2008年1月31日(木)
トンプソンツール到着
注文してあったツール52本が届いた。送料が$37の箱2つに入って送られてきた。送料は2つで$74になるが、今回は大量注文だったのでアメリカ国内の送料$8だけの支払で、差額はサービスしてもらった。早速送られてきたツールの数量、仕様が違わないか確認したが、注文通りのものだったので、安心した。今回はスクライパーを2本注文した方がいたので、手持ちの1インチのスキューと比べてみると幅、厚み共同じだった。グラインダーで刃先を加工すれば、スキューに変更が出来る。52本と大量に購入したせいか、トンプソンのサイトの価格表で売り切れが目立つようになってきた。1/2インチスキューが欲しいのだが、売り切れなので、スクライパーを買って刃先を変更する予定です。また注文を頼まれており、すでに11本になっていますが、その内の1本は売り切れてしまった。トンプソン氏一人でやっているので、すぐに作れないのだろう。10本は明後日注文を出す予定です。明日はたなつる工房へVL300の修理のため行く予定です。
2008年1月30日(水)
Brass Ferrule到着
カナダの販売店、LeeValleyからツールのハンドルの口金が届きました。4サイズを各10個買いました。厚みは薄いのですが、非常に固く、指で押したぐらいでは、変形しません。底の方はハンドルに差し込みやすいように少し広がっています。この4サイズの口金があればほとんどの、ハンドルに対応できます。すでにステンレスの口金を付けた、ハンドルは接着剤を付けたので、引っ張ったぐらいでは抜けない。火であぶって接着剤をきかないようにしてからはずし、交換するつもりです。トンプソンのガウジより後に注文しましたが、口金の方が先に着きました。トンプソンのツールは1月23日に発送されているのですが、まだ到着しません。すでに1週間経っているので、そろそろ着くはずです。
2008年1月29日(火)PartU
エスティマ購入
本日値段交渉が終わり、契約することになりました。車の総額は507万円で、値引きは67万円が出ました。今乗っているマジェスタの下取り額は325万円ですが、オークションで売る予定です。少なくとも350万円で売れると見込んでいます。325万円以上で売れない場合は下取りをしてもらうことになっています。3月上旬の納車になるので、それ以降は材木の運搬は楽になります。車が来たら多摩動物公園に行って桜を切らせてもらおうかと考えています。
2008年1月29日(火)
ウッドターニングビデオ
ここ数日は車の買い替えに全精力を注いでいます。現在乗っている車はトヨタのマジェスタというセダンです。トランクは結構広い方ですが、森で切った材木などを運ぼうとすると、少ししか乗りません。そこで荷物室の大きい、ワゴン車かミニバンを買うことにしました。販売店を一通り回って、価格を出してもらうだけでも結構時間がかかります。車雑誌を買って一通り研究したあと、販売店を回り、下取り車の価格、値引き額を出してもらいました。トヨタ、日産、ホンダ、三菱、スバル、マツダ、ベンツ(ヤナセ)などを回りましたが、トヨタのエスティマの値引き、下取りが一番良い条件です。購入する車の総額は525万円ぐらいです。値引き額は57万円、下取り額は325万円が現在のところ最高です。一番ひどいのはマツダ、MPVで値引きは8万円、下取り280万円です。トヨタが大幅な値引きを出していると、見積書を見せたがまともに見ようとせず、当社の条件は、今言ったとおりです。これ以上の値引きはできないという。小生も営業をやっていたが、他社が安値を出せばこちらも対応のため社内で根回しをしました。若いセールスマンだからそうなのか、上からの指示かわかりませんが、値引き競争に乗ってこない。これは三菱、ホンダも同じで、新車を買う場合の障害です。大幅値引きが出るのはトヨタカローラ千葉と千葉トヨタのみです。明日これら2社を訪問して条件の良い方から買う予定です。値引きは60万円はやらせるつもりです。下取り車は325万円ですが、Yahooのオークションで売れば350万円以上にはなると思うので、値引きに力を入れて交渉する予定です。

話がウッドターニングから離れて申し訳ありませんでしたYouTubeではない、ターニングのビデオを無料で見ることが出来るサイトを見つけました。実演が中心であまり英語でしゃべっていないので、一度のぞいてみてください。↓

