サイクロン集塵システムの見直し
結果

お金と時間をかけて集塵システムをやり直しました。その結果ですが、非常に満足しています。集塵機から一番離れたところにある、スライド丸のこですが、集塵機のスイッチを電波リモコンで入れると、強力にスライド丸ノコの吸入口から吸っている音が聞こえます。試しに材木を切ってみると、やや遅れてサイクロンに切り屑が入っていくのが見えます。今までは1馬力の集塵機にスライド丸ノコをサイクロンなして接続していました。この場合切り屑がフィルターの方へすべて行くので、フィルターがすぐに目つまりを起こし、すぐに吸引力が低下します。サイクロンを通しておれば、殆どのゴミはサイクロンの下のゴミ箱に入り、フィルターの方へは行きません。非常に小さいゴミだけがサイクロンで分離出来ずに、フィルターの方へ行きますがフィルターの目つまりはそれ程激しくありません。新品のフィルターと目つまりをしたフィルターを見比べて下さい。ウッドターニングのサンドペーパーの粉を吸わせるだけでもサイクロンは必要と言う結論に至りました。今まではウッドターニングだけなら、サイクロンは要らないと思っていましたが、この考えを改めさせて頂きます。配管も15cmにしたことで、吸入抵抗が減ったように思われます。電動工具の吸いこみ口の径が小さいので、どこかで配管を細くする必要がありますが、出来るだけ電動工具の近くでやった方が良いでしょう。配管も出来るだけ真っ直ぐにする。90度曲がるとその分抵抗が増えます。

配管の材料はすべてホームセンターで購入しました。Y字管、リデュサー、アルミフレキ、ホースバンド、丸ダクト用吊りバンド、アルミテープなどが必要になります。

天井裏に上がりボルトを4本吊るします。ブロア部の重量に耐えることが出来るよう、12mmのボルトを使い、天井の梁に固定しました。ブロア部を固定するため、羽子板ボルトを使いました。フィルターの反対側の穴は、ビニールのシートで覆います。重量のあるモーターを外した状態で、ブロア部を羽子板ボルトに固定しました。

シースルーのサイクロンを導入しましたが、使い方に問題がありました。問題点は下記の通りです。

1、配管は直径10cmのホースを使っており、吸入抵抗が大きい。サイクロンの吸入口は15cmなので太いパイプで配管した方が良い。
2、旋盤への配管はサイクロンを経由せず直結になっているが、これだと吸いこんだ木屑がフィルターの方へ直接行ってしまう。
3、配管はビニールの物を使っているが、静電気の問題が出る。

これらの問題点の対策の為、全面的に改良をすることにしました。

下の写真がデルタの50-760という集塵機です。鉄パイプの台から取り外して天井から吊るします。モーターは上になります。

配管

直径15cmのアルミ管を使って配管します。工房の中でどの様に配管するか、図面を書いてみました。赤い線の部分です。バンドソーだけは別の集塵機を接続します。

サイクロンの吸入口とブロア部のサイズが異なるので、ウッドターニングでアダプターを製作しました。ブロア部にサイクロンの上板を取り付けました。ウッドターニングで作ったアダプターも取り付けています。

サイクロンとブロアの配置
現状

下の写真はフィルターの外側を叩いて埃をかなり落とした後です。最初はフィルターのひだが埃で埋まっていました。↓

旋盤のところにはフレキシブルダクトを取り付けます。ホースが1本しかないので、オフコーポレーションに注文を出しました。

サイクロン、フィルターの取り付け

サイクロンは上板にネジで取り付けます。フィルターも取り付けました。下側に支えがないので、落っこちそうですが付属のバンドを締めつけると落ちることはありません。モーターも取り付けて集塵機、サイクロン部は完成です。

天吊り

集塵機のブロア部とサイクロンはセパレート型でしたが、これを直結とします。ブロア部は天井から吊るすことにしました。

接続部からエアーが漏れないよう、アルミテープを巻きつけました。