2009年9月30日(水)
レベリングチャック
ネジ切り治具でネジを切った時、深く切れるところと浅くなるところが出る場合は、旋盤の上で出ていた中心が、ネジ切り治具に付け替えた時にずれてしまうからです。これはネジの精度がそれ程高くないということです。ネジを途中まで締めたところで左右に押して見るとガタがあります。この問題の対応の為にレベリングチャックという物が売られています。ネジを回すことで中心を完全に合わせることが出来ます。下の写真の金色の物はオス、メス共1"x8TPIの物で、価格は$250とちょっと高い。これを買えば完全なネジを切れるのでしょうが、他に方法がないか試してみました。と言ってもそれ程良いアイデアがある訳ではなく、単にネジの上にテープを巻いただけです。テープを巻くとチャックを締めつけるのに少し力がいりますが、ガタは減ります。この方法は完ぺきではありませんが、かなり改善しました。後は厚みの違うワッシャーを準備して、ネジの途中で締まるようにします。この止まる位置を変えることで、中心が出る場所を探します。完全を期すためにはこのチャックを買うしかないか?送料を入れると$300ぐらいになりますが、円高なのでこの機会に買うかどうか悩むところです。
2009年9月29日(火)PartⅡ
クラフトサプライ・クローズアウトセール
在庫かぎりということですが、クラフトサプライでクローズアウトセールが始まりました。最大50%の値引きです。ASP2030、ASP2060がかなり安い値段で出ています。売切れたら終わりなので、購入する方は急がれたらよいでしょう。
2009年9月29日(火)
ラグナドラムサンダー
ドラムサンダーは幅の広い板を2回通すため片側が浮いている機種が多い。しかしこのタイプは使っているうちに、左右の高さが違ってきます。両側が固定されていて小型の物がないかと思っていましたが、ラグナが販売していました。このラグナのドラムサンダーを使った方のレポートがアメリカのサイトで出ていました。前後に延長ベッドが付いているのが特徴です。精度よく加工できると高い評価をしています。値段は$755と幅40cmまで出来る機種としては安い。しかし80kg以上あるので、送料が相当にかかりそうです。リブロス当たりで販売してくれるとすぐに購入するのですが、、、
2009年9月28日(月)
自動一面カンナ盤・ミニフォルテFX-120(PartⅡ)
館林の茂林寺、足利の足利学校、それに群馬の富弘美術館へ行ってきました。茂林寺では挽きもののお店がありました。非常に出来の良いものが並んでいました。組み木創作の会の会員の方が作っておられるついでに宇都宮の機械工具販売店に寄って、ミニフォルテを受け取ってきました。事前に電話をしていたので、ステンレス板を交換してくれていた。ついでに使い捨ての替刃も購入した。自宅に帰って現物を良く見るとゴムのローラーが少し痛んでいることが分かった。回してみると誘導モーターなのでそれ程大きな音はしませんでしたが、削るとカッターが高速で回転しているので、非常に大きな音がします。刃の取り付けが傾いているようで、均一な厚みで削れませんでした。分解整備をすることにしました。
2009年9月27日(日)
自動一面カンナ盤・ミニフォルテFX-120
寄木の作品作りには1mmぐらいの薄板を使うことがありますが、自動カンナでは薄くすると割れてしまうので、ドラムサンダーを使っています。しかし、結構時間がかかります。良いものがないか探していたところ、飯田工業が生産していた自動カンナ盤は、0.5mmの厚さまで削ることが出来ると言う情報を上総木工交流会で教えてもらった。早速インターネットで検索すると、この機械の仕様などが分かった。また分解整備している方が居た。内容を見ると良さそうなので、購入することにした。すでに生産を終了しているので、中古品を購入するしかありません。中古品を販売している木工機械の販売店を検索すると在庫があるところは2店あった。栃木県の宇都宮にある販売店の方が価格が安かったので、そこから購入することにしてメールを送りました。10.5万円です。このカンナ盤の特徴は高速(5,600RPM、50Hz)で回転するカッターで奇麗に削ることが出来、裏金付きカッター刃とステンレスの押さえ板を採用することで最少切削厚さ0.5mmを実現している。重量は30kgで写真で見るよりは小型の機械です。
2009年9月26日(土)
サラダサーバーの製作
