2013年4月15日

VL300のベアリングとベルトの交換
旋盤の台を作ってVL300を乗せ換えましたが、その時ベルトがかなり傷んでいることが判明。ベルトの溝にゴミも付着しています。これは前の旋盤の台に穴があいており、切りくずが直接モーターの上に落ちていたことが原因だと思います。今回作った台では切りくずが直接モーターの上には落ちないので、ベルトにゴミが付く心配はあまりありません。ベルトも傷んでいるようだし、ベアリングからの音も少し大きくなったようなので、ベアリングとベルトを交換することにしました。

プーリーにベルトをかけてから、左手で支えながら突き棒を通します。これでヘッドストックの中に入れることが出来ました。次に主軸を左側から挿入します。主軸には穴があいているので、突き棒を主軸の中に入れます。プーリーのキー溝の位置を確認して主軸を入れて行きます。

まずベルトをプーリーから外して、その後ハンドホイールを外します。

これが傷んだベルトです。

ハンドホイール側のベアリングを挿入して、ベアリング押さえを取り付けます。ベアリング押さえは締め付けの度合いが難しいのですが、しっかり締めたあと、5分ぐらい旋盤を回してから、ヘッドストックを触ってみます。熱くなっているようなら、ベアリング押さえをゆるめます。

VL300用のベアリングはコーンとカップの2ピース構造になっていますが、ローラーベアリングの付いたコーンの方を古い物から新しい物に交換します。カップの方はVL300の本体に圧入されており、専用の工具が無いと外せません。今回これは交換出来ませんでした。手持ちのベアリングプーラーでは外せませんでした。

ベアリング押さえを固定している、3つの押しねじをゆるめます。そして反時計方向に回してベアリング押さえを外します。そうするとベアリングが見えてきます。

プーリの押しねじをゆるめて、プーリーを左手で支えながら、木槌で主軸をハンドホイール側から叩くと主軸が抜けます。プーリーが落下するので、左手で受け止めて取り出します。

次にスピンドルアダプターを固定している3つの押しねじを緩めます。スピンドルをロックして反時計方向にスピンドルアダプターを回して外します。

最後にスピンドルアダプター、ハンドホイールを取り付け終了です。ベルトをモーターにかけて完了です。

再組立てです。まずベアリングにグリスを塗ります。