南紀勝浦温泉忘帰洞2日間
5月26日
ホテルの窓から
朝一番に饅頭工場に行く

那智大滝(なちのおおたき)。「日本の滝100選」のひとつ。「日本の音風景
100選」にも選定されています。一般に「那智の滝」といわれ、「一の滝」ともい
われるこの滝は、 落差133mの日本一の直瀑です。那智大滝は、今でも素晴
らしい滝ですが、滝の背後や周囲の山々がすべて原生林に覆われていた昔
の姿を想像すると、遥かに神々しい姿であったに違いありません。

 滝の落ち口の岩盤に3つの切れ目があって、3本になって滝が落ちることか
ら「三筋の滝」ともいわれます。滝の落ち口の幅は13m。滝の落ち口には注連
縄の張られていますが、この注連縄は毎年2回、7月9日と12月27日に神職
の手によって張り替えられます。滝の右手には「那智原始林」と呼ばれる原生
林が広がっていて、国の天然記念物に指定されています。32haというわずか
な面積ですが、那智原始林は和歌山県下唯一の原生林で、とても貴重な照
葉樹林の森です。

 滝壺の深さは10m。南方熊楠によると大滑落岩塊のため三分の一強埋もれ
てしまったそうで、昔はもっと広く深かったのが、滝の上の原生林を濫伐した
ために岩石が落下し、滝壷が埋もれて現在のように小さく浅くなってしまった
らしいです

那智大滝

熊野那智大社はこの那智大滝を神とする自然崇拝からおこった社です

 社伝には、神武天皇が熊野灘から那智の海岸「にしきうら」に上陸さ
れたとき、那智の山に光が輝くのを見て、この大滝をさぐり当てられ、神
としておまつりになった、とあるそうですが、神武東征以前から熊野の
原住民が神としてまつっていたと考えるのが自然でしょう。

 大滝には現在、「熊野那智大社別宮飛瀧(ひろう)神社」が鎮座し、大
己貴命(おおなむじのみこと)が祭られていますが、神社とはいっても本
殿も拝殿もなく、滝を直接拝む形になります。社殿がないことからもはっ
きりとこの大滝が御神体であることをわからせてくれます。かつての熊
野の自然崇拝の有り様を今に伝えている神社のひとつです。

熊野那智大社

東紀州は、古くは「熊野」といわれ、古事記や日本書紀に数々の神話
の舞台として登場する。豊かな自然に恵まれたこの地域を南北に縦
貫する熊野古道は、かつては厚い信仰の道として遥か遠国からも参
詣者や巡礼を集め、一時は「蟻の熊野詣」と称される賑わいを見せ
た。現在、その多くは国道や県道に整備され大きく姿を変えたが、一
部には難所ゆえに開発の波から逃れ、往時そのままの美しい石畳
や景観を残すところも多い。
 熊野古道は、「伊勢へ七度、熊野へ三度」と伝わる通り、伊勢参りを
済ませた旅人の多くが、熊野詣や西国巡礼へと向かった街道であっ
た。人々は玉城町の田丸で巡礼の装束に身を改め、苦行の道へと
旅立って行った。

熊野古道
那智かまぼこセンター

串本にある奇岩「橋杭岩」弘法大師と天の邪気が橋架け競争
をして未完に終わったという伝説がある。引き潮の時は、橋杭
付近まで歩いていけるが、満ち潮の時は、まるで巨大の橋の
杭のように奇岩が天に向かって立ち並んでいます。その壮厳
な姿は一見の価値ありです。

橋杭岩
潮岬

串本節で有名な串本町にあるこの潮岬は、本州最南端の位置
(北緯33度26分・東経135度46分)にあり、近くの潮岬灯台(
有料)から見る太平洋は絶景で、地球が丸く見えます。太陽が
沈む頃は夕日が美しく、波の音を聞きながら景観が楽しめます
。また、岬は芝生で覆われていて(望楼の芝)、のんびりリラック
スでき、本州最南端の石碑などがあります。

串本海中公園は、日本で最初に指定された海中公園です。串本の
海は、本州最南端に加え温暖で滋養豊かな黒潮が日本で最も近く
接岸するため、水は1年中温かくきれいに澄んでいます。そのため
本州最大のテーブルサンゴ(クシハダミドリイシ)の群落を始めとし
て、イシサンゴ類や色とりどりの魚達が美しい海中景観を作り出し
ています。

串本海中公園
南紀とれとれ市場
南部梅干工場