クラフトサプライで売っているサーバーセット用の柄を作りました。柄の材料はカリンの集成材です。取り付け穴は0.3mmぐらい小さい穴をドリルであけて、接着剤をつけて叩きこみました。アクセントをつける為ワイヤーバーナーで3本の黒い輪を入れました。材料の木を変えて5セットぐらい作るつもりです。サラダボウルとセットで販売する予定です。
2009年9月25日(金)
スプーンの製作
頼まれていたスプーンを5本作りました。まず型を薄いベニアで作りました。この型に沿って樫の木を切り出しました。更にバンドソーで形を作ります。概略の形が出来たところで、ボウルの部分を丸のみで削っていきます。大体彫り終わったら、スピンドルサンダーとベルトサンダーで最終的な形にしてゆきます。最後は手作業でサンドペーパーをかけて完了です。このスプーン作りは手間暇がかかる割に、出来上がった物を高く売れないのであまりやりたくない仕事です。スプーンの先の部分をクラフトサプライから購入すると、もっと簡単にウッドターニングでサーバーが作れます。
2009年9月24日(木)
集塵機用リモコンスイッチ
集塵機の電源はリモコンになっていないので、自動カンナ、手押しカンナを使う時、集塵機の電源は集塵機の近くまで行ってONにしていました。狭い工房ですが、これが結構面倒なのでリモコンでON-OFF出来るようにしました。リモコンは電波式のNE-675という機種を買いました。リモコン受信部を100Vのコンセントに差してON-OFFする機器をリモコンのACコンセントに差します。接続出来る機器の消費電力は600Wまでです。小生のデルタの集塵機は1.5馬力なので当然スイッチの容量が足りません。そこで接点容量が250V、20Aのリレーの接点を4個並列に使うことにしました。リレーの100Vのコイルを電波リモコンのACコンセントに差します。電波リモコンがONになるとリレーのコイルに100Vの電圧がかかるので、リレーの接点が閉じるという非常に簡単な回路です。集塵機は200Vなのでリレーの接点には200Vの電圧がかかります。接続を完了した後試運転をしたところ、部屋の何処に居ても集塵機のON-OFFが出来るようになりました。赤外線リモコンだと受信部に向けてリモコンを押す必要がありますが、電波リモコンの場合は何処に向けても反応します。
2009年9月23日(水)
旋盤のモーター交換・アップグレード
現在使っている旋盤に満足されているでしょうか?モーターの馬力が不足で厚く挽いた時に止まってしまう。回転数を自由に変えることが出来ないなどモーターに関係する問題はあると思います。単相のモーターを取り外して、三相モーターに交換、インバーターを取り付ければ回転数を自由に変えることが出来ます。しかしこの時の一番の問題は新しいモーターを、旋盤に上手く取り付けることが出来ないということです。取り付けネジなど穴の位置が違ったりして簡単には行かないのです。アメリカではベルト張替の為にあけてある開口部を使ってベルトを張っている人がいました。写真では主軸とモーターの間にプーリーを1つ介していますが、主軸とモーターにベルトをかければ良いでしょう。VL300でこの方法が出来ないか旋盤の裏をのぞきましたが、主軸のプーリーの位置が高く、横にモーターをつける場合、モーターを高く持ち上げる必要があります。あまり現実的ではありません。
2009年9月22日(火)
ウッドターニング教室
家具作りをやっている方から、ボウルの挽き方を教えてほしいと頼まれたので、小生の工房で手ほどきをしました。持って来られた木はすでにバンドソーで完全な円に切りだしてありましたケヤキとナラの木です。2個やるつもりでしたが、生徒さんが疲れてしまいケヤキの方だけを完成させました。ケヤキの方は非常に硬い、乾燥材で教材としては難しい物を選んでしまった感じですが、サンドペーパーをかけ終わると非常に奇麗な木目が現れました。生徒さんも大満足で帰宅されました。帰宅される前に小生の工房にあった道具類を見て、あれが欲しいこれが良いということになり、クラフトサプライに注文してくれという。輸入代行はやめていますが、目の前で頼まれると断ることが出来ず注文を出しました。
2009年9月21日(月)
ワンウェイバリグラインド2とクランプブロック
