2012年3月21日

ベルトディスクサンダーを使ったシャープニング

下の左側は25cmのグラインダーでシャープニングしたものです。右はベルトディスクサンダーでやったものです。完全に平らになっていることが分かるでしょうか?

左右の研ぐ角度を同じにするため目印となる木の板をベルトサンダーに取り付けました。

ベルトは写真の下から上に動いています。逆方向に使うと非常に危ないのでやらないようにしてください。

スキューをツールレストの上に平らに置いて、ベベル面がベルトに接するように置くだけです。簡単です。ベルトの幅が広いので、幅広のスキューでも簡単にシャープニングできます。

ガウジもトルメックの治具を使えば問題なくシャープニングできます。

一つ重要な注意事項ですが、ベルトサンダーの集塵機は作動させないことです。熱く焼けた金属の粉が、ダストバッグに入ると火災が発生する危険性があります。

ガウジのシャープニング

ツールレストはトルメックのグラインダーの物を使いました。ツールレストを固定する木のブロックをクランプで作業台に固定するだけです。下の写真ではブロックの高さが少し不足していますので、もう少し高くかさ上げする予定ですが、とりあえずこの状態でシャープニングをしてみました。

両頭グラインダーを使ったシャープニングの問題は、ベベル面が砥石の径で決まる円弧になることです。当然ですが、ベベルは、完全な平面が良いのですが、両頭グラインダーでは円弧になってしまいます。また砥石の幅が25mmぐらいと狭いので、シャープニング中に砥石面から刃物が、滑り落ちることも起きます。そこでベルトディスクサンダーを使ってシャープニングをやってみました。手持ちの道具ですべて出来ましたので、費用はゼロ円でした。特にスキューのシャープニングはベルトディスクサンダーを使うことをお勧めします。

下の写真はトンプソンの3/4”のスキューです。ベベル面を完全に平らに研ぐことが出来ました。ベルトの粒度は120番を使いましたが、150番、220番などの粒度も選べるので、乾式砥石より自由度があります。刃先に焼けが出ませんでした。砥石より発熱が少ないように感じますが、その理由については分かっていません。サンドペーパーの下は金属の板ですが、そちらへ放熱するのか?

スキューのシャープニング