出発日:2004年3月2日(火)
プラド美術館

マドリッドの北95kmに位置し、ローマ時代の水道橋やディズニーランドの白雪
姫の城のモデルとなった、アルカサルがあることでも有名。名物は子豚の丸
焼き。旧市街と水道橋は世界遺産に登録されている。

1世紀頃のもので、15km離れた川の水を町に引くため建設された。途中曲が
っているが、水道橋自体は全長728m。アゲソホ広場付近では100m程度のも
のだが、高さが28mあり、壮大に見える。1884年まで現役であった。現在もこ
の水道橋に水道管が設置されているとのこと。)

アルカサル城

カテドラル
カテドラル
カテドラル

ここは、このまちの大聖堂(カテドラル)と共に、1987年に世界遺産に指定
されている。玄関にあたるのは赤茶色の壁で、アーチをくぐると、エキゾチック
なアラビア世界と、美しいムデハル様式の建物に出会うことができる。この「
ムデハル様式」・・・という言葉が、スペイン建築の独自性を表しているように
思うのだが・・・。スペインの独自性って? スペインならではの個性って、どん
なのだろう。中世 スペインは、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教 この3つが
色濃く混在し、影響しあっている。ヨーロッパの他の国と違って、スペインは、
ある日突然・・・・イスラム教徒に支配された。そして、8世紀という長い間、
イスラム教徒が支配していた国である。宗教が異なる 文化が異なる。そう
なると〜当然、今まで作られた建築物も異なる。祈る対象が違うし、祈る
場所が違うのだから、、、当たり前なのかもしれない。

だが、イベリア半島では、キリスト教とイスラム教の覇権を巡る興亡があった
。建築にも、その時代の思潮が表れている。歴史的な背景を、改めて見て
みると・・・スペインという国は、カトリック→イスラム→カトリックと、支配者によ
って宗教が変遷している。しかし、建造物を壊すどころか、自分たちの文化
として、互いに取り入れようする心意気がある。民族・宗教は異なるものの、
互いに互いの文化を昇華し、芸術に高めている国 これが、スペインの懐の
深さであり、情熱であり、魅力だと思う。

このアルカサル。キリスト教徒が、イスラムの装飾・建築を取り入れ、作らせた
ものなのだ。

プラド美術館
プラド美術館

中々良いホテルです。