人間噴水
ヴィーゲランは、唯一オスロで授与されるノーベル平和賞のメダルをデザインしたことでも知られる。彼の父は、厳格なキリスト教徒であったが、彼の作品群には全く宗教色はない。ヴィーゲランは、全体の芸術性や作品の意図が損なわれないよう、公園からひとつとして作品が持ち出されることがないよう遺書に残しているため、この地に来ない限り、彼の実物の作品を見ることはできない。
オスロに到着後レストランに直行です。なんと酒がないのです。下の写真はノンアルコールビールです。イランに行ったような気分になりました。
1848年に完成したルネサンス様式の建物で、隣接する王宮公園のみ一般に開放されている。公園にはさまざまな人が寝転んだり、フリスビーをしたりしていた。市民の憩いの場所のようだ。
フログネル公園の彫刻の数は193体。刻まれた人間の数は、人造湖脇の胎児から噴水にある骸骨まで含めると650体以上になり、全てが老若男女の喜怒哀楽を表現した裸像であるのが特徴。個々の作品には名称や解説が一切なく、それをどう見るかはその人の感性に委ねられている。
人生の輪
王宮にほど近くオスロ大学の裏手にあります。ムンクをはじめノルウェーの画家の作品、またゴッホ、モネ、ドガ、ルノワール、ロダン、ヘンリームーアなどの作品も展示されています。内部は写真撮影が禁止です。
ストックホルム発9:10-オスロ着10:10のDY807に搭乗です。しかし到着が1時間以上遅れました。
人間121体のモノリッテン
フログネル公園は、ノルウェーの誇る偉大な彫刻家 アドルフ・グスタフ・ヴィーゲラン(Adolf Gustav Vigeland 1869-1943)が人生の縮図を表現した193体の彫刻を展示する世界に類を見ない一大彫刻公園である。オスロ市が現在ヴィーゲラン美術館になっている建物をアトリエ・邸宅として提供する代わりに、ヴィーゲランはすべての作品を公園に提供するという未曽有の契約により実現したもの。
モノリッテンは、ヴィーゲランの思想の集大成と思われる。下の方は弱肉強食の人間集団が蠢(うごめ)き、中ほどには強者が弱者を頭上に持ち上げ、頂上付近には未来を託す子供たちや赤ん坊がいる。人間をありのままに直視し、人生の縮図を素直に表現した作品である。
裸の女性の門扉
翼の上の空気の流れが見えます。
橋の欄干の中程に人だかりのする銅像がある。誰が名付けたのか、有名な「おこりんぼう」で、一度盗難に遭ったこともあるという。幼児がだだをこねている裸像だが、絵葉書にもなっていて、オスロの顔となっている。
フログネル公園の西端に6人が輪になった銅像がある。誰が名付けたのか「人生の輪」と呼ばれているが、輪廻転生(りんねてんしょう)を表現しているように思える。これだけ大量の彫刻を一人の作家が創り上げたとはとても信じられず、感動した。