2008年12月20日(土)
おしりの形に座面を削り出すには底の面が丸いカンナを使うそうです。実際にやってみると削るのは簡単ではありません。これもやっているうちにコツを覚えると思います。出来るだけカンナで綺麗に仕上げて後はサンドペーパーです。
今回は加藤晴子先生の椅子作りの講習がありました。女性の方ですが、本を出しておられるだけの事はあって、物作りの努力をされているのが分かります。椅子など家具をあまり作ったことがありませんが、使う方の満足を得るためには、この様な完成までのプロセスが必要ということは分かりました。しかしウッドターニングをやりながら、この椅子作りに手を出すことは難しいと思いました。良い物を作ろうとすると簡単には出来ないということを今更ながら実感しました。
紙の紐で座面を編みます。編み方の説明がありました。1日に椅子2つしか出来ないそうです。紐の並ぶ数が均一になるように、編む必要があります。上手く編むには一度やってみないとダメなようです。
デザインが決まったら、原寸の模型を作るそうです。材料は合板になります。実際の大きさで作ってみて問題がないかどうか確認するそうです。5分の1の模型、実寸のモックアップと手間を惜しまないようです。
まず顧客に5分の1の模型を作って見せます。それでデザインが気に入ってもらったら、その形に決めます。最近は1戸建ての家の場合も模型で、客に実際の出来上がりの感じを理解してもらっているようです。この家具作りも一戸建ての家と同じです。椅子に座る人形まで5分の1で作ります。関節も動くようになっています。
各パーツ用の型と治具も作ります。ここまでやれば当然結果は約束されています。実際やってみればそれ程大変ではなく楽しいのだと思います。それでないとやれません。寄木の壺も大変なように思えるでしょうが、やってみるとそれ程でもありません。