古代蓮の里

昭和46年、焼却場建設の際に土中より掘り起こされた蓮の種子が自
然発芽し、美しい花を咲かせました。その花は花びらが普通の蓮よ
り少なく、行田では昭和42年に絶滅した古代ハスに極めて似ている
と思われました。同時に出土した種子をアイソトープで年代測定をし
てみると1390年前(+-65年)の古墳時代の古代ハスと判明しました。
縄文後期の土器と共に出土したことから、1400年から3000年前の蓮
だと推定されています。

埼玉県行田市

関東七名城に謳われた忍城は文明年間(1469〜86年)の初め頃に築城
され、上杉、北条氏との戦いにも落城せず、石田三成の水攻めにも耐えた
、戦国の世を生き抜いた名城です。
忍城は明治維新の際壊されましたが、忍城本丸の跡地に往時の面影を再
現した忍城址(おしじょうし)が整備されています。この事業に対し、「'93さい
たま景観大賞」や「都市景観大賞」が授与されています。忍十万石の面影
をしのばせる忍城址は、四季の花が咲きそろう水城公園とともに散策され
ることをお勧めします。また、忍城址内には郷土博物館が併設されていま
す。

忍城址

忍城の実質的な天守閣として機能した建物で、明治6年に解体されまし
たが、昭和62年に再建されました。
櫓は展望室や行田の今昔を写真や資料で紹介する展示室になってい
ます。郷土博物館から入館できます。

御三階櫓(ごさんかいやぐら
鐘楼(しょうろう)

鐘楼に提げられた鐘は、殿様が伊勢桑名より忍へ移封となった際に桑名
より持ってきた鐘を写したもので、本物の鐘は郷土博物館に展示されて
います。毎年12月31日には年越しの鐘が撞かれ、賑わいます。

行田市街