京都・奈良を歩くゴールデンコース
6月2日 二条城・京都御所 銀閣寺・平安神宮
朝食

朝食も結構豪華なのが出てきた。湯豆腐は目の前で作ってくれた。

桃山文化の粋が結集されている二条城は、慶長8年(1603)徳川家康が、
京都御所の守護と将軍上洛の際の宿所として造営し、その後、寛永3年(
1626)三代将軍家光が後水尾天皇を迎えるために大改修が行われ大体
いまの体裁を整えました。

二条城 (世界文化遺産)
二の丸御殿(国宝)

桃山時代武家風書院造りの代表的なもので、城へ参上した大名の控室の
「遠侍」・参上した大名が老中職と挨拶を交した「式台」・将軍が外様大名に
対面した部屋で、慶応3年(1867)には十五代将軍慶喜が大政奉還を発表し
、徳川幕府265年の幕を閉じた歴史的な部屋でもある「大広間」・「蘇鉄の間
」・「黒書院」・将軍の居間と寝室の「白書院」の6棟が雁行に立ちならんでい
ます。部屋数33、畳は800畳余り敷かれています。
各部屋の襖絵は狩野派の手によるもので、部屋の目的に応じて描かれて
います。また欄間の彫刻、飾金具、長押(なげし)に打たれた花熨斗形(はな
のしがた)の釘隠しなどは、金飾あざやかに豪華を極めています。
御殿内は当時の様子を表わした人形などが置いてあり、テープで各部屋ご
との説明が聞けるようになっており、わかりやすく観覧できるようになってい
ます。 残念ながら内部の撮影は出来ない。

二の丸庭園(特別名勝)

小掘遠州の作庭で池泉回遊式庭園で、大広間から眺められるよう造られ
たものです。蓬莱島・鶴島・亀島の三島を置き、四つの橋を架け、西北隅に
滝を落とし、池の汀に多くの岩石を配した景観は変化に富んで秀麗であり
豪壮な趣があります。

内濠

二の丸から本丸へとつづいていますが、城郭跡を 偲ばせる雰囲気です。

本丸

現在の建物は、もと京都御所にあった旧桂宮御殿を 移築したもので、な
るほど雅やかな公家風の趣 があります。

唐門

↑ 二の丸御殿の正門とともに伏見城の遺構と伝えら れており、
唐破風造りに豪華な彫刻美が施されて います。

幕末の渡米から戻った後、同志社を創立した新島襄の私邸です。
当時ではまだ珍しかったベッドやイスなど、彼の愛用していた家具もふく
め新島襄が暮らした様子をそのまま保存されています。

新島襄旧邸

京都御苑の東側、寺町通りに面して建つこの神社は、明治維新の功労者と
して知られる、三条実万(さねつむ)・実美(さねとみ)父子を祀る神社です。実
万が安政の大獄で剃髪して引退したのち、三条家の旧邸に明治18年に創
建されたものです。

梨木神社
本殿・拝殿

正式名を慮山天台講寺というこのお寺は、天慶元年(938年)に元三大師(慈
恵大師)によって船岡山に創建されましたが、元亀二年(1571年)に織田信長
の焼き打ちをまぬがれ、現在地に移されました。また、皇室の帰依が厚く、
皇室関係の陵墓も多くあります。

廬山寺(ろざんじ)

京都御所は、南北朝時代の光厳天皇が元弘元年(1331)に里内裏だった土御門東
洞院殿を皇居と定めたものです。以後、信長、秀吉、家康らが修理、造営を行い
ましたが焼失し、現在の建物は総奉行・松平定信によって安政2年(1855)古制に
のっとって再現されたものです。


御所に入るには1日前に登録しておく必要がある。しかし外国人の場合はこの限り
でなく申請した日に入れてくれる。台湾の連れがいたので1時に申請をして2時から
始まる英語のツアーに参加出来た。最初待合室に通されTVで御所の説明ビデオ
を見せられた。その後英語のガイドと一緒に御所内を見学した。

京都御所
諸大夫の間

正式に参内した者の控えの間で、身分に応じて異なる部屋に控えた。奥の絵にちなんで『虎の間』『鶴の間』『桜の間』と呼ばれる。

紫宸殿

御所の正殿ともいわれる「紫宸殿」は、即位の大礼など大儀が行われるとこ
ろで、檜皮葺、総桧造りの清楚な感じの建物です。

清涼殿

平安時代の内裏では、天皇の日常生活の場として使われた御殿であった。この建物は、平安時代のものよりも小さくなっているが、よく古制を伝えている。

御池庭

小御所と御学問所の前に広がる大きな池が御池庭である。1611年徳川
家康が内裏の工事に着手した際御池庭を造成した。1619年徳川和子
が入内。女御御殿が拡張され小堀遠州によって御池庭が修造された。

蹴鞠(けまり)の庭

小御所と御学問所の囲まれた場所のある砂利の広場。

小御所御学問所

御三間(おみま)

七夕や盂蘭盆会などの内向きの行事に使われた。

銀閣寺

足利8代将軍義政が、祖父の義満が建てた金閣寺にならって、文明14年
(1482)に山荘の東山殿を建立したのがはじまりです。義政の死後、彼の遺
言により臨済宗相国寺派の寺に改められ慈照寺となりました。

特別名勝、特別史跡の庭園は西芳寺(苔寺)の庭園を模して義政と善阿弥の
指導によって作庭されたものです。上下2段に大別され、上段は枯山水庭園
、下段は池泉回遊式庭園で中央に錦鏡池が広がっています。また柿葺の屋
根を持つ観音殿(銀閣)は下層が心空殿と呼ばれる住宅、上層が聴音閣と呼
ばれる仏堂になっており2つの様式を組み合わせた建物になっています。
義政公は諸芸道の達人を東求堂に集め、芸術三昧の晩年を過ごしたとされ
ています。その舞台となったのが東求堂内の同仁斎で、現存する最古の書
院造りで四畳半茶室の原型と伝えられています。金閣寺の北山文化の華や
かさに比べて、ここ銀閣寺は東山文化の「わび・さび」の世界を漂わせている
ところです。

平安神宮

明治28年(1895年)平安遷都1100年記念に、平安京大内裏の正庁を
模して造られました。本殿の裏に広がる広大な神苑は、東苑、中苑
、西苑、南苑の4つに分かれた回転式遊苑で、明治・大正期の庭園
の傑作とされています。祭神は恒武天皇と孝明天皇(昭和15年に合
祀)です。

社殿の背後を囲むようにして位置する神苑は広さ3万平方メートル
あります。入り口を見落としがちな為注意したいところです。ここでは
3月下旬頃から桜、5月10日前後にカキツバタ、5月下旬〜6月上旬に
花菖蒲が咲きます。また、京都三大祭りの一つである時代祭りはこ
の平安神宮がゴールです。薪能は6月1日〜2日に行われます。丁度
行った時は沢山の人が入場を待っていました。