Woodturning Videos
2008年1月28日(月)
山下式爪楊枝入れ
山下式の斜めの蓋の爪楊枝入れは、普通の丸いものより作りやすいと山下氏は言います。しかし小生の場合普通の爪楊枝入れを作る方が得意です。普通の爪楊枝入れは、事前準備なしで作れますが、斜めの蓋の山下式は捨て材の接着などを、事前にしておく必要があります。山下式の製作に挑戦して、かなり失敗しているので、作業を始めると緊張しますが、少し上手くなってきました。今回は6本作って全部成功でした。友人と酒を飲んでいるとき、この爪楊枝入れを見せると必ず取り上げられてしまいます。この前は飲み代を払わせることには、一応成功しました。木の種類を変えて、また作る予定です。
2008年1月27日(日)
ドブテイル治具
ウッドターニングから離れますが、ドブテイル治具の使い方を見せて頂いた。訪問した工房は茨城県のK’Kappaさんのところです。K'Kappaさんはウッドターニングだけでなく一般木工作品も作っておられます。Leigh Industries Ltd.のD4という機種を使っておられる。治具の設定から見せていただいたが、設定に少し時間がかかる印象でした。設定が終わると、ルーターで削るだけですが、これはそれ程時間がかからない。四角い箱を作ったが写真の撮る方向が悪く、逆テーパーになっているところが写っていない。ぴったりと組み合わせることが出来ました。この治具は$400ぐらいでルーターとビットを揃えると、10万円コースです。同行した浦和のSAさんは買いそうなので、釣られて買わないよう努力が必要です。
2008年1月26日(土)
クヌギの剪定
夢工房のメンバーさんから、自宅の近所でクヌギの選定をやっている。本日中ならいくらでも持って行って良いという話があった。早速車を飛ばして板橋区のMさんのマンションに向かった。10時に現地に到着し現場に行くと、適当な長さにカットされたクヌギが転がっていた。チェーンソー持って行ったが不要だった。早速台車に丸太を乗せて車のトランクに積んだ。セダンでは積載出来る量が限られている。現在乗っている車はあと2年乗るつもりだったが、ワゴン車に買い替えることを、帰宅の途中決心した。帰宅後風が強かったが、ランバーメイトを塗り、保管用の物置の中にしまった。1年は寝かさないとダメと思うが、とりあえずヒマになったら粗挽きしてみようと思っている。
2008年1月25日(金)PartU
アングルガウジ
アングルガウジを使ってみました。底用のボウルガウジと比べるとアングルガウジはベベル面が広くなっています。従ってボウルの底をやる場合、ベベルコンタクトが容易に出来ます。底用ガウジは下の写真では、ベベルが結構広いように見えますが、挽く時にはベベル面の位置がわかりずらいので、まずガウジの下側をこすってから、ベベルコンタクト、そしてカットに移ります。しかしアングルガウジはベベル面がはっきり見えるので、薄く挽いたり、深く切り込むなど調整がしやすいです。切れ味はどちらも大差ないように思います。底用のガウジをすでに持っている方が、あえてアングルガウジを購入する必要はないと思います。ボウルの底用のガウジを新たに購入される場合は、このアングルガウジを購入されると良いと思います。使っているうちに普通のガウジになってしまいますが、特別値段が高いわけでもないので、買って損はないと思います。アングルガウジはダブルベベルになっていました。
2008年1月25日(金)
トンプソンガウジ
滋賀のIプロは和式ろくろと洋式のターニングの二刀流です。宮本武蔵という感じの人です。当然プロなので、小生などと比べものにならない腕前です。今回トンプソンの1/2インチのボウルガウジを3本購入されました。使用結果が出ているので、紹介させていただきます。彼のテスト方法は60mm角で、165mmの長さの角材の片側をチャックでくわえます。普通は反対側を芯押し台で押すのですが、刃物のテストのため押さずにターニングをします。今まで使用されていたソービーのガウジではφ22mmで激しく震動し、ビビリがでたそうです。一方トンプソンはφ18mmでビビリが出始めたそうです。刃物の切れ味落ちてくると、硬い木目、柔らかい木目で切れ方が変わるのでビビリが出るそうです。結論としてトンプソンのガウジはソービーと比べ物にならないぐらい良いそうです。

トンプソン氏からメールが来て3ヶ月ぐらい先になるが、1/4インチのスキューを発売するそうです。スキューとかスクライパーは材料が丸棒で来るので、割高になるそうです。スキューは結構使うので、また注文を出す予定です。スクライパーは、殆どと言って良いほど使わなくなりました。須田師匠に聞いてみましたが、彼もまったく使わないそうです。これを聞いて少しは上達したという気になりました。初心者の方はスクライパーをたくさん買わないようにしてください。ガウジは何本もいります。上達すると同じサイズでも、刃先の形状の違うものが、何本か欲しくなります。滋賀のIプロも全く同じサイズのガウジを3本買われ、3種類の違う刃先の形状にしています。
左がソービーでターニングした場合で、右がトンプソンのガウジの場合です。
2008年1月24日(木)
アングルガウ到着
ピーター・チャイルドというイギリスの販売店から、アングルガウジというのを買いました。本日、ロイヤルメイルで届きました。このアングルガウジは溝が刃先に向かって浅くなっています。ボウルの底などをやる場合威力を発揮するそうです。須田師匠の話では一応理にかなっているので、1本買って試したらというので購入しました。使っていくうちに刃先の曲がっているところがなくなってしまいますが、その後は普通のボウルガウジとして使えます。明日試してみたいと思います。
2008年1月23日(水)
真鍮の口金
トンプソンのツールを小生も合計で5本も買ってしまいました。今回一人で8本買った人が最高ですが、ハンドル(柄)は付いていないので、自分で作るか、買う必要があります。買うと高いので、小生はホームセンターで売っているタモの集成材を使って作っています。口金にはステンレスの輪をはめていますが、見栄えが良くありません。ハムレットなどは皆真鍮の口金になっているので、真鍮のパイプを国内で購入しようと調べてみた。まずホームセンターでは太いものは売っていません。10mm以下のものなら簡単に見つかりますが、直径25mmとか30mmというのは見つかりません。東急ハンズに行けばあると思いますが、交通費がかかるし高いと思います。国内の通販では外形31.75mm(1 1/4インチ)で厚み1.5mmのものが1mで6,210円、40cmで5,380円、20cmで4,840円になります。長いのを買って切断するのも面倒なので、完成品を買うとどうなるか調べた。まずクラフトサプライなどは販売を止めており、唯一Packerdwoodworksで売っていた。31.75mm(1 1/4インチ)のものが5個で$8.95(980円)です。1個200円+送料なので購入しようと思いましたが、サイズが揃っていません。手持ちのツールの口金のサイズを調べてみると31.8mm、28.7mm、25.4mm、22.2mmの4種類です。残念ながらPackerdでは揃いません。そこで検索したところカナダの販売店が必要なサイズを揃えていることがわかりました。パイプの厚みが薄いように見えます。少し心配ですが、この販売店から買うことにしました。10個買うと割引があるが、10個もいらないので買うかどうか悩むところです。
2008年1月22日(火)
トンプソンツールの発注完了
トンプソンのツールは、全部で52本と予想以上に注文をいただきました。すでに注文済みで、先方からも返事が来ています。送料はアメリカ国内向けは$8ですが、たくさん注文してくれたので海外発送の送料はサービスしてくれました。すなわち購入金額に応じてこの$8を比例配分しますが、非常に少額で良いことになります。52本なので$100近くになると思っていましたが幸運でした。

