分割の危機に曝された。このときトルコ国民軍を
創り革命を起こして守旧派を追放、侵攻してきたギリシャ・イギリス連合軍を
破り共和国を樹立、1923年初代大統領となり、アンカラを首都と定め、いま
のトルコの基礎をつくったのが、ムスタファ・ケマル・パシャという長い名前の
勇士で、後に建国の父と言われている。
彼はトルコの西洋化、近代化に尽くし、政経分離(イスラム教の非国教化)、
婦人参政、ラテン文字制定、太陽暦採用などを行った。
1938年イスタンブールで脳出血のため急死し1953年ここに葬られた。

プロ用カメラは持ち込み禁止 それはないよ!
プラド美術館

気を取り直してランチをいただく。
屋外での食事になった。
上はガイドさんとドライバー、助手
の3人。

プラド美術館

午後はバスでカッパ
ドキアへ移動。
約290km

途中の休憩所に
いた靴磨きの
少年(下)

休憩所の後、しばらく走るとトウズ湖が見えてくる。巨大な塩湖である。近くをクズルルマク川が流れるが繋がっていない。出口の無い湖には塩が溜まるのは常で、アナトリアの人の貴重な塩分の供給源になっている。

プラド美術館