現在使っているウッドカットのガウジ用の治具は、ロックするノブが小さくしっかり締めつけるのに苦労しています。ノブの直径が小さいので、握力が要る訳です。軽く締めているとガウジがシャープニング中に動いてしまいます。そこでワンウェイの新製品を購入しました。この製品の特徴はロック機構にベアリングを使っているので、締めつける力はあまり必要ありません。軽く締めただけでも、しっかりロック出来ました。この製品を購入した初期の目的は達成出来ました。ところが短くなったガウジを差してシャープニングしようとすると、ガウジの柄が治具に当たってしまいます。付属のDVDではアームと治具の底を同じ高さに合わせるとありましたが、この取り付け方では、柄が当たってしまいます。そこで治具本体を下に下げたところ、干渉することなくシャープニングが出来るようになりました。この治具を使うと砥石面からガウジが脱落しないようになるので、巻き込み事故なども防ぐことが出来ます。
下はベッドの下側に取り付けてベッドの上に治具類を固定するクランプブロックです。木で作っていましたが、もちろん鉄製の方がしっかり締めつけることが出来るので、購入しました。最近良く使うスリーポイントステェディ用です。
2009年9月20日(日)
ジグザグパターンの壺(PartⅢ)
寄木のリングを積み重ねて成形してゆきます。重ねるリングの片面は平面である必要があるので、旋盤に30cmのサンドディスクを取り付けて平らにします。リングの重ね合わせはタイトボンドをつけて芯押し台で押します。重ねるリングの中心を一致させる必要があるので、テイルストックにチャックを取り付けて位置出しをします。リングによってはセンタリングコーンを使う場合もあります。上側のリングを貼り付ける前に壺の真ん中から下の部分の内側をサンドペーパーもかけて仕上げます。上側のリングを貼り付けてからでは作業がやりにくいのでこの様にします。最後のリングを貼り付けて外形を決めます。その後は上側のリングの内側を挽いてサンドペーパーをかけます。これで完成です。今回はクルミオイル仕上げです。
2009年9月19日(土)
ジグザグパターンの壺(PartⅡ)
リングの高さを調整する為、両面テープで円盤にリングを固定してターニングしました。以前作った30度のリングと今回の40度でカットした物を比べると随分印象が違います。当然ですが角度を大きくするとリングが高くなってしまいます。その他のリングもカットして、接着しました。上部の淵は黒檀を使いましたが、赤い部分と黒い部分が混在しています。普通にカットすると赤と黒が交互に出てくるので、三角形部分を捨てるカットの方法を取りましたこれで外側がすべて黒になりました。
2009年9月18日(金)
ジグザグパターンの壺
またまた寄木の壺です。購入した材木を使いきるまで続けて作るつもりです。今回はジグザグパターンです。7本の木を平行に接着します。真ん中のやや太い材料は黒檀です。その両側にハードメイプルとウエンジを1mmの厚みにドラムサンダーで削って貼り付けました。一番外もハードメイプルです。直角の木枠を作って、接着剤を塗った後それにクランプで締めつけます。接着剤が乾いたら、斜めにカットしますが今回は40度で切りました。全部で32個になります。切りだしたブロックを2個、貼り合わせてVの字のブロックを作ります。ストライプがずれないよう慎重に貼り合わせます。16個のV字ブロックが出来たら不要な部分をスライド丸のこで切り落とし、ディスクサンダーで寸法を調整します。その後11.25度の角度で左右をカットしリングにします。各ブロックに隙間が出ないようなら、接着作業に入ります。
2009年9月17日(木)
エアーリール
エアーのホースを巻き込むエアーリールですが、エア漏れが発生しました。エアーを使っていないにも関わらず、コンプレッサーが回りだします。調べるとホースを巻いているところからエアーが漏れていました。ネジを締めたりして修理を試みましたが改善しません。ラチェット式のストッパーも動作がおかしくなっていたので、買い替えることにしました。現在使っている物は中国製の安物です。今回は日本製の少しまともな物を通販で購入しました。販売店が鹿児島なので、19日にならないと到着しない。それまでは今の物をだましながら使っていきます。エアーコンプレッサーは東芝の中古の物を使っていますが、これは快調です。水抜きをしたら沢山出てきました。コンプレッサーのエアーは良く使うので、機械のメンテナンスは忘れずにやる必要があります。真空ポンプも中古の日本製です。これも調子が良い。オイルのレベルを定期的に見る必要があります。
2009年9月16日(水)
バンドソーブレードガイド
