ワークを平らな板のチャックにテイルストックで押し付けます。チャックにはゴムが貼ってあれば滑りにくいでしょう。この状態でつかみしろを作ります。

2012年9月18日

銚子保温器 PartⅡ

チャックでつかみ直して挽いていきます。穴があいているので、普通の丸い物の様に挽こうとすると、穴の淵がかけたりささくれたりします。最初から薄く挽いて刃先の角度に注意してください。最初から刃の当て方を試行錯誤して、どの様に当てるときれいに切れるか観察します。きれいに切れる当て方を見つけたら、そのやり方で最終的な形にします。上部にワイヤーバーナーでアクセントを入れました。

銚子保温器の1作目は、四角形の木を使いました。この場合は柱が太くて、中のキャンドルの明かりが良く見えません。そこで穴の数を増やした、5角形と6角形を作ってみました。

5角形と6角形の銚子保温器が完成しました。材は樫です。

穴があいているので真空チャックは使えません。まな板チャックを口の内側に入れて押し広げるか、最初に使った平面チャックを使って底を仕上げます。

錐で中心に穴をあけておきます。この穴を後で回転センターで押します。周辺の穴をあける位置に鉛筆で印を付けます。精度よく中心に印をつけないと、柱の太さが場所によって変わってきてしまいます。

五角形&六角形

線に沿ってスライド丸鋸でカットしても良いし、バンドソーで切ってもよいでしょう。精度よく切ることが出来ればその真ん中に穴をあけるときにやり易くなります。スライド丸鋸を使う場合はクランプで押さえた方が安全でしょう。つまりバンドソーの方が簡単に切れるが切断面はスライド丸鋸の方がきれいになります。

ワークの木を5角形、6角形にカットしようとすると、結構大変です。木の上に鉛筆で定規を使いながら線を挽く。やってみれば分かりますが、精度よく多角形を書くことは意外と難しいです。また書いた多角形の中心も見つけることが難しい。そこでパソコンを使って2次元の図面を書いて、中心にも印を付けます。この図面をプリントアウトしてワークに貼り付ける方法を採用することにします。

ボール盤で穴をあけていきます。直径35mm~40mmの穴になるので、小型のボール盤ではあけることが出来ないでしょう。小生手持ちのボール盤では問題なくあけることが出来ましたが、出来ない場合はまず小さい穴をあけて徐々に大きくしていってください。なおX-Y2軸スライドバイスがあると作業が非常に早く進みます。フォスナービットの刃は良く切れるように研いでおきます。切れない刃を使うと穴の側面が汚くなりサンドペーパーを多用する必要が出てきます。

プリントアウトした図面は同心円状に沢山多角形を書いています。ワークの大きさに応じて対応するためです。ワークのサイズを測って、はさみで図面の多角形を切り出します。切り出した後は、スプレーのりでワークに貼り付けます。従ってワークの面はある程度平らにしておく必要があります。