寄木のボウルの製作
ボウルのターニング
リングの接着

寄木のリングの底をベルトディスクサンダーで平らにします。ベルトを回さず手作業で平らにします。ベルトを回すと、平らになりませんので注意が必要です。バンドソーのテーブルに乗せて平面が出ていることを確認して、底板と接着します。接着は旋盤上で行いました。テールストックから押すことができるので、旋盤がプレス機の代わりになります。1時間ほど放置し、ターニングで寄木のリングを平らにしてから、一番上のリングを接着します。

上下のリングの製作

3段重ねの真ん中の層を寄木にします。上下はブビンガの板を使います。上下も寄木にするとよいのですが、手間暇がかかるので、今回は真ん中だけ寄木にします。材料はカリンの集成材を使います。

念のため1日放置して接着剤が乾燥するのを待ってから、仕上げのターニングです。テールストックで押しながらまず外側の形を作りました。上の板の直径が大きかったので、途中から広がる形にしました。接着は完全にできており、寄木部分での隙間はありません。成功です。ターニング自体は難しいものではなく、キャッチングをさせないように挽くだけです。外側が終われば内側を仕上げます。最後は真空チャックで銜え直して底を仕上げます。

寄木のリングの製作
完成

12分割にするので、15度の角度でカリンの集成材の板をカットします。12個のカットが終わるとぴったり合うかどうか確認します。スライド丸のこの角度が正確でないのか隙間ができます。ノギスで各ブロックの寸法を測ってベルトディスクサンダーで修正します。隙間ができていないことが確認できれば接着します。

仕上げにクルミオイルを塗りました。

ブビンガの板で底と上のリングを作ります。真空チャックで銜えてまずそこの方には銜えしろを作ります。つかみ直して、接着面を平らにします。そこになるところは少し掘っておきます。一番上のリングも同様に接着面をターニングで平らにしてから、中央の不要な部分をくりぬきました。分厚いので、パーティングツールで両側から切ります。

このままでは少しさびしいので、ホームセンターで売っていたアガチスという薄い板(3mm厚)を挿入した。直径145mmですが板を入れたので、少し大きくなりました。接着はテープの上に各ブロックを並べていきます。テープの上に一直線に材料を並べます。そして一気にタイトボンドUを塗ります。たっぷり塗って全面に接着剤がいきわたる様にします。一つずつ接着して半円を2つ作り、最終的に2つの半円を接着するという方法もあります。どちらの方法でもよいのですが、性格的に1回でできる方法にしました。