夏の九州を感じる旅 3日間
平成17年9月10日

新幹線のぞみ39号で新大阪から小倉までは、2時間ちょっとで行ける。こ
こからバスで黒川温泉に向かう。

阿蘇外輪山の山肌を田ノ原川が削り取った谷間に広がる黒川温泉。
木々の深い山間に、黒い瓦屋根が見え隠れする様はまるで隠れ里の
ような雰囲気をたずさえている。黒川温泉の発祥は、その昔、病の父
のためにウリを盗んだ孝行息子の首を畑の主がはねたところ、なぜ
か落ちていたのは地蔵の首だった。その首を安置した場所 (現在の
外湯・地蔵湯)から温泉が湧き出したといわれる。20数軒ある温泉宿
は各自源泉を持ち、泉質はそれぞれ微妙に異なるが、全体に硫黄系
独特の卵臭。色は無色から白濁、さらに緑がかった湯があるそうだが
、阿蘇の山間から湧き出ているというだけで生きた地球のエネルギー
が感じられる。効能は昔から“きず湯”と湯ばれていたほど、切り傷に
特効があるといわれるが、リューマチ、神経痛、婦人病など泉質同様
幅広い。宿はほとんどが15から20室前後のこぢんまりとした造りだが
、それぞれに風情ある露天風呂を所有し、黒川の名湯をのんびりと楽
しめる趣向だ。

小倉から黒川温泉までバスで移動。地図にうす緑色で塗られたルートに
なる。

別府温泉と阿蘇山を結ぶやまなみハイウェイの中間地点となる瀬の
本高原にあるレストハウス。1階は、九州各地のみやげ品を販売し、
そばやうどんなどの軽食コーナーもある。2階は和・洋食などが揃う
展望レストラン、3階は地ビールと焼肉が味わえる。瀬の本高原は、
標高1000mに位置し、夏は涼しく秋は紅葉の名所としても知られ、久
住連山や阿蘇山を眺めながらの食事や休憩が可能。

三愛レストハウスに立ち寄る
黒川温泉
露天風呂めぐり

黒川温泉内の旅館の温泉に入ることが出来る、入場手形を渡された。
黒川温泉の名物、小国杉の丸太に焼印の「入湯手形です。
手形には温泉マークのステッカーが3枚貼られており、3箇所まで自由
に入浴が出来る。2時間しかないので、3箇所は無理。バスの集合場所
から近いやまびこ旅館と湯本荘の風呂に入った。

露天風呂、足湯も楽しめる

やまびこ旅館

黒川温泉では随一の広さをもつ混浴露天「仙人風呂」が名物。「仙女風
呂」と名がつく露天風呂もあり、それぞれ夜は男女専用になる。毎日、深
夜12時に男女が入れ替わる。

湯本荘

全室川沿いにあり、せせらぎをBGMにくつろぐことができる。内風呂、
露天風呂のほか三つの貸切内風呂がある。アットホームなもてなしや
、地元産の旬を使った会席料理は評判がいい。

黒川荘

屏風岩がそそり立つ湯船をはじめ、4種類の露天風呂と男女別の内風
呂がある。シックなつくりの客室は、すべて和室。食事は山菜や川魚など
旬の山の幸を盛り込んでいる。ここには時間の関係から入浴出来なかっ
た。

三愛高原ホテル

阿蘇五岳を望む大露天風呂「絶景の湯」で知られるリゾートホテル。
周囲はゆるやかに草が波打つ高原が広がり、夜は満天の星を眺め
ながら入浴することができる。