このツールを売っているトンプソンさんとはどんな人か?25年前に帽子を作りたくてターニングを始めた。最初ヘンリーテイラーのツールを使っていたが満足出来ず、グレーザーに代えた。これは十分満足できるものだったが、販売が中止になったりで入手が難しくなった。そこで自分で作ることにしたそうです。下の写真は昨年の夏に帽子作りの実演をした時のものです。

ノースカロライナ大学が色々なスチールのテストをしており、その結果は今年のAAWの夏号に掲載されるそうです。彼のところにも極低温処理をしてほしいと何本かのスチールが送られてきているそうです。このV10というスチールが切れる理由は極低温処理にあるようです。
2008年1月21日(月)
夢工房DVD制作・第二弾
夢工房の第二弾のDVDの制作の準備が進んでいます。最初のDVDは初心者用を目指しましたが、須田プロの腕が良すぎて中、上級者にも役に立つ内容になりました。しかしこのDVDを買って頂いた方々から、もっと初心者用が出来ないのかという要望があり、今回は初心者用の物を作ることになりました。前回のDVDは80名の方に買って頂き、この場を借りてお礼を申し上げます。今回の物も皆様の役に立つようなDVDの制作を目指していますので、ご期待下さい。講師は自らウッドターニング教室を開催して、個人レッスンをされている、y siteの川口さんです。初心者に教えるのが上手な人で小生も2度ばかりお世話になっています。初心者の方は個人レッスンを受けるのが一番早く上達する方法ですが、近くに教えてくれる人がいないとどうしようもありません。今回のDVDはその様な方々に役に立つことを目指しています。中上級の方も初心に立ち返るため見られても良いと思います。小生も工房の集塵について説明のため、少し出演します。下の資料は説明に使う資料の一部です。2月2日撮影開始予定です。DVDは2月下旬販売開始予定ですので、ご期待下さい。
2008年1月20日(日)
トンプソンガウジの使用結果
1/2インチV型ボウルガウジを試してみました。材料は直径43cmの桜のボウルです。昨年の10月に粗挽きしてあったものです。ガウジはシャープニングされて送られてくるので、そのまま挽き始めました。挽始めてまず感じたことはよく切れることです。ランバーメイトを全面に塗ってあるので、内と外を一皮むいて、まず外側を仕上げました。それから内側を挽き始めましたが、全く切れ味が落ちません。ためしに指で刃先を触ってみると非常にシャープです。シャープニング直後のような感じです。さらに挽いて内側を完成させましたが、まだ切れます。真空チャックでくわえ直して、底をやった後芯押し台を外して最終的に仕上げます。この時点で少し切れ味が落ちてきました。真空チャックということもあり、最後の仕上げの前にシャープニングをしました。真空チャックでなければそのまま終わらせていたと思います。小生の場合この大きさのボウルだと、2060とかKryoでは2〜3回はシャープニングをしています。従って2倍以上は長切れすると推定します。このガウジの場合刃先の角度は60度ですが、リファレンスのガウジのように55度ぐらいの方がが小生には、使いやすいです。刃先は55度に変更するつもりです。

注文はさらに入っており、現在のところ43本です。今回の使用結果からして、良いものを紹介出来たと思います。クラフトサプライではハムレットの2060の3/8インチボウルガウジを$84.99で売っています。トンプソンの場合同等のサイズの物が、$50です。ハンドルが付いていませんが、ターニングで安く作れると思います。小生の場合材料代が約440円($4)かかりましたが、木を沢山持っている方はさらに安く作れるでしょう。ハンドルがないと送料が安くなるので、これも好都合です。

アメリカのウッドターナーの掲示板だけでなく、カナダ、イギリス、オーストラリアなどの書き込みでも、悪く言っている人は居ません。良いという書き込みばかりです。7個のボウルを、途中でシャープニングせず挽けたという書き込みもありました。グラインダーでなくダイヤモンドストーンでシャープニングが出来ると言った情報もあります。43本+αの注文は、来週の月曜日に発注します。(土、日は先方が休んでいるので注文してもアクションが取られません)到着までしばらくお待ちください。
2008年1月19日(土)PartU
トンプソンのツールの注文締切
注文が更に増えて現在のところ36本になっています。人気は1/2インチのスピンドルガウジ、ディテイルガウジ、U,Vのボウルガウジです。やはりアメリカ式のサイズでいう1/2インチが使いやすいところなので、注文数も多いのでしょう。明日まで待ってくれという人もおられ、さらに数は増えますので、来週の月曜日に注文を出す予定です。早めに入手したい方は、出来れば日曜日中にメールを下さい。待ってくれという連絡があれば待ちますが、すでに十分な数になっているので、月曜日に発注します。それ以降の分については、数がまとまってからの発注になります。
2008年1月19日(土)
トンプソンのガウジの注文
トンプソンのガウジはハンドルを付けて使える状態にはなっていますが、肩が痛くてそれどころではありません。整形外科に行ってきました。重いものを持ったりすると、年齢により脊髄の軟骨が変形しているので、肩に行く神経根を圧迫する。脊髄のところで圧迫しているが痛みはその先の肩から、腕、さらに指にもしびれが走るという。まさにこの症状です。原因はケヤキの大きな丸太を運んだことにあるようです。以前から重いものを運んだ後肩が痛くなることがありましたが、今回は鍼を4回打ってもらいましたが治りません。元の神経根の圧迫を取り除かないと治らないようです。整形外科では6kgの力であごにバンドをかけて引っぱります。脊髄を伸ばすためとのことです。これをやるとやった時はかなり楽になりますが、時間が経つと、また痛くなってきます。大きな丸太を運ぶ時はベルトを使って体全体で持ち上げる必要があるようです。あるいは重いものは運ばないというのが、一番よいのかも知れません。