スプーンを作るのにバンドソーで曲線切りをやりましたが、糸のこの様に思ったところにブレードが行かず、狙った線から外れてしまいます。何か良いものがないかと、ネットを検索するとカーター・ブレード・スタビライザーというのがありました。バンドソーのブランド別に数種類が販売されており、バンドソーのブレードガイドを外してこれを取り付けるだけです。ブレードをホイールの溝にはめてブレードを後ろから押します。下側のブレードガイドは使わないので、ブレードから離します。このスタビライザーを使うとブレードの片減りがなくなりブレードも長持ちすると言う。ラグナ用のスタビライザーも販売されているが、このスタビライザーは幅の狭いブレードを使って曲線切り用に設計されています。ラグナのバンドソーは1インチのブレードを取り付け、寄木用の材木の挽き割りに使っています。ブレードの交換が面倒なので、ラグナは挽き割り専用です。小型のドイツ製のバンドソーで曲線切りをやりたいのですが、これ用のスタビライザーは販売されていません。これを使うためにバンドソーを買い替える気にもなれないので、残念ながらこれはパスです。英文ですがレビュー記事があり、良い評価になっています。
2009年9月15日(火)
スプーンの製作
知り合いの人からスプーンの製作を頼まれたので、とりあえずやってみた。今回はウッドターニングを使わない作り方です。まず曲線切りにはラグナのバンドソーは使えないので、以前購入したドイツ製の6インチのバンドソーを使うことにした。しかし調整が出来ていないので、このバンドソーの調整から始めました。まずテーブルがブレードに対して直角になっていない。定規を当てるとテーブル自体が凸面になっており、周辺部では定規との間に隙間が出ます。しかしブレードの近くでは水平が出ているので、とりあえずこのまま使うことにしました。上下のホイールのアライメントもやりました。しかしテーブルをロックするノブがしっかり締まりません。テーブルの上に材料を置いて切り始めると、テーブルがぐらつきます。仕方がないので、木のつっかい棒でテーブルを押さえる様にしました。スプーンは鉛筆で墨を入れてバンドソーで切り出し、スピンドルサンダーで修正します。形が出来たところで、ボウル部を丸ノミで彫っていきます。彫り終わったら、スピンドルサンダーで滑らかにした後、手作業でサンドペーパーをかけて終了です。丸ノミで掘るのは手間がかかるので、タングステン・カーバイド・バードリルを購入しました。6mmの軸径なので、トリマーに付けて使います。これが到着したら沢山スプーンを作る予定です。
2009年9月14日(月)
フラッグパターンの寄木の壺(PartⅣ)
壺を完成させました。手順は以前の壺と同じです。接着面に隙間が出来ているところは木の粉を擦り込んで瞬間接着剤をつけました。底の仕上げに真空チャックを使いましたが、不安定なので、芯押し台を使いへその部分は手作業で仕上げました。直径28cm、高さ22cmです。
2009年9月13日(日)
フラッグパターンの寄木の壺(PartⅢ)
寄木のリングを積み重ねていきます。その前にリングの片面だけをディスクサンダーで平らにします。直径が大きくなるとディスクサンダーが使えなくなるので、旋盤に30cmのサンドペーパーを取り付けて、リングの片面を平らにします。平らな面にタイトボンドを付けて、テイルストックで押します。接着剤が固まったところで反対側をガウジとスキューで平らにして、次のリングを貼り合わせてゆきます。同じことの繰り返しです。薄いリングはパーティングツールでカットして別の層に使います。半分ぐらい出来たところで外側の形を決めます。その後内側も挽いていきます。上の方のリングを重ねた後だと挽きにくくなるので、奇麗に仕上げサンドペーパーもかけます。まだ完成させることが出来ません。上の層は明日になります。
2009年9月12日(土)PartⅡ
Oneidaサイクロン
オフからOneidaのサイクロンが送られてきました。バケツが2個付いています。早速組み立ててみました。組み立てと言ってもサイクロン部をゴミ箱の蓋に6本のボルトで固定するだけです。業務用の掃除機を取り付けて、バンドソーにホースを取り付けました。半透明なので吸い込まれているゴミが外から見えます。またバケツも半透明なので溜まったゴミが外から見えるので便利です。このサイクロンは良く出来ていて良いのですが、問題は価格がちょっと高いことです。自作出来る人は作ってみるのも良いと思います。今までは業務用の掃除機をバンドソーに直結で使っていましたが、すぐに切り屑で掃除機が詰まってしまっていました。これで吸引力は持続します。
