20世紀には、新しい地球社会が生まれた。 信じられないほどの科学・
技術の進歩・発展、高速移動手段の発達と情報・通信技術の進化が、
人・モノ・情報の交流を地球規模で活性化させ、世界を一変させたのだ
。 その結果、巨大化した人類の活動は、地球自然の許容量を超え、さ
まざまな危機を知らせるシグナルが点滅し始めている。 地球上の総て
の「いのち」の持続可能な共生を、全地球的視野で追求することが、
21世紀における地球社会の構成員総ての課題となった。 この課題を解
決するために、私たちは愛・地球博のテーマである“自然の叡智”を縦
糸に、豊かな交流を横糸にして、地球社会を包む、柔らかく、豊かさと
美しさにあふれる織物を織り上げようと思う。それは地球社会の新しく
、美しい装いになるだろう。「自然のもつすばらしい仕組みと、いのちの
力」に感動し、世界各地での自然とのさまざまなつき合い方、知恵に学
びながら、多彩な文化・文明の共存する地球社会を創ろうではないか。

愛・地球博とは
バスが来ない

車を駐車場に停めたところまでは問題ないが、バスがなかなか来ない
ので、会場に行けない。結局1時間以上待たされてやっと会場に到着
した。経費節減でバスの台数を絞っているのがその原因だ。弁当の持
込禁止など万博の運営に問題がある。

北欧館 デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウエースエーデン
ポルトガル館
ウクライナ館
ウクライナ・イースターエッグ(ピサンキ)の世界

ウクライナ・イースターエッグ装飾は、旧ソ連のウクライナ地方に世代を通して伝
わってきたものですが、現在では、復活祭(イースター、4月)に登場するカラフル
な復活祭の卵(イースターエッグ )として世界中で有名になっています。 イースタ
ー・エッグはウクライナ語 (Ukrainian) でピサンカ(Pysanka =単数)、ピサンキ(
Pysanky =複数)と呼ばれています。

キリストが登場する前の2000年以上の昔、人々は「大きな力が卵に存在する」と
信じて、卵に色や絵を着けて装飾していました。その当時の人々にとって卵は、
長い冬の束縛から地球を解放し、新しい希望、新しい生活、繁栄を約束する春の
始まりを象徴していました。 

イースターエッグは、現代では主に、親しい友人と贈り物として交換したり、飾り物
として使われています。 古代から伝えられているワックス-防染剤処理法と呼ば
れる「ろうけつ染と同じ手法」(鉄筆(キストカ、 kistka と呼ばれる)を使 って卵にワ
ックス(蜜蝋)を着け、種々の色の染料に卵を浸す方法)で、簡単な作品なら2〜3
時間で作品が完成します。 最後に、ワックスを取り除くと、それまでのすべての色
が現われます。 ワックスを取る前は卵はワックスと最後の染料でほとんど真っ黒
になっていますので、このワックスを取るときが最高の気分になります。

英国館
自然と芸術
チェコ館
ルーマニア館

展示のテーマは「未来への遺産」です。内部は、展示スペースと文化芸
術の実演のためのスペースを組み合わせるというコンセプトで設計さ
れています。日本の伝統芸能である「能」の要素(側面の傾斜路と一段
高くなった舞台)と円形劇場を組み合わせ、自然の丘を連想させるよう
な造りとなっています。
ルーマニア館では総合的なショーが終日行われ、芸術のライブ・パフォ
ーマンスや伝統技術の実演に加え、ルーマニアの自然、伝統、歴史や
環境にやさしいテクノロジーについて幅12メートルの映像システムによ
り紹介していきます。
また、直径6メートルの木製水車の輪が館内の右側にあるプールに設
置されており、来館者が木戸を通るとその動きが水車の輪に伝えられ
、プールの水を循環させて落水ができる仕組みとなっています。川辺に
あるルーマニアの村に入ると、とてもリラックスすることができます。民
族衣装がまるでルーマニアの伝統舞踊の「ホラ」に似たゆっくりとした
動きでパビリオンの壁を回っており、訪れる人の心を和ませてくれるで
しょう。

ベルギー館

パビリオンでは、ファン・アイクから現代デザイナーに至るまで、
ベルギーの芸術家たちが自然に向けた眼差しについて伝えます
。彼らが作品の中に自然を溶け込ませた手法は、今日に至るま
で賞賛される芸術作品を生み出しただけでなく、当時の社会に
も影響を与えたものです。
展示は、芸術的な想像と先端技術を組み合わせています。たと
えば、地域と地域社会に捧げられたスペースでは、最新式装置
でベルギーの映像を披露します。そのほか、子供向けには遊び
場が設置されます。

ケーブルカーに乗る
人気パビリオンの入場は無理!