話は変わりますが、昨日トンプソンのガウジの輸入代行をやると、このサイトに書きましたが、すでに23本の注文が入っています。このことをダグ(フルネームはDoug Thompson)にメールしたら、「まさか!これは驚きとびっくり仰天とショックが一度にきたと言える」と返事が来ました。1/2インチのスキューがほしいのですが、売り切れになっています。スクライパーと同じ材料を使って、スキューは斜めにグラインダーで刃を付けているだけではないかと思い問い合わせています。同じなら1/2インチのスクライパーは在庫があるので、それを買って自分で刃をつけるつもりです。

今回購入したものは1/2インチディテイルガウジとV型ボウルガウジです。黒いスチールの仕上げは奇麗です。刃はすぐに使える状態で送られてきます。非常によく切れそうです。肩が痛くなければ明日試してみるつもりです。
2008年1月18日(金)
トンプソンのガウジ到着
注文していた第2ロットのガウジが5本到着しました。小生の分が2本、滋賀のIプロの分が3本です。ターニングの仲間からトンプソンのガウジについて、間違った認識と思われるメールが来ました。スチールの熱処理についてトンプソン氏が一人でやっているので、管理が十分に出来ない可能性があり、品質が心配というのです。すでに購入して使っている八王子のNBさん(セミプロ)の評価は次の通りで、V10スチールの性能を十分発揮しているようです。「購入していただいた/8スピンドルガウジは予想以上に良く切れますし、長切れします。2060より何倍と はっきり言えませんが感じとしては2060よりは良いようで とても満足しています。」しかし品質にバラツキがあると困るので、トンプソン氏にメールを送って、彼がどのような加工をしているのか聞いてみた。
クルーシブ社からV10のスチールを購入して、トンプソンでガウジの場合溝を掘る。グラインダーをかけて、磨くところまでやる。その後は外部の会社に熱処理を依頼している。その会社ではロックウェル硬度60−62になるよう焼入れをしてから、3回焼き戻しをする。1回目の焼きなましの後、極低温処理をする。すべてはコンピューターコントロールの温度管理をしている。全行程50時間、極低温処理は1日かけているという。このようなプロセスなので、あまり品質にバラツキが出るようには思えません。
須田プロも前回分を購入されましたが、個展の準備が忙しいのかまだ試しておられません。その内Iプロと須田プロの使用結果が出てくれば、評価が定まってくると思います。トンプソン氏自身は自分がやっていて、全部分かっているので、品質、性能に問題が出るとは思っていない。日本向けであっても、使ってみて不満があるようであれば、返品を受け付けるとまで、2回目のメールで言ってきました。ウッドターナーでもある彼の心意気に答えるため?輸入代行をトンプソンのガウジに限って再開します。自分で買ってくれと言いましたが、どうしても出来ないので、買ってくれと頼まれているのもあります。送料を考えるとまとめて注文した方が安いので、3,4日待ってから注文しますので、購入希望の方はメールを下さい。このサイトを見て頂いている方であれば、初対面の方でも注文は受けます。手数料は3%です。送料は5/8インチ以上のガウジの場合は、15本まで$37で、1/2インチ以下のガウジの場合は5本まで$11です。スクライパー、スキューもあります。何人かで注文した場合は購入金額で送料を、比例配分します。15本以上になることは多分ないので、送料は最大で$37です。価格表はこちらです⇒Price list
2008年1月17日(木)
木場のもくもく
ウッドターニングで使えるような材木を売っているところは、小生の住んでいる地域では殆どありません。最近ロイヤルホームセンターにケヤキなど少し置いているのを見つけましたが、木の種類が少ないのです。特に外国産の材木は手に入れようと思うと、木場のもくもくまで行く必要があります。本日は午後銚子のTさんが小生の工房を訪問されるので、朝から車を飛ばして行ってきました。このもくもくの問題は、色んな珍しい木があっていいのですが、値段が高いことです。普通に売っている木は高すぎて買えません。買って何か作品を作っても材料費以下でしか売れないのです。しかし計り売りというコーナーがあってそこに置いてある材木は、重量で値段が決まります。100gが52円ですので、こちらの場合は何とか買える値段です。モアビ、ブビンガ、チャンチャン、セン、メープル、クリ、ヤナギなどあまり手に入らない材を14kg購入した。約7千円です。爪楊枝入れと寄木に使う予定です。
2008年1月16日(水)
VOD300(楕円ターニングデバイス)
1週間ほど前になりますが、須田師匠の工房に行って、最近入手されたVicmarcのVOD300を見せて頂いた。この装置は楕円の物を、刃物を当てる場所が一か所になるように、回転させることが出来ます。なぜこの様な回転をさせることが出来るか不思議ですが、装置の内部にはギアが3個あって、ベルトがかかっています。これにより材料の9時の位置が常に同じ場所になるよう回転させることが出来ます。原理については次のサイトを見て下さい。ドイツ人のフォルマー教授が考えたものを、殆どそのままVicmarcが使ってVOD300を完成させました。What is Ovalturning
話は須田師匠の工房に戻りますが、楕円の物を仕上げようとすると、ガウジがはねられるという。須田師匠程の腕の人がやって上手くいかないということは、誰がやってもたぶん駄目でしょう。結局トリマーをX-Y駆動出来る台に乗せて、それで削っているという。Vicmarcの資料ではホローイングツールを使うことを説明しているが、回転数が低いこともあり、木口が奇麗に仕上がらないようだ。トリマー自身は高速で回っているので、木口もきれいに仕上がり、サンドペーパーを、沢山かける必要がないという。2時間ほどで片面を10個ぐらい仕上げておられた。VODの設定を変えることで楕円の程度を変えることが出来ます。下の写真は一番楕円をきつくした場合で、もっと円に近いものも自由に出来るそうです。簡単に使えるなら購入しようかと思ったが、ちょっとハードルが高い。
ギャラリー無垢里(むくり)/代官山で、1月25日〜1月30日の間、須田師匠の個展が開催されます。今回VOD300で作った楕円の作品も出品されるそうです。楕円の作品以外も面白いものが沢山出ていますので、ぜひ時間を作って訪問して下さい。行き方は下記のサイトの一番下を見て下さい。手彫りスプーンのワークショップが開催されるので、スプーンの作り方を体験することが出来ます。(参加費→無料)