2009年9月12日(土)
フラッグパターンの寄木の壺(PartⅡ)
フィーチャーリングが出来たのでその他のリングを作っていきます。ブラックチェリーとブラックウォルナットを使ってコントラストを付けます。手押しカンナと自動カンナで直角、平行面を出した角材を、16分割と32分割の角度で切り出します。角材の平面が出ていないと、スライド丸のこのの角度を正確に合わせても、切り出した台形に隙間が出てしまいます。手押しカンナの刃の高さを調整した後は、この隙間が出なくなりました。32分割のところも問題なく切り出せました。接着は一気に行います。養生シートを敷いて、接着剤が作業台に着かないようにします。接着剤はタイトボンドオリジナルです。タイトボンドⅢなどよりも乾燥時間が短いのこれを使っています。また値段も安く好都合です。リングの接着が終わったので、次は旋盤の上でリングを積み重ねていきます。
2009年9月11日(金)
フラッグパターンの寄木の壺
新しいデザインの寄木の壺の製作に入りました。今回は新しい形の壺を作ることにしました。直径30cmと少し大きめの物になります。三角形の旗の部分の白い木はハードメイプル、黒い木はブラックウォルナット、その他の部分はブラックチェリーです。まず旗のところのフィーチャーリングの部分を先に作ります。ディスクサンダーなどを使用して、加工してゆきます。6回接着を繰り返して完成です。スライド丸のこで16分割にカットして出来上がりです。
2009年9月10日(木)
ステンレスホースバンド
寄木のリングを締めつけるホースバンドは希望の直径の物がなかなか売っていません。また最大径から最小径の幅が狭く直径が少し違うとつかえなくなったりします。また値段が高いのも問題です。そこで良いものが売っていないかYahooのオークションをのぞくと、希望の直径の物を自由に作れるキットが売られていた。バンドの長さは3メートルありネジの金具が8個付属して1,450円です。直径30cmぐらいの物を3個ぐらい作れる長さです。しかもネジのスロットがバンドの全面に切られているので、直径が小さくなっても使えます。大は小を兼ねるです。ネジの金具にバンドを取り付け、製作中の寄木のリングを締めつけてみました。問題なく上手く締まります。これで直径の大きい作品も問題なく作れるようになります。追加で購入する予定です。
2009年9月9日(水)
シャープニング治具
ガウジのシャープニングはWoodcutの物を使っています。Onewayの物が良く使われていますが、砥石面から横に外れた時にグラインダーに巻き込まれると言う事故例が報告されています。そこでメーカーは現在販売している物については、下側のベースキットに巻き込み防止のストッパーを付けています。小生のベースキットは古いのでこのストッパーが付いていません。そこで巻き込みがない赤色のWoodcutの物を使っているわけです。問題はガウジをロックするノブがかたくてしっかりロックするには、かなり大変です。締め付けが緩いとガウジが動いてしまうので、しっかり締めますが、緩めるのも大変です。かなり握力が必要です。毎回この締めつけに時間がかかるので、Onewayの新しい治具を買う予定です。Onewayの物はガウジを押さえる部分にボールベアリングを使っており締めつけが楽に出来ると言う。下の写真の白い部分はナイロンキャップでこの中にベアリングが入っています。また新製品ではガウジが砥石面から外れないように、軸を中心に回転させる様にした製品もあります。値段は少し高いがこれを購入する予定です。
2009年9月8日(火)
寄木の壺(PartⅢ)
寄木の壺を完成させました。フィーチャーリングの接着で失敗をしてしまいました。32分割で接着すべきところを、2つを直角で接着した後、16分割にした為、三角形の大きさが違ってしまいました。良く考えずにやった結果の失敗です。見た感じそれ程ひどいものではないので、このまま完成させます。壺の内側を挽いていた時、キャッチングをさせてしまいました。早く削るために刃を深く入れ過ぎた為です。幸いチャックから飛ぶこともなく、壁の厚みがまだある時だったので、修正がききました。ウレタンを塗って完成です。これから寄木の作品を更に作っていきます。毎回作ったものには何処か欠点があり、完全なものは何時になったら作れるのか分かりません。沢山作れば上手くなると思います。
2009年9月7日(月)
グラインダー
