11月25日

橋の下には、ムンバイ中の洗濯物が集まる洗濯場があった。コンクリート
の間仕切りで仕切られた洗い場が並び、腰に布を巻いた人たちが、洗濯
物を一枚一枚、コンクリートにたたきつけて洗っている。ガイドさんによると
「ここに集まる人たちは朝、ムンバイ中の小さなホテルや家庭から洗濯物
を集めて、ここで洗って、夕までには仕上げてくれる。シャツ1枚で5ルピ
ー(約7・5円)。夫婦は共働きが多いし、子どもたちも学校に行って、家
族みんなが忙しいから、クリーニングに出した方が安上がりなんだ」と
話す。そして、「ああやって、たたいて洗うから、すぐシャツがだめにな
っちゃうんだよ」と笑う。

洗濯場
マニ・バワン

ガンディーはこの建物を拠点に対英独立闘争を展開しました。彼が実際に
寝起きした部屋が今もそのままに残されています。ガンディーを語るインド
人の口調は釈迦やマホメットを語るのと同格のようで、彼がいかに大切に思
われているかがわかります。

インド門

ヨーロッパからアフリカ大陸を回りアラビア海を越えてやって来た船が、最初に目にしたのがこの門でした。いわば港町ムンバイのシンボルです。エレファンタ島行きなど近場に向かう船の発着場となっていますが、今でも埠頭に立つと吹く風に外国の匂いを感じます。

タージ・マハル・ホテル

タタ財閥によるインド最高級のホ
テルグループ。ムンバイのものは
とりわけゴージャスです。本館(左)
と新館(右)があり、本館に泊まれ
る人はそれだけで幸せだと言われ
ています。

プリンス・オブ・ウェールズ博物館 Prince of Wales Museum

開館は1921年で、インド門の北西の白いドームが目印です。広大な
庭園にインド・サラセン建築の外装が一際映えています。館内は三
部構成になってり、中でも美術部門のヒンドゥー・ムスリム・チベット
の細密画や、考古学部門にある数々のエレファンタ島の神像には
一見の価値があります。

MUMBAI
ムンバイからオランガバードへ