クリックしてください『木のうつわを食卓へ5 』
2008年1月15日(火)
Angle Gouge
普通のガウジの溝の深さは、一定ですが先の方が浅くなっているガウジがあります。アングルガウジと呼んでいます。下の図の真ん中のガウジのように刃先が曲がっていると、ボウルの底などを非常にきれいにカット出来ます。但し刃先の成形が難しいので、図の一番下のアングルガウジが考え出されたようです。しかしアングルガウジの場合は使っているうちの先の部分が減ります。その時は普通のガウジとして使い続けることが出来るという。また刃先の部分だけを交換できるようにした、アングルガウジも売られています。下の写真の様に刃先の部分だけシャフトにねじ込むようになった物です。値段は普通のものが5/8インチで£41(8,800円)、刃先交換型が替え刃2本付きで£72.40(15,500円)、替え刃は1本£15.50(3,300円)です。とりあえず普通のアングルガウジを1本買ってみようかと考えています。
2008年1月15日(火)
マグカップ不良代納
マフカップの代納品が届いた。大きな箱にマグカップが1個だけ入っています。小さい箱の方が送料は安くなると思うが、先方負担なので問題ではありません。海外から買っても先方の問題の場合は、送料を先方が持ってくれます。クラフトサプライに一度注文したが、在庫がなかったのでキャンセルになったものがある。その後何かの手違いで送られてきたことがあった。これは当然返品しましたが、送料は先日銀行に振り込まれていました。
2008年1月14日(月)PartU
トンプソンツール
トンプソンのガウジを追加で注文していたが、連絡がなく心配していた。本日発送したというメールが来たので、一安心です。トンプソンのツールは、ガウジだけでなくスキュー、スクライパーなど品揃えがあります。スクライパーは刃の形をつけておらず、自分で好きな形に出来るようになっています。すでに購入したガウジは、自分の希望のサイズでなかったので、知り合いに譲り、自分自身ではまだ使っていません。すでに使った八王子のNBさんの印象ではハムレットの2060より長切れするという印象です。値段が安くてもV10スチールを使っているので、シャープニングの回数を減らせそうです。
2008年1月14日(月)
ワンウェイ治具改造
ワンウェイのシャープニングの治具はホイールの中心の高さを165mmぐらいにセットする必要があります。しかし現在使っているグラインダーは直径30cmの砥石がついています。高さを測ると195mmありました。ワンウェイの指定より30mm高くなっています。これは修正した方が良いので、治具を30mmほどかさ上げしました。単に木を貼り付けただけです。これで砥石の上の方に刃物が当たるようになりました。安全面でもこの方が良いと思います。
2008年1月13日(日)
ツールハンドルの製作
トンプソンのガウジを2本買いました。まだ到着していませんが、ハンドルが付属しないので、あらかじめ作っておいて、ガウジが到着したらすぐ使えるように準備をしました。ジョイフル本田でタモの集成材の丸棒1mxφ45mmを875円でこ購入してきました。手持ちのガウジのハンドルの長さを測ると43cmありました。掴みシロが必要なので、真中で切ると50cmになり、丁度2本とれます。チャックでくわえて、アランレーサーのスキューで形を作っていきます。ガウジの棒を突っ込む穴をあけて、ステンレスの口金を取り付けました。最後にパーティングツールで切り離し、ひっくり返してサンドペーパーをかけました。トンプソンのガウジは注文を出したが、返事がない。トンプソンさんは旅行中か、はたまた病気なのか?
2008年1月12日(土)PartU
ワンウェイのシャープニング治具の巻き込み事故
ワンウェイのメールでセーフィティガードの目的は何か聞いてみた。すぐに返事が来て、グラインダーの砥石と砥石カバーの間に指を挟まれた客がいたので、巻き込み防止の金具を取り付けたという。下の写真は小生が中指をグラインダーでこすってけがをした時を再現したものです。ガウジの刃先がグラインダーの面から外れて、ガウジ、あるいはバリグラインド治具がグラインダーのサイド面にひっかかり、巻き込まれた所を再現したものです。この治具を使う場合はバリグラインド治具をわし掴みせず、治具の前面を指ではさむように持つべきです。小生の怪我は砥石と砥石カバーの間に指を挟まれたものではありませんが、セイフティガードは取り付けておいた方が良いでしょう。セイフティガードは下の砥石カバーの入口の所に取り付けます。ホームセンターで売っているL金具を組み合わせると、取り付けることが出来ると思います。1月11日の日記の写真を参考にして下さい。
2008年1月12日(土)
ツールハンドルのダンピング
金属製のハンドルは全部で4本あります。Boschの40cm、50cm、60cmそれにハムレットのビッグブラザーです。オーディオでスピーカーのダンピングなどに使う鉛の粒を入れました。5kg入りの物を買いましたが、4本に入れて、少し余りました。ハンドルの重量は下記のとおり変化しました。まだ実際に使っていませんが、ハンドルが重くなった結果、キャッチングがしにくくなるのか、あるいは重くて使いずらくなるのかは分かりません。

Bosch 40cm  390g→1,040g
    50cm  490g→1,260g
    60cm  570g→1,560g
Bigbrother  1,200g→2.500g

