2013年1月26日

完成

木目の通るボックスの製作

PartⅡ

身をパーティングツールで切り離しまな板チャックでつかみます。芯を出すため芯押し台にOnewayのリボルビングセンターを使いました。ウッドターニングではどうしても色々な道具が必要になってしまいます。

蓋と身と筒の切り分けと穴あけ

この様にほぼ完全に木目が通っています。

今回はより木目が通るようにする為、バンドソーを使って蓋と身を切り離しました。手持ちのバンドソーのブレードの厚みは0.9mmです。一番薄いパーティングツールでも2.6mmなので、捨てる部分が少なくなるのでより木目が通るようになります。それでは作り方を紹介していきましょう。

ビツインセンターで旋盤に取り付け、つかみしろを3つ作ります。身と蓋、それに筒の部分をくわえるつかみしろです。両端につかみしろを作った後筒の部分を割り当てた後、中間部分につかみしろを作ります。パーティングツールを使って作りました。

芯押し台を外して蓋の上部を仕上げます。蓋が回転しないようガムテープを巻き付けました。

筒を接着剤で取り付けたところの写真を撮り忘れましたが、筒を身に接着剤で取り付けます。そして身をチャックでくわえ蓋を取り付けた状態で挽いていきます。内側の底の部分の深さを分かるようにして挽いていきます。

蓋をチャックから外して身を取り付けます。65mm穴を上部にあけ、60mmの穴は底まであけます。これも小さいビットから始めて、順次拡大していきます。サイズの違うフォスナービットを何本か持っている必要があります。重ね合わせ部の厚みは65mm-60mm=5÷2=2.5mmになります。筒が割れやすくなるので、3mmぐらいにした方が良いでしょう。なおこの様な大きな径のフォスナービットは国内では売っていません。小生はアメリカから買いました。国内で売っているビットを使って小さいボックスなら作れますが、仕上がり外形寸法が70mm以上の物は、大きな径のフォスナービットが必要になります。

筒の製作

筒の部分をチャックでくわえて60mmの穴をあけます。外形は65mmになるようターニングで削っていきます。66mmぐらいになったら、サンドペーパーを使って寸法を調整します。最後は身を差してみて上手く入るかどうか確認します。問題なければ、パーティングツールで切り離します。

身と蓋はバンドソーでカットするので、つかみしろ以外は丸くしていません。丸いとバンドソーでカットしにくくなります。ドライブセンター側は平らになっているので、バンドソーのガイドに沿わせて、直角になるように切っていきます。

筒の部分をパーティングツールでカットします。この部分は木目を通すことに関係ないので、パーティングツールを使います。

端面をスキューで平らにしてサンドペーパーをかけます。出来るだけ削らないようにします。バンドソーで直角にカット出来たようでほぼサンドペーパーだけでOkでした。削りすぎるとバンドソーを遣った意味がありません。外側は身と一緒に挽きますので、完全に丸くしていません。

身と蓋それに筒になる部分が出来あがりました。

大きい方のフィスナービット(65mm)で穴をあけました。一度にあけようとすると煙が出るので、小さいビットで段階的に拡大していきます。