じんじん工房訪問記

作業台です。これは必ず必要な物です。小物類を置く棚も付いています。

集塵用のサイクロンです。長いホースを準備して、電動工具を使う時にその都度接続すると言う考え方です。配管をする必要もなく、排気効率を落とす危険性もありません。サイクロンは必需品とお考えください。下のファイバードラムは40リーッターです。

旋盤はビーバー

旋盤はヘッドストックが回転するビーバーです。モーターは1馬力で、回転数を自由に変えることが出来る、インバーターが付いているモデルです。この旋盤はVicmarcが設計して、台湾のメーカーに作らせているVicmarcの廉価版モデルと考えて良いでしょう。30cmまでしか挽けませんが、このクラスの廉価な旋盤とは別物と考えて良いでしょう。まず下の写真を見て下さい。ツールレストとテイルストックのロックレバーは木の取っ手になっています。鉄のままだと冷たいので、これは木の衣を着せたいものです。長い柄の刃物を使う時に邪魔になるので、テイルストックを退避させる自作の延長ベッドが付いています。木で台を作り、上に鉄板をネジ止めしてあります。ツールレストの上に灰色の丸い物がありますが、有圧換気扇の吸いこみ口です。普通の換気扇は風などが当たるとファンの回転が止まったりしますが、有圧換気扇はその様なことが起きないよう考慮された換気扇です。工房の外に木屑などを排気しても良い環境の場合は、換気扇を使うのが一番簡単で効率良く排気出来ます。集塵機などを導入するよりずーと安上がりです。壁には道具、測定治具、チャックなどが奇麗に整理されて配置されています。

工房配置図

先に電動工具がどの様に置かれているか見た方が分かりやすいと思います。小生の記憶で書いた図面なので、正確でないところもありますが、御了承下さい。工房の奥に木工旋盤が置かれていますが、これはサイクロンと刃物棚のある壁の方に置いた方が良かったとのこと。理由はドアから誰か入って来た時すぐに見ることが出来るからです。いずれ配置替えをされるそうです。

ドアをあけて中に入ると右側にバンドソーが置いてあります。

テックさんの工房訪問は期せずして、今まで広くて設備の充実した工房ばかりでした。これからウッドターニングを始めようとする方には、あまり参考にならないところばかりです。今回は自宅の庭に3坪(6畳)の工房を作られた埼玉県のKKさんの工房を紹介します。これからウッドターニングを始める方には、非常に参考になる工房です。これぐらいの工房が無いと思うようにウッドターニングが出来ません。工房の場所を確保することは、一般的にはかなり難しいことですが、最終的にはこれぐらいの規模の工房にが出来るよう長期計画を立てて頂きたいと思います。空間を有効活用されており、参考になると思います。

自作の真空チャックアダプターです。上手に作っておられるので、回転させても芯ブレが殆どありません。真空ポンプはYahooのオークションで1.7万円弱で落札された物です。日本製の物なので非常に良い買い物をされたと思います。下の写真をクリックして頂くと、回転する様子を写した動画を見ることが出来ます。

自作真空チャック

Jet miniですが、ビーバーを買った後は使っていないと言う。欲しい方が居たら売るとのこと。希望の販売価格を聞くのを忘れました。新品は58,400円だと思います。購入希望の方がおられましたら、KKさんに直接メールを送って下さい。

バンドソーの横にも棚があります。

自作デップスゲージです。目盛が入っているのが特徴です。

旋盤の回転数を表示する電子回転計です。

作業台の横には手押しカンナとバンドソーが置かれています。使う時に引っ張り出す様です。

刃物を置く棚です。必要にして十分なバイトが揃っています。

ロックレバーの木のカバーです。

ボール盤と糸のこ盤です。

作業台の上の材木を置いている棚です。

グラインダーは20cmのWoodCraftのものです。国内では滋賀ナイスさんが売っている物です。直流注入の電気ブレーキを付けておられます。

工房の外観です。当日は雨だったので、本人提供の画像です。