治具不要のネジ付きボックスの製作
完成

通常のボックスの場合、内側をサンドペーパーで仕上げる必要がありますが、今回の物はその必要がありません。蓋と身のかみ合わせ部分も、買ってきたボックスがやってくれるので、作るのに手間がかかりません。通常のボックスを作るより早く仕上げることが出来ます。しかしこのポリプロピレンと木のハイブリッド構造のネジ付きボックスは、市場で受け入れてもらえるかどうかという問題があります。外側の木を高い物にしても、安物という風に思われるかも知れません。内部は木ではないので、液体を入れることも出来ます。

ボックスにネジを切ろうとすると、高価な治具が必要になります。手動でネジを切るツールが発売されていますが、上手く切れません。治具を使った場合でも、材料の木がもろい物だったりすると、ネジ山が崩れたりします。そこで簡単にネジ付きのボックスを作る方法が無いか考えました。そこで思いついたのが、100円ショップで売っている、ポリプロピレン製のネジの付いたボックスの活用です。購入してきたのは、直径も高さも65mmの物です。1個105円でした。このボックスに木の衣を着せるという感じになります。

角材を丸くし、蓋と身の切り離しを行います。

蓋の方をチャックでくわえポリプロピレンの蓋が入るよう穴を掘ります。押しこんだら入る程度の硬さにします。まだ接着剤は入れないでおきます。

サンドペーパーもかけます。

仕上げが終わったら蓋の木とポリプロピレンを接着剤で固定します。ポリプロピレンの蓋を身にねじ込んだ状態で木の木目を合わせます。そして接着剤を塗って固定して完了です。

身の方にドリルで穴をあけ、スキューで穴の大きさを微調整します。ポリプロピレンのボックスを接着剤で固定するので、内側はサンドペーパーをかけません。

ボックスがぴったり収まるよう穴の直径を調整します。その後接着剤を入れて身の方は固定します。

蓋を取り付けてボックスの外側を仕上げていきます。芯押し台で押しながら進めていきます。蓋のポリプロピレンと木は接着されていないので、上部を仕上げる時は必要ならテープで身と蓋を固定して下さい。