フィンランド、デンマーク、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの北欧
5カ国が共同出展するのは、1970年の大阪万博以来。クリスティン・イ
ングバルスドッティル館長は「特別な機会。力が入っています」と話す。
 中に入ると、そこにもループ。名付けて「北欧ループ」。幅1・8−2・4メ
ートル、長さ130メートルのかわいらしいループは、1300平方メートル
の展示面積を美しく有効利用するため作られた。素材はフィンランドの
杉の1種。車いすが動きやすいよう傾斜にも気を配った。

パビリオンのメインテーマは、「自然と歴史−陸地の始まりであり
、海の終わりであるポルトガル」。海と陸で結ばれたアジア、そし
て日本とポルトガルの人と食文化の交流の歴史などをお見せし
ます。
たとえば、海と陸に関するものでは、香辛料や「てんぷら」などの
食文化のルートについて、あるいは16〜17世紀の日本画とポル
トガルの絵画など、芸術のルートについてなどを紹介。
続いて「ポルトガルと日本」に関するものとして、鉄砲の伝来や
ルイス・フロイス(16世紀)らにより伝えられた日本についてなど
を紹介します。
また、天然資源開発と国際協力に関する最近のプロジェクトを紹
介します。

ウクライナの展示は、大きく「歴史外観」と「今日のウクライナ」の2つ
のセクションに分かれています。1つめの「歴史外観」では、ウクライ
ナの長い歴史と独自の文化に触れることができます。なかでもトリュ
ピリア文明のトウモロコシ保存容器、食器類、荷馬車、双眼鏡型儀式
鉢や家屋モデルの展示は必見です。
2つめのセクション「今日のウクライナ」では、調和ある文明の発達を
テーマとし、自然保護に取り組み、人類が自然の贈り物を有意義に
活用するための技術や、環境にやさしい生産技術を展示。人間の叡
智の可能性を探ります。
また、ウクライナの宇宙産業や観光産業を展示するコーナーも設け
ます。衛星を使用したコンピューター展示では、宇宙から見た地球の
リアルタイム映像を楽しみ、地球上の好きな場所の宇宙写真を撮る
こともできます。さらに、地球の地震活動をリアルタイムに監視する技
術もパビリオン内で見ることができます。
子供たちの興味を引く展示としては、この2005年国際博覧会のため
に特別に製作されたコンピューターゲーム「コサック」があります。主
要キャラクターは、16〜18世紀のウクライナ史に大きな役割を果たし
たコサック民族です。また、パビリオンホールにはビジュアルアートの
展示コーナーを設け、グラフィック、手工芸品等いくつかのセクション
に分けて民俗芸術や近代芸術の作品を展示します。

欧州大陸の北西沖にある島国です。イングランド、ウェールズ、スコットラ
ンドの3地方からなる大ブリテン島と、アイルランド島北部の北アイルラン
ドで構成されます。日本よりも北の北緯50度以北に位置しますが、気候
は比較的温暖。年間平均気温は9.7度。

ロンドンの平均気温は最も低い1月で4度、最も高い7月は18度です。

産業革命の発祥の地となった先進工業国ですが、牧畜や農業生産が今
も盛んで、農地が国土の76%を占めています。全般に起伏が小さく、最
高峰はスコットランドのベンネビス山で標高1343メートル。

国民の間で田園に対する愛着や自然景観保護の意識が強く、各地で国
立公園が指定されています。自然に親しみながらのウォーキングを趣味
とする人が多く、緑地や牧場などを通る「フットパス」と呼ばれる散歩用の
小道が全国に整備されています。ロンドンをはじめとする大都市でも至
るところに芝生の広がる公園があります。

チェコのテーマは「いのちの芸術」。芸術に焦点を当てたのは、現代
社会の中で、芸術は言葉を超えて感情を表すことができる共通の言
語であり、国々や異なる文化の距離をより近づけることができると考
えたからです。

「ファンタジーと音楽の庭園」と銘打ち、音楽や映像を駆使。ウォータ
ーピアノ、金属や木や石の“声”、光のトランペットなど、見て、聞いて
、触って、感じることができるものを目指しました。五感と心に訴える
展示やイベントを通じてチェコの文化や社会を紹介します。

また、パビリオンには、ひな壇式半円形の観覧席を設けた展示エリア
を設置します。