乾式のグラインダーは直径15cmの物がありましたが、使いにくいのでバフ用の20cmの物をグラインダーとして復活させることにしました。砥石は売り払ってしまい、1個しか残っていません。ノリタケのWA砥石(ピンク)80グリッドをMonotaroで購入しました。国内で売っている安価なWA砥石は焼けが少なくお勧めですが、工業用のグラインダー用なので、取り付けの穴径が大きい。デルタのグラインダーは15.9mmの軸径ですが、購入した砥石の穴径は25.4mmです。スペーサーをグラインダーで挽きました。穴はインチ規格のドリルであけて、外形の調整はサンドペーパーで微調整します。きつめに作ってガタが出ないようにします。一応納得できるものが出来ました。手持ちのGC砥石も取り付け完成です。80グリッドと180グリッドが付いています。ドレッシングした後シャープニングしてみましたが、上手く出来ます。Grizzlyのグラインダーはカンナの刃の砥ぎ専用になりそうです。
2009年9月6日(日)
NOVA 1624-44
NOVAの1624-44という木工旋盤を紹介します。下の写真は東北地方で今回この旋盤を購入された方から送って頂いたものです。延長ベッドを取り付けるので、台は付属の物を使わず自作されました。この方はプロの木工家で家具を作っておられるので、椅子の座面などを挽くのに大きな円盤に材料を取り付けて回す必要がある。旋盤のヘッドを回転させることが出来ることが、購入の決め手になったようです。写真の様に90度回転させるだけでなく、30度ぐらい回転させると、旋盤のベッドの上に体を傾けて挽く必要がないので、非常に便利です。回転速度の切り替えは、ベルトの8段の張替で行います。60Hz地区では215-3600RPM、50Hz地区では178ー3000RPMの回転数になります。インバーターを使うと0-3000RPMぐらいの速度を連続で、つまみ一つで可変することが出来ます。しかし低速ではインバーターの特性から、トルクが非常に弱くなるという問題があります。つまり200RPMぐらいで芯の出ていない大きな物を挽いた時に、旋盤が止まってしまうのです。従ってインバーター式の旋盤でも3段ぐらいのプーリーが付いています。インバータの付いていないモデルの場合は、モーターは常に50Hz或いは60Hzの定格で回っており、回転速度はプーリーで落とされています。つまりトルクはプーリーの比率だけ、何倍にも増幅されています。低速のラフィングで回転が止まるようなことはありません。
低速トルクが強いのは分かったが、やっぱりベルトの張替は面倒だと言う人が居ると思います。しかしこの旋盤の場合モーターと主軸が非常に近く配置されており、ベルトが短い、モーターのロックを緩めて、ベルトをずらせるだけで簡単に張替ることが出来ます。ベルトが長いと両側に手をやってベルトをずらす必要があるので、時間がかかるが、このモデルの場合は、非常に早くベルトの張替を出来ます。滋賀ナイスさんで17.5万円で売っています。
Woodworking誌でベストバリューに選ばれており良い旋盤だと思います。
2009年9月5日(土)
寄木の壺(PartⅡ)
フィーチャーリングが出来たので、その他のリングを作ります。手押しカンナの調整で精度よく直角の角材を作れるようになったので、スライド丸のこで切る台形のブロックの精度も良くなったように思われます。16分割なので11.25度で切り出しますが、スライド丸のこのレーザーを11.25度に合わせて切ると、一発で完全な円が出来ました。今までは角度の設定に誤差があると思っていましたが、角材が反っていたりすると、角度が正確に切れないようです。リングに隙間が出来ないのは気持ちがいいものです。チャックに底板を取り付けて、リングを重ねていきます。真ん中まで来たところで、次に重ねるリングの直径が小さ過ぎることが分かったので、いったん中断。リングを追加で作ります。今回は19段重ねとちょっと多くなります。
2009年9月4日(金)
寄木の壺
またまた寄木の壺の製作に入りました。今回は下の写真のような三角形が上下に入っているリングデザインを選択しました。初めて作るパターンなので、作り方が分かりません。本とかDVDに出ているパターンではないので、作り方は自分で考えました。正方形の木の1辺を斜めにカット、そこに同じ角度でカットした三角形の木を貼り付けました。四角い木を貼り付けてディスクダンダーで修正しても良いと思います。32分割で上下あるので、64個+予備を作ります。数は多いのですが、同じことの繰り返しなので、それ程時間がかかりません。64個+αが出来たら上下のブロックを貼り合わせます。もちろんディスクサンダーで接着面を平らにします。これで32個のブロックができます。この後2つずつペアにして接着して4個一体のブロックを作ります。出来上がった16個のブロックを11.25度の角度でカットしてリング状に接着します。これでフィーチャーリングの完成です。