    
2008年1月11日(金)PartU
ワンウェイシャープニング治具
ワンウェイのシャープニングの治具は広く使われていますが、ガウジのシャープニングでは、ガウジの刃先が砥石面から外れた時、巻き込み事故が起きやすいいようです。小生も1度左手の中指をガウジと砥石の間に挟まれ、怪我をしたことがあります。今回ワンウェイの治具を購入された方がおり、送られてきた治具を見ると、以前買ったものにはついていない金具が付属していました。セイフティガードと言って説明書が付いていましたが、取り付け方が書かれているだけです。刃物台のようにも見えますが、砥石の中心より低い位置に取り付けるようになっています。Vari-Grind Jigを使ってガウジのシャープニングをする時の、巻き込み防止の金具だと思います。しかし断定はできないので、ワンウェイにメールで本当のところを聞いてみます。手持ちの治具はこの安全対策になっていないませんが、ホームセンターで売っているL金具を使って同様のものは作ることが出来ると思います。
2008年1月11日(金)
マグカップ
コーヒーなどを入れて持ち運ぶためのマグカップです。スライドの蓋が付いています。底にネジで止めるためのネジ穴が付いています。外側の木との間に隙間ができたらこのネジで固定できるというのでしょうか?付属のネジが入っていないのが、何個かあったがネジは自分で準備するようお願いした。しかし22個注文したら、この上部のスライドが最後まで閉まらないという不良品が1個あった。早速メールでWoodcraftにクレームして、返事待ちの状況です。注文の受付のメールの返事は早いが、クレームの返事は一般的に遅い!
追伸:Woodcraftの名誉のため追記します。不良品を送ってしまい申し訳ない。本日代替え品を発送したというメールが来た。FEDEXで追跡したら、1月16日に到着する予定です。先方の対応が遅いということはありませんでした。
2008年1月10日(木)
トンプソンガウジ到着
注文してあったトンプソンのガウジ5本が届いた。ガウジの溝の写真を撮ってみた。同封の資料でも溝の形が出ている。シャープニングされた状態なので、ハンドルをつければすぐに使える状態です。V10スチールの切れ味はまだ試していませんが、外観を見る限り良さそうです。追加で5本注文しました。
V型ボウルガウジ U型ボウルガウジ
ディテイルガウジ スピンドルガウジ
2008年1月9日(水)
山下式携帯型爪楊枝入れ
山下式の爪楊枝入れを久しぶりに作ってみた。山下式とは横浜に住んでおられる山下氏が考案したもので、蓋と身が斜めにかみ合うので、非常におしゃれに見えます。小生は平らにかみ合う爪楊枝入れは得意ですが、この山下式は少し苦手です。作り方を殆ど忘れていましたが、資料を引き出して作ってみました。最初の1個は見事に失敗しました。穴が偏芯してしまいました。爪楊枝入れではタブーとされているチャックの掴み直しをやってしまったからです。2個目は見事に成功です。外形は15mm、蓋の内径が12mm、爪楊枝が入る穴径は9mmです。材料はウエスターンメイプル(北米産カエデ)です。アクセントでストライプを入れました。筒の部分の材料は紫檀を使いました。材料は大量に要らないのですが、作るのに手間暇がかかります。今回成功した理由の1つにスライド丸のこを購入したことにあります。材料を斜めにきれいに切れるので、このタイプの爪楊枝入れを作るにはスライド丸のこは必ず必要だと思います。
2008年1月8日(火)PartU
大型ボウルの製作
直径37.5cmの欅の大型ボウルです。荒挽きしてあった物を仕上げました。ビツインセンターでチャックの掴みシロを丸く仕上げ直した後、チャックでくわえて、ボウルの内側と外側の上部を仕上げました。底は真空チャックでくわえて仕上げました。真空チャックは、大型の物を使ったので、ボウルが割れないか心配でしたが、ボウルを厚めに仕上げたので、問題ありませんでした。作ってみて気がついたが、この様に大きなものを、何に使うのか?
2008年1月8日(火)
輸入代行の中止
アメリカなどの海外の販売店から、ウッドターニングの道具の輸入代行をやっておりましたが、中止することにしました。理由は発注ミスとか不良品が送られてきた時の対応が、面倒なことです。利益を追求する仕事なら、それらの対応は当然必要ですが、そうでないので負担に感じるようになりました。元は色々教えて頂いたウッドターニングの先輩に恩返しのつもりで始めましたが、今進行中の物以降は、辞退させて頂くことにしました。ご了承ください。
2008年1月7日(月)PartU
タイトボンドV
昨日、Woofcraftから注文していた商品が届きました。アメリカから1月3日に出荷されたものが6日到着ですから、今までで最短の日数で着きました。今回購入したものはマグカップ、タイトボンドVなどですが、今日はタイトボンドVを紹介したいと思います。16オンスと32オンスの物を買いましたが、アメリカでの価格はそれぞれ$7.19と$10.39になります。32オンスの方が2倍の量ですが価格は1.4倍ぐらいで、量が多い方が割安になります。国内で同じ物を購入しようとすると値段は2倍以上になります。大量に使う方は、アメリカから購入されるとよいでしょう。

