完成

2012年3月22日

ストッパーを鉄板で作って取り付けました。これで完成です。
ベルトディスクサンダーの自作

ベルトディスクサンダーは、比較的安い電動工具です。ベルトの幅が100mmで周長が915mmのサンダーは、数社から発売されておりホームセンターなどでも購入することが出来ます。従って自作する必要はありませんが、このベルトディスクサンダーをウッドターニングのツールのシャープニングに使おうとすると、少々回転数が早すぎます。両頭グラインダーでハーフスピードグラインダーというのがありますが、ベルトディスクサンダーでもこのハーフスピードが必要になります。そこでボール盤から外したモーターが余っていたので、自作することにしました。一般的に売られているベルトサンダーに使われているモーターは2極の回転数が3,600RPM(60Hz)のものです。ボール盤についていたものは、1,800RPM(60Hz)の物ですので、ハーフスピードにすることが出来ます。

ベルトの交換は右側の支柱板を外すため3本のねじを緩め上の鉄板を止めている3本のねじを外す必要があります。市販の物に比べると少し手間がかかります。

ベルトの交換

左右のドラムを支える板を作ります。12mmのボルトが入る溝をバンドソーで切りました。左右の板を重ねて、両面テープで固定し2枚まとめて切っています。これで溝の高さを左右同じにすることが出来ます。

空回りする方のドラムにはベアリングを埋め込みます。シャフトはM12のボルトを使いましたので、ベアリングの内径は12mmの6201を使いました。ベアリングと木のドラムは瞬間接着剤で固定しました。ベアリングは左右に1個、合計2個入っています。

ドライブ側のドラムをモーターの軸に取り付けます。モーターのシャフト径は15.9mmなので5/8インチサイズのドリルで穴をあけました。これは旋盤の上でやっています。この穴の軸を中心にドラムの外側も挽いているので、完全に芯を出すことが出来ました。M5の鬼目ナットを使って押しねじを付けました。

トルメックのツールレストをサンダーに取り付けて完了です。下の写真を見て頂ければ、分かると思います。

ベルトに反射板を取り付けて、回転数を測ってみました。534RPMぐらいでした。これをベルトの速度に換算すると、5.4m/sでした。前述のリョービの場合は7.2m/sでした。いずれも50Hzの場合です。ドライブ側のドラムの径が大きかったので、半分の速度というわけには行きませんでしたが、大体希望通りのベルト速度になりました。

ベルトの下のテーブルは3mm厚の鉄板を使いました。グラインダーで鉄板の角を落として、ベルトに引っかからないようにしました。鉄板の取り付けは左右の支柱に鬼目ナットを打ち込み、5mmのビスで固定しました。使用しているベルトはホームセンターで入手しやすい100mm幅、周長610mmの物です。

ベルトの左右の位置調整はこの鬼目ナットに取り付けたボルトを回すことで調整できます。左右のボルトを回すことで、ドラムの真ん中にサンドペーパーが来るように調整出来ます。

鬼目ナットを取り付けた木のブロックを5mmのビスで左右の支柱に固定しました。

ベルトのテンション機構

シャフトを鬼目ナットに取り付けたM8のボルトで押します。木のブロックに鬼目ナットを取り付けました。

ノリの付いたゴムシートを買ってきて巻きつけました。傾かないよう貼り付けます。

ウッドターニングでドラムを作る

ドライブ側のドラムの直径は69mmで、反対側は62mmです。特に何mmにするつもりはなく成り行きでこの直径になりました。ドライブ側の径を小さくすれば、ベルトのスピードは落ちます。材は手持ちのケヤキです。

モーター

これがボール盤に付いていたモーターです。出力400Wなので0.5馬力と言って良いでしょう。単相誘導モーターです。50Hzだと1,500RPMぐらいになります。上記のリョービのサンダーのモーターとは同じ様に思えますが、リョービは入力400Wですが、下のモーターは出力400Wですのでかなり違います。リョービの方はワークを強く押し付ければ、ベルトが止まりやすいでしょう。