2011.06.09

砥石のバランス治具
2台目のグラインダー

25cmのグラインダーの方もこの方法でバランスを取りました。左下の写真のA砥石はなかなかバランス点が見つからず苦労しましたが、最終的にはバランス点が見つかりました。ダイヤモンドホイールもバランスを取りました。

完了

#80と#180の両方のホイールバランスが取れました。振動が収まっているかどうか、500円玉をグラインダーの上に置いて、グラインダーを回してみました。500円玉はグラインダーの上で立てるのが難しい。何度かやって立てることが出来ました。スイッチを入れて最高回転数1,750RPMまで回しましたが、コインは落ちることがありませんでした。1,750RPMになる前に、グラインダーに手を置くと少し振動するところがあるが、500円玉は落ちずに持ちこたえました。今回の治具(軸)は十分使えることが分かりました。

砥石のバランスを取る治具は、軸が精度よくできていないと上手くいきません。今まで長ネジを使ったり、材木を棒状にして使っていましたが、砥石の重い部分が下に来るよう自由に回ってくれません。バランス治具の原理は簡単で、砥石を自由に回転する軸に取り付け、重い部分が下に来て止まれば、その反対の位置にバランス調整のおもりを付ければ良いのです。自由に回転する軸上で、少しでも重い部分があれば、その点が一番下(6時)の位置の止まれば良いのです。しかしこれを実現するには金属の細い軸が必要と思われます。そこで真鍮の直径20mmの棒を買ってきました。これを砥石の内径15.8mmまで挽いて砥石を取り付けることが出来るようにします。さらに両側は回転しやすいように軸を細くしました。作り方は簡単で下記の通りです。

10円玉をグラインダーの上に立てて、グラインダーを回しましたが、コインは倒れません。今回の真鍮の軸を砥石に差してバランスを取る方法はかなり精度よくバランスを取ることが出来ました。

今回作った治具(真鍮の軸のこと)の方が、次頁にあるOnewayの治具より、上手くバランス点を見つけることが出来ます。Onewayの治具はベアリングを使っていますが、確実に砥石の重い部分が下に来ません。少しのバランスのずれを検出できるかどうかが、この種の治具では重要です。

ホイールに真鍮の軸を差して平行棒に乗せます。ホイールの重い部分が下になるよう、振り子運動をしながら何回かのスイングの後、ホイールが止まります。ホイールの重い部分が一番下、6時の位置に来ているので、12時の位置に鉛を貼り付けます。

水平で平らな2本の細い平行棒を準備します。今回は旋盤のツールレストを使って実現しました。小生の旋盤はベッドの奥の方が少し下がっているので、紙を挟んで水平を出しました。水準器を使って水平であることを確認します。

ボウルガウジを使って殆ど挽きました。アルミより簡単に挽けます。切りくずは集めて不燃ごみで出します。

鉛シートを1枚貼りましたが、まだバランスしません。そこでホイールの反対側の同じ位置にもう一枚4gのシートを張ると、ほほバランスが取れました。

グラインダーに付属のバランサーは不要なので取り外しています。下のWA砥石は殆どバランスが取れており、貼り付ける鉛板は小さい物で十分でした。

今回はバランスウェイトとして、ゴルフクラブに使われる鉛シートを使いました。1枚4gで両面テープで好きなところに貼り付けることが出来ます。

バランスが取れるとホイールをどの位置で離しても、その場に留まります。回転する様であれば、重い位置があるということです。手でホイールを90度ずつ回して、手を離しホイールが回転するかどうか確認します。回転せずその場に留まれば、バランスが取れたことになります。