              国内価格     今回輸入価格
16オンス(約480ml) 2360円        982円
32オンス(約950ml) 3720円       1419円

タイトボンドにはオリジナル、U、Vとあります。Uは仲間に分けて頂いた分がありますが、Vと同じ様な色をしています。

               作業時間      硬化時間
タイトボンドオリジナル   5分        12時間
タイトボンドU        5分        24時間
タイトボンドV        8分        12時間
Uはすぐに硬化が始まるので、ゆっくり作業が出来ませんが、Vは少し長くなっているので、Uと使い分けたいと思います。Vは耐水性がUより強化されており、食器などの接着に使っても安全となっています。
2008年1月7日(月)
色々なガウジの形状
皆さんはどの様な刃先形状のガウジをお使いでしょうか?FEWSのメンバーの方は、下の図のE(ユニバーサル型)を使っている人が多いです。しかしガウジの刃先の形状は色々あって、実際使ってみると違いが分かります。Aはまっすぐに刃先が立っています。キャッチングし易いという方も居ますが、これを愛用しているプロが居ます。BはAの改良型で両サイドを、キャッチングしないよう落としたものです。Cは変則的なものですが、片側だけサイド部を落としたものです。Dはベベル角が60度なのでボウルなどの深い底をやる時に威力を発揮します。初心者の方でスピンドルガウジ1本でやっている人が居て、次に何を買うか悩んでいる人がいますが、次はボウルガウジを買って下さい。1本と言わず2,3本必要です。どうもウッドターニングは、かなり道具を揃えないと、出来ないハードルの高い趣味のようです。しかしやってみれば分かりますが、面白いです。
2008年1月6日(日)PartU
ボウルガウジのサイズ
ボウルガウジは1/2インチと呼ばれるものはシャフトの直径をはかると15.9mm(5/8インチ)ぐらいあります。1/2インチだと12.7mmなのですが、これは溝の幅のサイズになっています。この表記の方法は、分かりにくいのですが、Hamlet、Henry Taylorなどの主要なメーカーが、このヨーロッパ式の表記をしています。ヨーロッパ式ではツールのサイズ表示に1/8インチを足したものがシャフトの太さになります。アメリカ式はシャフトの太さとツールのサイズは同じで、1/2インチといえばシャフトも1/2インチになります。実はトンプソンのガウジのサイズはアメリカ式の表記であることを先ほど発見しました。すでに注文したものは、出荷されており、1サイズ小さいのが来てしまう。返品して交換してもらうしかないようです。初めて買うところは、もっとよくサイト内の情報を読まないと、欲しいものが来ません。初チョンボです。
2008年1月6日(日)
スーパーフルートガウジ
flute(フルート)とはガウジの溝のある部分のことを言います。丸棒のところはShank(シャンク)と英語では言っています。クラフトサプライのカタログなどを見ると、スーパーフルートガウジというのが売られています。これはどの様な物か?手持ちのガウジのフルート部の写真を撮ってみました。写真の一番左下がスーパーフルートガウジです。ThompsonのガウジはU形とV形の2種類がありますが、V形がスーパーフルートガウジに相当します。なぜこの様にV字にするかと言うと、溝の両サイドは半径が大きくなり大型のガウジと同じになる。真ん中は半径が小さいので、小型のガウジとして使える。ガウジの傾け方で、大型と小型のガウジを使い分けることが出来る。ボウルなどの淵を挽き始める時、ベベルラビングが出来ないので真ん中の狭い部分を使えば、コントロールがし易すくなります。このような理由で現在売られているボウルガウジはスーパーフルート型の物が多いようです。左上のボウルガウジはU字形になっていますが、1/4インチなので元々半径が小さいので、あえてV字にしなかったのでしょうか?UとかVとかを意識せずに、ガウジを購入していましたが、今後は少し考えて購入したいと思います。しかしフルートの断面が分かるような、カタログを作っている、販売店は少ないです。しかしないわけではなく、きちんと表示しているところもあります。右下はマホーニーの3本セットのうちの1本でインテリアボウルガウジと言っていますが、断面を見る限り溝が浅いので、スピンドルガウジの分類になると思います。
2008年1月5日(土)
ツールハンドルのダンピング
グレーザーのツールはハンドルの中に振動対策として散弾を入れております。また鉛を入れたことによりハンドルが重くなり、キャッチングもしにくいという。現在使っているツールはほとんどが木のハンドルだが、Boschのホローイングツールはアルミニウムのハンドルが付いている。Trent Boschのツールの説明書を見ると、鉛玉を入れることが出来るという。刃物を差す穴から鉛玉を入れていっぱいになったら、刃物を取り付けて(蓋をすることになる)完了と簡単です。手持ちのハンドルは長さ40cm、50cm、60cmの3本です。ハンドルの中にはどれ位鉛玉が入るか調べるために水を入れて容積を測ってみた。40cmのもので140ccでした。
挿入する鉛玉ですが、散弾銃の弾に使われるので、簡単に入手できません。少量であれば買えますが、高価です。安いものは個人では買えないなどと書いてあります。そこで思い出したのがオーディオ用のスピーカーボックスのダンピング材です。ジルコンサンドとか鉛粒が売られていますが、鉛粒の方が比重が大きいので、下の写真の物を購入することにしました。このTGサンドは5kgで送料を入れて5,000円ぐらいです。この鉛粒は100ccで1kgです。140ccのハンドルに入れると1.4kgになります。手持ちの3本のハンドルすべてに入れるには5kgでは不足しますが、とりあえず2本に入れてみて、試してみます。
散弾をケースに入れてハンドルの中に挿入できるようにした、ハンドルもあります。これだと刃物を外した時に、散弾がコボレ落ちることはありません。
2008年1月4日(金)
トンプソンツール
日本ではあまり知られていないアメリカのツールの販売店を見つけました。趣味でやっていた刃物作りが仕事になってしまったそうです。Mr. Doug Thompsonという人がやっている会社でThompson Lathe Toolsと言います。特徴は少人数でやっている個人経営の会社なので、値段が安いことです。刃物の材料はすべて粉末冶金で作られたV10というグレーザーの刃物と同じものですが、値段はM2と同じぐらいです。ただしハンドルは付いておらず、自分で準備(ターニングで作る)する必要があります。しかしこれは海外から物を買う場合メリットになります。つまりハンドルがない方が小さくて軽くなり、送料が安くなるのです。3/8と1/2のガウジの場合、5本までは送料が$11です。5/8より太いガウジの場合送料は$37になります。この場合本数は15本以下であれば、同じ送料になります。早速5本ばかり注文しましたが、ネットの注文画面も良く出来ています。日本を選択すると、日本の郵便番号入力画面と県名リストが出てきます。アメリカの通販業者では初めてです。PayPalを使っておりカードでの支払いも安全です。メールの返事もThompson氏本人からすぐに来ます。と良いことばかりが目立ちます。注文した商品が到着したら、またリポートします。
ボウルガウジは2種類の刃の形状があります。UとVです。下の写真の最初の方がV-Shapedです。これは一般的なボウルガウジと同じ様な形をしています。下の写真はUになります。シアーカットがやり易いとThompsonのサイトでは、紹介されています。
2008年1月3日(木)
M2 HSS、 粉末冶金の2060、V10とはどの様な物か?
HSS(高速度工具鋼)はタングステン系、モリブデン系、粉末系などに分類されます。ターニングのツールでよく使われているのがM2スチールでモリブデン系だそうです。それではM2と2030、,2060、V10、V15、Kryoはどの様に違うのか調べてみた。クラフトサプライのカタログを見るとハムレットの2060はM2より4.5倍、刃が長持ちすると宣伝している。しかしこの粉末冶金で作られたスチールを供給しているメーカーの、データを見ると2倍+ぐらいになっている。2060を使った感じでは4.5倍は持たないというのが正直なところです。詳細は下の写真をクリックしてください。
2008年1月2日(水)PartU
壺が割れてしまったー!
例の胴体をうまくつないで木目が通っている壺の口が割れているではありませんか?挽いてから2日目のことです。調べてみると割れている部分は分厚く仕上げており、ノギスで計ると14mmぐらいありました。これはS師匠に教えて貰った10mm以下すべしに反している。割れて当たり前ということだろう。これをこのまま捨てるのはもったいないので、首から上をカットして、仕上げ直すことにした。
問題はどのようにして壺を傷つけないでくわえるかです。まな板チャックは壺にテーパーが付いているので使えません。真空チャックでは面積が小さくて、しっかり吸着出来ません。壺の底の厚みを測ると11mmぐらいありました。そこで4mmぐらいのつかみシロを作って普通にチャックでくわえることにしました。壺の割れた方をチャックでくわえて、底の方に掴みシロを作りました。くわえ直してテイルストックで押しながら、パーティングツールで首の部分をカットしました。カットしたところは普通に仕上げて、サンドをかけました。
今度は底のつかみシロを綺麗にします。真空チャックのゴムの部分で壺の上を押して、ビツインセンターで、底を仕上げます。出来る限りガウジで仕上げて、残った中心は手作業で仕上げました。壺の壁の厚さは5〜6mmになったので、これからは割れる心配は、殆どありません。2日後に確認したが、どこにもクラックが入っていない一応成功です。
2008年1月2日(水)
グレーザーのガウジ
3/8インチのボウルガウジが、短くなってきたので、新しいのを買うことにした。刃物はスチールの材料にあまりこだわりがなかったが、今回はちょっと良い物を買うことにした。グレーザーの刃物が人気だが、生産が終わって入手できないという話を聞いた。ネットで調べてみるとアメリカの販売店で売っているところが結構ある。あるサイトではグレーザーのツールは再び入手可能になったと宣伝している。しかしM4のブルーのハンドルの物は、生産終了になっている。入手できるのは赤のハンドルのV10(A11と同じもの)とV15です。V10とV15とは何かというとスチールにバナジウムが含まれており、その含有率の違いで値段も違っているようです。

