まず材料を丸くして、片側にチャックのつかみしろを作ります。軸を傾けて取り付けるので、つかみしろはチャックの爪の高さいっぱいに高くします。反対側にはコンパスで円を書いて4分割の点に穴をあけます。この4つの穴をライブセンターで押しながら、チャックに取り付けて締め付けます。
4回軸を変えてターニングをします。端から端まで平らにします。そうすると軸を動かした方が四角になり、チャック側は丸のままになります。
4回挽いたら四角い側につかみしろを作って、つかみ直します。5本目の軸で挽いていくことになりますが、カップの内側を掘ります。
一つの軸で回転させターニングをすると丸いものが出来ます。これはこれで十分面白いのですが、その内少し違うものをやりたくなります。回転軸を何本か増やして挽くと変ったものが出来ます。この回転軸を3回平行にずらすと以前紹介したスリーサイドボウルなどが出来ます。この場合ボウルの外側は全体に3面の面になります。この回転軸を平行ではなく交差するようにしてターニングしたものが今回の作品です。軸を動かさなかった側は丸く、動かした方は3角形、四角形などになります。従って4軸で回した場合、四角から丸に中間点で変化していきます。下の図の右側が軸が交差する、クロスド・アクシス・ターニングです。
途中まではライブセンターで押しながら削っていきます。底にサンドペーパーをかけて完了です。
旋盤を回転させないで、サンドペーパーをかけます。内側とカップの上部は旋盤を回しながらサンドペーパーをかけます。
底を仕上げるためまな板チャックでつかみ直します。
瞬間接着剤が十分しみ込んでから硬化促進剤を吹き付けます。
完成です。今回は底の方が4角形になるように挽きましたが、カップの上側を4角にすることも出来ます。その場合は太めの材料が必要になります。オイル仕上げをしました。
穴を掘り終えました。
穴が深いので、ボッシュの穴掘りツールを使います。穴の中は暗いので、ランプは必需品です。グラスが長いのとチャックの直径が小さいので、キャッチングさせるとワークが飛んでしまいます。引っかけないよう注意して挽いていきます。
割れがありますので、木の粉を旋盤のベッドから拾いあげて、割れ目に擦り込みます。その後サラサラの瞬間接着剤を垂らします。