瞬間接着材が象眼の材料に十分しみこんだらアクセレレーターを軽く吹きかけます。やりすぎないように注意して下さい。それから70度から90度回転させて全てが埋まるまで、同じ作業を繰り返して下さい。
象眼の材料の充填が終わったら、表面をきれいにする必要があります。余分な充填物と瞬間接着剤をサンドペーパーで取り去ろうとすると、木(黒檀、ピンクアイボリー、イチイなど)によっては熱でクラックが出る場合があります。従ってターニングで表面をきれいにするのがベストです。ここでは12.7mmのラウンドノーズスクライパーを使っています。
バフをかけた後、最終的にペンとして組み立てます。
粉を穴と溝にぱらぱらと振りかけます。隙間が出来ないよう指で軽く叩きます。
クリスストットモデルのような薄いパーティングツールは殆どのウッドターニングショップで購入することが出来ます。多くのウッドターナーは、バンドソーのブレードを使って自作しています。
象眼の材料は次のサイトで購入することが出来ます。
Fine glitter、Crushed Stone
私の好きな輝く緑色の材料は、Createxというブランドです。瞬間接着剤とアクセレレーターも必要になります。
3本の溝を深さ1.6mmで入れました。
下の写真では6個目の穴を等間隔にあけたところです。
穴が終わったので次にリング状の溝を、薄いパーティングツールを使って入れます。
最初の穴をあける前にインデックスホイールを#1の位置にセットしてロックします。ドリルの電源を入れてあらかじめ設定した深さの穴をあけます。この作品の場合4列の穴をあけるので、2番目の穴はインデックスホイールの#7の位置であけます。3番目は#13、4番目は#19の位置になります。
4列の穴を渦巻型にする為、ドリルを少し左に動かした後、インデックスホイールの穴の位置は#2、8、14、そして20であけます。その次は#3、9、15、21という順にあけていきます。そしてこれを続けます。
下の写真の左側に3.2mmのドリルが取り付けられ最初の穴をあけようとしているところです。
この例の場合はワンウェイの1224という旋盤を使っています。そして24個のインデックスホイールを活用して、象眼の穴をあけています。
ある種の木は他の物より象眼に適している、、、しかしパドックのような樹液を出す木は使わないでください。材料をいつものようにターニングで丸くして下さい。後でサンドペーパーをかけるので、最終的な形より、少し大きめにして下さい。
これからお見せする一連の写真は初心者から並みの技術の人に対して、旋盤の上で象眼をする方法を説明したものです。ここで示しているのはイチイの木にきらきら光るグリーンの粉を使っていますが、同じ方法で他の材料を使って別の作品を作ることが出来ます。あなたの想像力次第です。
これは完成した写真ですが、ターニングで綺麗にした後、#120〜600まで80〜100番刻みでサンドペーパーをかけました。それからサンディングシーラーを塗っています。
静かに穴と溝の端に瞬間接着剤を垂らします。毛細管現象で象眼の材料の中に自然にしみこんでいきます。瞬間接着剤を沢山流し込むと、穴とか溝から象眼の材料が流れ出ますので注意して下さい。
下の写真は穴をあける深さを制限するストッパーです。この場合ペンの本体に1.6mmの深さの穴をあけます。
これはドリルウイザードの裏側からの写真です。あなたがドリルウイザードを購入したくないとか、旋盤にインデックスホイールが付いていない場合は、それでも穴をあけることは出来ますが、結果はあまり期待できないでしょう。象眼部分が欠落したり、欠点がある場合もインデックスホイールを使います。
この写真はワンウェイの非常に小型の、ツールレストに取り付けることが出来る、ドリルウイザードを示しています。一般的な電気ドリルを取り付けることが出来ます。この作品には1/8インチ(3.2mm)のブラッドポイントドリルを使っています。ドリルウイザードを使うことで正確な位置に穴をあけることが出来ます。