ビツインセンターで角材を丸くしていきます。スキューを使っています。丸くなったら長爪のチャックでくわえます。薄いパーティングツールでカットします。バンドソーでカットすれば捨てる部分は1mm以下にすることが出来さらに木目が通ることになります。今回は1.6mm厚のパーティングツールでカットしました。

蓋に大きい径の方のフォスナービットで穴をあけます。端面を平らにした後、チャックから取り外します。

2013年1月23日

パーティングツールを深く入れると発熱するので、途中からのこぎりを使いました。

チャックの方に残っているのが蓋です。

木目の通るボックスの製作

木目が通っています!

かみ合わせ部のパイプの製作

角材を別のチャックでつかんで、丸くし小さい方のフォスナービットで穴をあけます。蓋がぴったり入るように径を小さくしていきます。

ボックスはかみ合わせ部分があるので、木目が完全には通りません。1本の木から作ったと分かるように、はっきり木目が通るようにする方法があります。蓋と身の重ね合わせ部分を別の木で挿入する方法です。1本の木をパーティングツール(厚み1.6mm)でカットするだけなので、ほぼ木目が通ることになります。道具としては5~6mmの径の違う2本のフォスナービットが必要になります。

チャックに身を取り付けて軽く締め付けます。この状態で低い回転で回しながら身の先端をレンチで押すと芯が出せます。締め付けが強すぎても弱すぎても上手くいきません。芯が出たらチャックをしっかり締め付けます。それから大きいフォスナービットで2cmぐらいの深さの穴をあけます。その後小さい方のフォスナービットで底まで穴をあけます。チャックが複数あれば身はチャックに取り付けたままにしておきます。

身を切り離して底を仕上げます。まな板チャックを使って底は仕上げました。

長さ130mm直径31mmです。材はカリンです。

完成

蓋の頭も仕上げます。

蓋と身の底の位置を鉛筆で書き込みます。蓋をしてから刃物で仕上がりの形を作ります。

重ね合わせ部の接着

出来あがったパイプを身に挿入、接着します。はみ出た接着剤は一応拭き取っておきます。後で刃物で削り取ることはできます。接着剤が乾くまで少し時間稼ぎをする必要があり、刃物を研いだり床に落ちた木屑の掃除をします。

径が目標に近づいたら蓋をはめてきつめで入るかどうか確認します。

寸法が出たらパーティングツールで必要な長さをカットします。

身に蓋を取り付けた状態で挽いていきます。芯押し台で出来るだけ押さないようにします。もっと長くて細い場合は少し押さないと振動が出て挽けませんが、その場合でも強く押しません。押すことによって回転軸がぶれてしまい、蓋の位置では身との間に段差が出てしまいます。今回の場合はボックスが太いので芯押し台で押さなくても挽けました。サンドペーパーをかけて仕上げます。

製作開始