12月3日

朝食は6時から準備されています。6:30分頃に行った。

カイルワンという都市はチュニスから南へ120kmの内陸部にありま
す。670年代、ウマイヤ朝時代にウクバ・ブン・ナーフィーが率いたイ
スラム軍がビザンティン軍と戦い勝利する。ウクバがこの地で槍を突
き立てると泉が湧いたという。ウクバはここに軍事都市を建設し、マグ
レブ初のイスラームの都市の成立となった。

カイルワン

800年にはアグラブ朝がおこった。当時、深刻な水不足に直面して
おり、これを解消するために、中世の世界で最先端の水利技術を用
いて14の貯水池を作った。水はこの町の西30kmほどのところにあ
る丘から水道によって運ばれ、最初に小さい貯水池に入り、そこから
大型貯水池へと流れ込むようになっていた。貯水池周辺は公園とし
て整備され、色レンガ(又はタイル)の散歩道やベンチや緑があり、
市民の憩いの場になっている。

貯水池

カイラワンのグランドモスクは670年にマグレブ最古のモスクとして建設
された。今あるのは、9世紀に再建されたものといわれるがそれにしても
古い。塔や柱・彫刻、床などに特色がある。

グランドモスク

多くのモスクと同じように大理石を敷きつめた中庭がある。黒大理石を用
いた幾何学文様が囲む中に、次のようなへこみがある。このへこみは何だ
ろうか?ここはもともと泉が湧いたと伝えられているが、砂漠近くの乾燥地
では川さえ枯れてしまう。そんなところでは、中庭に降った雨は貯水池に集
められるように大理石の床には微妙に傾斜がつけられて中央のこのへこ
みを通る。 まず深さのある円筒形に刻まれた目皿は、泥をとりさる。そし
て、この中に精巧な濾過装置が設けられていて、水を浄化する。こうして貴
重な水は余すところなく地下の貯水槽にたまるようになっているのだ。

全体に見事なアラベスク文様のタイルが施されていて、マグレブで最も美
しいと言われるモスクです。7世紀末に建てられ、イスラム教の開祖モハメ
ッドのひげを常に持ち歩いていた従者が、葬られています。

シディ.サハブ.モスク

モスクのミナレット(尖塔)

繊細なアラベスク模様の外観

壁・見上げる天井にも細
かい彫刻

絨毯の製造所
市場(スーク)

高さ8m厚さ2mの城壁を持つメディナの入り口に世界遺産のマークが誇らしげ
に貼り付けてあります。グランドモスクを含めたこじんまりとしていますが、色とり
どりのカーペットを店頭に並べています。さっき行った絨毯屋さんよりはかなり安
いようです。

チュニジアでは言い値で買うことが出来ないので、厳しい交渉が必要です。

ランチ

ランチはチュニジア風シチューです。

チュニジアに残る一番新しいローマ遺跡。言い換えればローマ時代の最後の建築物。7世紀の半ばイスラム教布教を目的としたアラブ軍によって追い出され当時のビザンチン帝国は終結した。新たにアラブ時代が始まった。ビザンチン時代の最盛期には此処に1万人以上の市民が住んでいた。

スベイトラ遺跡
神殿群
ローマ劇場跡
セルブス教会
メインゲートの凱旋門
珍しい3つ並んだ神殿
トズールのホテルへ向かう

夕食まで時間があったので、ホテルの近くを散策した。南部観光の中心地・トズ
ールは、なつめやしの林が広がる、サハラのオアシスの町です。この町の家々
は、日干し煉瓦を幾何学模様に積み上げた建築で、美しい町並みをつくりだして
います。

夕食