負荷は4種類としました。1、無負荷、2、VM120(4.2kg)3、ボウル(5.6kg)、4、コネ鉢(10.3kg)
3,4はチャックの重量を含んでいます。この負荷が大きいとトリップを起こしやすくなります。

旋盤の制動時間

制動時間は東芝のインバーターの場合decの設定を変えることで変更出来ます。無負荷でも
4秒に設定すると、2000RPMでトリップが起きます。10秒に設定するとコネ鉢以外はトリップな
しで止まります。そこでコネ鉢に対して25秒に設定したところ、1200RPMでもトリップは置きま
せんでした。コネ鉢は荒挽きした状態なのでこれ以上回転数を上げることが出来ません。

実験結果

旋盤の制動時間とは、何かを挽いていて停止ボタンを押してから何秒で止まるかです
。当然この時間が短い方が作業が早くなります。インバーターを使ってモーターの回転
数を調整している場合は、この制動時間を変えることが出来ます。

しかしこの時間をあまり短くするとトリップ(フリーラン状態)が起きて、回転が止まるま
で非常に長い時間がかかる場合があります。またインバーターをリセットする必要もあ
ります。このトリップが起きない範囲で、出来るだけ短い時間で止まるように設定する
ため負荷をかえて、トリップの起きる限界を探してみました。

コネ鉢のような大きなものをやる時は制動時間を25秒に、通常は8〜10秒で停止させることが出来れば便
利です。幸い使用中のインバーターには制動時間を3つまで指定できる機能が付いています。実際この機
能を使って、非常停止ボタンを取り付けています。この非常停止ボタンで止まる時間を25秒に設定しておき
ます。そうすればコネ鉢のような大きなものを挽く場合は、非常停止ボタンで、トリップなしで止めることが
出来ます。通常は停止ボタンを押して、8秒で止まるようにします。停止ボタンが2つあって、材料の大きさ
で使い分けることになります。今までは非常停止ボタンは、まったく使っていなかったのでこれで有効活用
が出来るようになりました。
非常停止ボタンの活用
負荷