壁の厚みが設定した厚みに近ずくとレーザーのマークが長細くなり、その後下に抜けてし
まいます。こうなると設定した厚みになっているので、その部分はもう挽かないようにしま
す。

このツールはキャッチングがまったくと言って良いほど起きません。レーザーは非常に便利
で壁の厚みを一定にすることが出来ます。問題はツールの先が少し大きいので、小さな開
口部に対応しにくいことです。ツールの先を何とか中に入れることが出来れば、後はこの
ツールの威力が発揮されます。開口部付近は別のツールで広げておいて、それからこの
ツールを使うと良いと思います。

このツールの使い方の説明ビデオを見てから、実際に使ってみることにしまし
た。まずミズキの丸太の外側の形を整えるために挽きました。ボトムの方は
上側を挽き終わるまで少し残しておきます。最終の形に近いものだと震動で
上側が挽きにくくなります。

ある程度挽いて行くと壁の厚みをチェックする必要があります。そこでレーザーを使って壁の
厚みをチェックします。レーザーは壁のカーブに沿って位置を調整する必要があります。壁の
厚みを斜めに測らないようにする為です。

挽き始めましたが、キャッチングもなく非常に簡単です。木屑はエアーで飛ばしながら挽いて行きま
す。底まで入口と同じ幅の穴があいたら、更に口に近い方から挽いて行きます。このツールの場合
は小回りが利かないので、別のツールで壺の上面だけは、挽きました。

Jamieson Deep Hollowing System

外側の底の部分を、ボウルガウジで仕上げました。外が仕上がったらさらに内側を掘りま
す。手順は最初と同じです。レーザーが非常に役立ちます。

底の部分の仕上げ
穴掘り開始

ツールのシャフトは先が少し下がっている方が、深く入らないので、キャッチングが起きにくい。もう一つ注意す
ることは、刃先が中心から少し上にある方がキャッチングが起きにくい。間違っても中心より下にきてはならない
そうです。早速このガイドにのっとってツールの設定を行いました。水準器でシャフトの傾きをチェックしました。

完成