2013年1月8日

テーブル上下ハンドルの改善

主軸は左横のスプリングカバーの3本のネジを外すと抜くことが出来るようになります。抜いてみましたが、主軸にガタはなく、ベアリングも大丈夫なようなので、そのまま元に戻しました。
遠州工業ESD-460DXボール盤
今まで使っていた中国製のボール盤は、穴あけ能力が16mmまでの比較的大きなものでした。今回アップグレードしたボール盤は、国産の23mmまで出来る大型のボール盤です。重量は145kgあります。スイングは450mm、主軸の上下ストロークは120mmと十分な仕様です。モーターは4極と8極の極性切り替えモーターになっており、低速(8極)と高速(4極)に切り替えることが出来ます。

主軸回転数(RPM)は下表の通りです。
 周波数  極数  A-D B-C C-D A-E B-E C-E 
50Hz  4極  110 190 330 560 1000 1750
8極  55 95 165 280 500 875
60Hz   4極 130   230 400   680 1200   2100
 8極  65  115  200  340  600 1050 

テーブルを上下させるハンドルは回しにくいので、木のリングをウッドターニングで作って取り付けました。これで非常に回しやすくなります。

X-Y2軸スライドバイスを取り付けようとしましたが、テーブルの穴とバイスの穴が合わず、合板を介しての取り付けとなりました。このバイスは非常に便利なので、常時取り付けておきます。

インバーターなので、主軸の回転数を直読できるよう、回転計を取り付けました。マグネットを主軸のプーリーに取り付け、正対するところにホール素子を取り付けます。表示部はボール盤の正面に取り付けました。

デジタル回転計の取り付け

ボール盤を西濃運輸が運んできました。すでに手押しカンナ盤などを搬入しているので、今回のボール盤は何なく搬入することが出来ました。しかし油圧式のハンドフォークリフトが無いと下すことが出来ません。今回もフォークリフトが活躍しました。

このボール盤用の台を作りました。詳細は右の写真をクリックして下さい。⇒

台の製作

X-Yバイスの取り付け

モーターは三相200Vなのでインバーターがないと回すことが出来ません。早速本体の左側に取り付けました。右側の方がスイッチを操作しやすいのですが、ハンドルがあるので左側になってしまいます。モーターは400Wですが、インバーターは手持ちの1馬力(750W)の物を取り付けました。

インバーターの取り付け

主軸を上に戻す巻バネです。↓

プーリは6段変速になっていますが、モーターの切り替えで12段変速になります。

主軸を外してみる

一応これで整備完了です。後は使い倒すだけです。

チャックのキーはマグネットで取り付け、いつでも使えるようにしました。

目盛板が古くて読み取ることが出来ません。メーカーより保守部品として目盛板を取り寄せ交換しました。

芯ブレの測定

マイクロメーターで主軸の芯ブレを測定してみました。0.001mm以下と問題ないレベルだったので、一安心です。チャックを取り付けた状態では、0.003~0.004mmぐらいです。木工用では全く問題ないでしょう。鉄工用なら国産の精度の良いチャックに交換する必要があります。

ボール盤到着

これが目盛板です。固定用のピンも付いていました。固定は両面テープ+ピンになります。

目盛板の交換

今まで使っていたボール盤は、Yahooのオークションで29,510円で売れました。3万円で買ったものなので、満足な値段で売れました。遠州工業のボール盤と並べて記念撮影です。