自動一面カンナ盤 飯田工業ミニフォルテFX-120

交換用の替刃を購入しました。使い捨てタイプです。

特徴

出来るだけ奇麗にして再組み立てです。分解と逆なのでそれ程難しくありません。

1mmぐらいまでなら大きな問題なく削ることが出来ます。しかし0.5mmになってくると板が割れます。また柾目のところは、比較的奇麗に削れるが節があるところは割れやすくなります。

本体上のネジを緩めるとゴムのローラーを取り外せます。ゴムが一部痛んでいますので、いずれ交換するつもりです。

これはゴムのローラーを回す為の減速ギアボックスをあけたところです。グリスが塗られており特に問題はなさそうです。この機械にはモーターが1個しかついていないので、このようなギアボックスが必要になる訳です。

ギアボックスを取り外すとモーターからのベルトが現れます。旋盤などに使われている溝のあるベルトです。正しい位置にはまっておらず、ベルトの位置を調整した。

分解清掃

このカンナ盤の特徴は加工材を最少切削厚0.5mmまで仕上げることが出来ることです。それを実現するためカッターヘッドは丸胴三枚刃式で、裏金が付いており高速回転します。また加工材の浮き上がりを防ぐためステンレスの押さえ板が付いています。このカンナ盤は1989年に製造が開始され数年前に生産が終了しています。しかしカッター刃などは、まだ入手が可能です。メーカーは愛知県にある飯田工業で、大型のプロ用の木工加工機を生産しています。小型のミニフォルテは飯田工業にとっては珍しい製品でした。

仕様

切削出来る幅は120mmで厚さも60mmまでです。しかし最少切削厚が0.5mmというのが目を引きます。カッターの回転数は関東の50Hzでは5,600RPMです。モーターは0.5馬力の物が付いており、外形寸法も小さい。30kgなので一人で持ち運びが出来ます。

中古品の調達

新品はすでに生産終了しているので入手出来ません。中古品をインターネットで検索すると、栃木県の宇都宮と京都の販売店に在庫がありました。宇都宮の近くまで行く用事があったので、ついでに販売店に立ち寄って車に積んで持ち帰った。

カッターの両側にステンレス板が付いています。ネジが1個ないので取り付けてくれと言われた。

事前に電話をしてあったので、材料を押さえるステンレス板の交換をしてくれていた。すり減ったら交換する消耗品だそうです。

切削方法改善

1mm以下になってくるとどうしても加工材の浮き上がりがあるので、平らな板に両面接着テープを貼ってその上に加工材を固定することにした。両面接着テープは片面が通常の強接着で反対側が弱粘着タイプです。弱粘着タイプでないと薄くなった板を取り外すことが難しくなります。

0.5mmぐらいまで割れずに削ることが出来ました。

試運転