2012年9月16日

完成

出来上がりました。キャンドルに火をつけて温度を測ってみました。まず電子レンジで50℃ぐらいにお湯を温めてから、銚子保温器に乗せました。この状態で1時間ぐらい経ってもお湯の温度は50℃+を維持しています。キャンドルで温めていないと、温度は徐々に下がるはずです。室温はクーラーが入っているので、26℃ぐらいです。銚子を手で触ると暖かいが触れないほどではない。35mmと言う高さが正解だったようです。木の部分は何処も熱くなっておらず、燃えるような恐れはありません。仕上がりは直径100mm高さ50mmです。熱燗が好きな方は、キャンドルの下に鉄のワーッシャーでも入れて高さを調整すれば良いでしょう。ぬる燗が好きな方は、高さ40mmぐらいの物を作ってください。

高さが35mmぐらいになるよう調整します。

昭和家電 銚子保温器

USB接続の缶コーヒーを温めるコースターのようなものが売られていますが、はっきり言ってパワー不足です。50℃~60℃まで上げることは出来ないようです。
テックさんが作る場合は、電気を使いません。1個5円で売られているティーライトキャンドルを使うことにします。5円ですが、3時間以上点燈していますので、銚子の底を温めるのにはもってこいです。キャンドルが消える頃には、体の為に酒はやめるべきでしょう。

銚子保温器の製作

ワークを旋盤に取り付けて丸く挽いていきます。木があるところと無いところがあるので、ガウジを良く研いで薄くとっていきます。

足立区の郷土資料博物館で昭和家電のコレクションが展示されていると言うので秋葉原に行くついでがあったので、博物館に立ち寄った。増田健一さんという方が、集められた昭和の懐かしい家電品がずらりと並んでいました。その中に東芝製の銚子保温器と言うのがありました。その当時の現金定価は680円の物です。保温器の下側にはヒーターが入っていて、100Vの電源に接続すると、お銚子のお酒が何時までも冷めないと言うものです。これをウッドターニングで作ることにします。

内側は滑らかになるよう外から輪郭を見ながら挽きます。

製作開始

適当な大きさの木を正方形に切り出します。銚子より少し大きいぐらいが良いでしょう。

フォスナービットの刃が切れない状態だったので、サンドペーパーを沢山かける必要がありました。フォスナービットの刃を良く研いでおくべきです。

底も仕上げて完了です。

4面に穴をあけます。4面とも同じところになるよう、鉛筆で印を入れます。下の物は先につかみしろを作っていますが、穴をあけてからつかみしろを作る方がやり易いでしょう。穴あけにはφ40mmのフォスナービットを使っています。

温度上昇実験

キャンドルに火をつけてその上に水を入れたお銚子を35~40mmmmの高さで置きました。この状態で15分以上放置すると、お湯の温度は35mmの時に50℃ぐらいになりました。お燗の温度は50℃ぐらいが適燗と言われているので、銚子はこれぐらいの高さになるようにします。ろうそくのススも銚子の底には付きませんでした。