V10:10%バナジウム含有(赤いハンドル)
V15::15%バナジウム含有(黒いハンドル)


V10はM2の4倍ぐらい長切れする。V15はV10よりさらに40%長持ちするという。価格は下記の表の通りです。Oval Gougeと言っているのは普通のボウルガウジと同じものです。黒のハンドルのボウルガウジを買おうとしていたが、品揃えがないので、赤のハンドルの3/8”を買う予定です。1インチのシャローガウジは、ラフィングに最適などとかいてある。これも欲しくなってきた。新年そうそう悪いサイトを見てしまった!
スチール 仕様 価格 ハンドル
V10 Oval Gouge 3/8" $99.95
V10 Oval Gouge 1/2" $119.95
V10 Oval Gouge 5/8" $149.95
V10 Oval Gouge 3/4" $179.95
V15 Oval Gouge 1/2" $174.99
V15 Oval Gouge 5/8" $199.99
V15 Oval Gouge 3/4" $219.99
V10 Skew Chisel- 3/4" $139.95
V10 Skew Chisel - 1" $154.99
V10 Spindle Gouge 3/8" $99.95
V10 Detail Gouge 7/16 $104.95
V10 1/2" Spindle Gouge $119.95
V10 Shallow Gouge 5/8" $145.95
V10 Shallow Gouge 1 in. $209.95
V10 9/16 Stocksdale Gouge $134.95
V10 Scraper 5/8 x 5/16" TBD
V10 Glaser Scraper 1 x 3/8" TBD
2008年1月1日(火)
ラグナのバンドソー
千葉のTJさんがラグナのバンドソーを購入されたようです。12月19日の夢工房の月例会で、小生がこのバンドソーの長所を力説したので、背中を押されたようです。下の写真はデルタの集塵機を直結したラグナのバンドソーです。2馬力のモーターとホイールが鉄の鋳物で出来ているので、分厚い材木をカットしてもブレードが止まりません。(慣性モーメントが大きい?)1インチ幅のブレードを付けると真っ直ぐにひき割るのに威力を発揮します。ブレードは普通のものだとすぐに切れなくなるので、カーバイドチップのブレードを9月中旬に付けました。3か月以上経った現在でも、切れ味はまだ持続しています。KKappaさんのように別にDELTAの10インチのバンドソーを持っておられて、小さいものの曲線切りは10インチ、大きいものはラグナと使い分けるのも手です。小生の場合置き場所に困るのでラグナ1台で頑張っています。以前はオフコーポレーションが販売している14インチのバンドソーを使っていましたが、こちらはモーターが1馬力で、分厚い木をカットするとブレードが止まることがあります。しかしラグナに比べると価格は半値なので、その点は長所です。ラグナに限らずバンドソーのテーブルが小さいのが問題なので、そのうち延長テーブルを取り付けたいと考えています。しかし正月の3日間は工房に入らないことにしているので、すぐに実行出来そうにありません。