2009年9月3日(木)
ラグナのバンドソー
リブロスデルムンドから9月特別セールのメールが来ました。バンドソー、テーブルソー、集塵機などが特価で販売されています。今日はラグナの14インチのバンドソーにスポットを当ててみたいと思います。小生は現在LT14 SEというモデルを使用しています。LT14 SELとの違いは台が一体型であるかどうかだけの差です。新型のLT14 3000 Seriesは、最大挽き割り高さが355mmになっているのが、大きな特徴です。ブレードガイドは、新しい設計の一体型になっています。LT14 SEでは知らないうちにセラミックガイドが外れてなくなっていることがありました。交換用のセラミックガイドが売られていますが、これが$99と高いので困ります。3000 Seriesではこの問題は改善されたようです。また上部ブレードガイドがラックアンドピニオン式のギアを使用しています。この3000 Seriesは値段が従来品よりさがっており、アメリカでは$1,295になっています。この3000 Seriesの上位モデルとしてLT14 SUVがあります。モーターが2馬力から3馬力になっており、テーブルのティルト機構にもラックアンドピニオンギアを使っています。また足ブレーキが付いています。下側のホイールに鉄の輪を取り付け、それをブレーキパッドで押す構造です。電源を切ってから回り続けるブレードで手を切ることがあるので、このブレーキは大変有効です。足ブレーキを踏むとマイクロスイッチでモーターへの電源を切り、その後ブレーキパッドで機械的に回転を止めると言う仕組みです。残念ながらこのSUVはリブロスで販売していません。これが販売されれば、今のLT14SEから買い替えたいと考えています。ちなみにLT14 3000 Seriesの値段は143,000円で特価販売されています。限定3台ということなので、欲しい方は急いだ方が良いでしょう。
2009年9月2日(水)
スコヤ
スコヤは英語のスクエアーがなまってこう呼ばれるようになったそうです。直角を確認する定規です。目盛の入っていない焼き入れしてある物は狂いが少ないのですが、高価になります。その高価なJIS1級のスコヤをジョイフル本田/千葉ニュータウン店で買ってきました。ついでに最近切れなくなってきたスライド丸のこの刃も買ってきました。スライド丸のこの刃は、奇麗な切り口を望むなら刃の山数が多い方が良いと言う。購入時に付いて来たものは72山でしたので、それ以上を探しましたが、72山しか売っていません。さびしいのは54山と72山の2種類しか売っていなかったことです。メーカーも1社なので選びようがありません。スライド丸のこの刃は、インターネットで買った方がはるかに品揃えが多く希望の物が買えそうです。帰宅して早速スコヤでバンドソーのブレードを確認しました。直角に調整したつもりが少し傾いていました。スライド丸のこも刃を交換してブレードの角度をチェックすると少しずれています。修正して一安心です。
2009年9月1日(火)
寄木の壺の製作(完成)
最後の仕上げは塗装です。光沢の出るウレタンを旋盤の上で塗ります。回転数を数十RPMにして塗料が1箇所にたまらないようにします。回転させることで均一に塗装しようということです。回転させないで塗った場合、小生の場合あまり上手く塗ることが出来ないので、旋盤の上でやっています。この様な低速で回すと、モーターが悲鳴を上げるので、プーリーの位置を1:1から1:3に貼り替えて、モーターの回転数は3倍に上げています。この方がモーターの回転数の微調整もやりやすくなります。塗装が終わるとチャックを主軸から取り外しテイルストックに取り付けます。真空チャックで壺の上側を固定し、チャックを外します。芯押し台で押しながら、壺の底を仕上げます。最後は真空チャックなので、芯押し台を外して仕上げてからサンドペーパーをかけます。ここで飛ばしてしまうと今までの苦労が水の泡になるので、ガムテープを貼り付けます。底の塗装をして完了です。