バスでナフプリオンへ向かう。255km約4時間かかります。
右の写真は、比較的よく残っているパレストラ(闘技場)の列柱⇒
ここパッセにもアポロン神殿がある。紀元前420~417年頃に建造されたものが、立った状態の
まま発見されたという非常に珍しいものだ。それだけに痛みも激しく、今は白いテントで全体が
覆われている。柱は6×15本。通常神殿の円柱の数の比は、正面1に対して側面は正面の柱
数×2+1が規準であったが、この神殿では高さ6メートルの円柱が、正面6本に対して、側面は
2本多い15本立てられている。その1本1本が倒れないように支えられている。これは材質が石
灰岩でもろい上に、この地は風が強くおまけに寒暖の差が大きいので痛みが激しいとのことで、
1980年にこのテントを造ったが、今後も外さないつもりだとのことだ。また、柱1本の修復に6年く
らいかかるとのことで、終わるのはいつになるか分からないそうだ。 さて、この神殿は、ドーリ
ア、イオニア、コリントの3様式の柱がそろっており、その点でも非常に珍しい。外側円柱にはド
ーリア式、建物内部にはイオニア式、そして内陣の円柱はコリント式の柱である。
ギリシャを代表する博物館の一つ。オリンピア 19世紀末に発掘された彫刻や陶器などの出土
品を中心とした展示がある。古代ギリシャ彫刻の傑作と言われるゼウス神殿の破風の彫刻を
はじめ、重要な展示物が多い。と言うが、めぼしいものは大英博物館・ルーブル美術館・メトロ
ポリタン博物館などにさらわれた(?)ようです。なんか、残り物を展示してある感もありました。
↑ ゼウス神殿に飾られている勝利の女神Nike of Paionios
彫刻ディオニソスをあやすヘルメス↓
中央の広間に出ていくとゼウス神殿で出された
出土品の数々が展示されていた。特に注目す
べき出土品は、ゼウス神殿の破風にある彫刻
類の数々である。このゼウス神殿の東側破風
部分には、オリンピック競技の起源となったエピ
ソードをテーマに彫刻が飾られていた。すなわち
、ペロプスとオイノマス王の戦車による競技をテ
ーマにした内容となっている。これが実物大の
展示となっているために、部屋いっぱいに展開
するような大きな広がりを示していた。この実物
大の展示を見る限りこれが破風部分に飾られて
いたということになると巨大なゼウス神殿が作ら
れていたことが想像できる。
最初に目についたのはオリンピア遺跡の復元模型であっ
た。
ゼウスの妻ヘーラ寺院です。ここでは最古の建
物でした。ドーリア方式の典型的な建物です。柱
は狭い側が6本で、長辺は16本の柱がありました
。50mx18.75mで高さは7.8mです。最初は木製の
柱でしたが、徐々に石の柱に置き換えられました
。
フィリベイオンはアレキサンダー大王のお父さんのフィリップ2世王の像を収められてい
たイオニア風の記念館です。↑↓
下の写真は、スタジアムの中、スタート地点からゴール方向を見たものです。トラックの長さ192m、幅30m、両側の斜面が観客席です。
石灰岩の無数の巨大な円柱が横たわる姿は、かつての壮大な神殿を想像させてくれます。
Metroon
ドーリア方式の円柱寺院です。6本x11本のは柱があり、10.62mx20.27mの大きさです。神の母レアに奉納されたものです。⇒
ゼウスの寺院
ドーリア様式の円柱寺院です。柱は6本x13本で64.12mx27.68m、高さは20.25mありました。神像の安
置所には、巨大な金と象牙で作られたゼウスの像(12m高)が置かれていたという。⇒
← ギムナシオン(体育練習場)の柱(120mx220m)。
オリンピア競技の前には競技者は認定を受ける
ため、ここで練習をしていたようです。
ペロポネソス半島のクロノスの丘の麓に位置し、ギリシャの最高神ゼウス信仰の中心地。紀元前17
世紀後半にオリンピアと名づけられた。現在はスタディオン(競技場)やギムナシオン(練習場)、レオ
ニダイオン(宿泊施設)などの遺跡があり、世界遺産に指定されている。五輪前には、紀元前6世紀
初頭に建設されたヘラ神殿前で聖火の採火式が行われる。