レターオープナーの製作(PartU)

中心から両側に回転軸となる所に印をつけて、穴ををあけます。

中心からずらした軸で取り付けます。テイルストックから押すと中心からずれているので、木が反ってしまいます。柄の部分を挽いていない方が変形が少ないと思います。従って左右の2軸で挽いた後、中心に軸を戻して柄の部分を挽く方が良いでしょう。

前回製作したものは長さ26cm幅3.4cmと、レターオープナーとしては非常に大きいものでした。今回はもう少し小さい物を作ることにしました。材料は黒檀です。

軸をずらした状態で刃の部分だけを挽いていきます。切っているところが見えにくいので、途中から後ろに白い紙を置きました。軸を変えて刃の部分が直線になるよう注意しながら挽いていきます。左右同じ削り量にする必要があります。

刃の部分を挽くときは出来るだけ回転軸を中心から遠くにずらしたい。その方が刃の部分を薄くすることが出来ます。その為ドライブセンターが大きすぎると木からはみ出てしっかりと回転させることが出来ません。そこで前回よりさらに小さいドライブセンターを使いました。これはクラフトサプライで売っている1/2"Mini Drive centerです。

中心にはドリルで穴をあけてドライブセンターのピンが中に入るようにします。こうするとテイルストックから強く押さなくてもドライブセンターの爪が木に食い込みます。材料は2.5cm角です。長さは22cmです。

旅行会社から来た封筒をあけましたが、問題なく使えます。木でも刃の部分が鋭いので紙なら切れます。

寸法的には丁度よい大きさの物が出来ました。黒檀ですが、上の紅紫檀の方がきれいです。手持ちの黒檀があまり良い材ではないのかもしれません。

完成

完成です。刃先の修正などは前回と同じです。出来あがりの寸法は長さ195mm、幅22mmです。

軸を中心に戻してサンドペーパーをかけます。刃の部分は手作業でやります。柄の部分は旋盤を回しながらやりますが、回転数が高いと、筋が残ります。パワーサンドでやるのも面倒なので、旋盤の回転数を200RPM位と低くして、手を左右に早めに動かせば、筋が出にくくなります。回転が速いと手を同じように早く動かす必要がありますが、それは出来ません。そこで手の動く速さと同じぐらいの回転数にする訳です。

誤って両端を少し丸くしてしまいましたが、両端1.5cmは削らず四角いままにします。ドライブセンターの4つの爪がひっかかる面積を多くとるためです。ここで気が付きましたが、両端1.5cmを残して全体に丸くした後、柄の部分は挽かないで軸をずらして刃の部分を先に挽いた方が良いでしょう。理由は後で説明します。

旋盤に取り付けて挽いていきます。