2010.5.1

チャックから取り外してひっくり返して、真空チャックの円盤にテイルストックで押しつけます。まだ真空チャックのスイッチは入れずにこのままチャックのつかみしろの部分を仕上げます。

三つ葉のクローバーのお皿の製作
完成

2つ目です。サンドペーパーはその都度かけます。かけ忘れても、つかみ直せばまたかけることが出来ます。

三つ葉のクローバーの形をしたお皿を作ります。3軸のオフセットターニングになります。チャックのやり方と、回転させた時の振動をいかに押さえるかという問題があります。小生は下記の方法で作りました。

まず材料の木にコンパスで直径210mmの円を書きます。その円に沿ってバンドソーで材料を切ります。小生の場合はバンドソーで丸く切らず、4隅を落とすだけなので、8角形になります。事前にコンパスの中心に印をつけておき、そこをテイルストックの回転センターに合わせて押します。チャックは真空チャック用の円盤などを使います。普通のチャックの爪を広げて押しつけても良いでしょう。右下の写真は別の物ですが、この様な感じで旋盤に取り付けられますので、外側を丸くします。

オフセットの場合回っているワークが見えにくいので、手を当てたりしないよう注意をします。

丸い板が出来上がったら旋盤から取り外し、外側に10mmぐらい残るように3つの円を書きます。その円の中心にも先の尖った物で印を付けます。

スピンドルサンダーが使えない場所は手作業でサンドペーパーをかけました。オイルを塗って完了です。

スピンドルサンダーを使って外側を奇麗にしていきます。

糸のこ盤があればそれを使うのが一番ですが、小生は持っていないので、バンドソーで切り出しました。もちろん外側はガタガタです。

大体平らになったら真空ポンプのスイッチを入れ、ライブセンターを外します。全体を平らにして、サンドペーパーをかけます。

底が仕上がったら三つ葉の形を鉛筆で書きます。

3つ挽き終わりました。サンドペーパーもかけてあります。

穴があいたら、チャックに取り付けて旋盤に固定します。回転中心がずれているので、このまま高速で回転させると、振動が激しく出ます。小生のVL300の場合、300RPMぐらいまでならあまり振動をさせないで、回すことが出来ます。しかしこの回転数では奇麗に切れないのと、削るのに時間がかかります。そこでVicmarcから販売されている、バランシングシステムをハンドホイール側に取り付け、振動しにくい様にします。

バランシングシステム

2枚の鉄の板を調整してバランスする所に固定します。

まず一つ目の軸で最初のボウルを挽きます。

チャックのつかみしろになる穴をドリルであける。穴の深さが浅いと、チャックから外れやすくなりますが、あまり深い穴をあけるとその分は捨てることになります。板厚が40mm以上あったので、今回は10mmぐらいの深さにしました。お皿の完成寸法はφ210mm、厚さ28mmなのでこれでOKです。必要に応じてフォスナービットの中心のとんがりをグラインダーで削れば、捨てる木の厚さは減るでしょう。しかしその後は、フォスナービットが使いにくくはなります。