佐原水生植物園

千葉県北部に位置する印旛郡本埜村(もとのむら)は,利根川と印旛
沼の水系に育まれた水田地帯。平成4年,たまたま水が張られていた
田圃に6羽のコハクチョウが羽を休めた。以来,地元の方々の給餌な
どのお骨折りで白鳥は飛来し続けて,年々その数は増え,平成14年
2月は360羽。15年2月は800羽を超えた。訪問した時は688羽が来
ていた。やがて利根川の河口というこの一帯はまっ平らな地形で,その
分 空が広い。視線を上げるまでもない森や林のわずかの高みから上
は,60度の空である。そこに飛翔する白鳥の群れは,文字通り,天使
の舞いを披露してくれる。