2012年11月20日

Grizzlyの湿式グラインダーは60Hzで使った場合、90RPMの砥石の回転数になります。50Hzだと75RPMと回転が落ちてしまいます。問題は回転数が遅くて研ぐのに時間がかかることです。少しでも早く研げるよう、回転数を上げることを考えました。取り付けられているモーターは単相誘導モーターです。回転数を変えることが出来ないので、三相誘導モーターに交換することにしました。

取り付けられている砥石の最高回転数は150RPMです。従ってモーターの回転数が1725RPMの時砥石が90RPMになるので、150RPMにするためにはモーターは、2,900RPMぐらいにする必要があります。従ってインバーターで60Hz~100Hzぐらいの間を可変させれば90~150RPMの間を可変させることが出来ます。

インバーター回路

ところが取り付け脚のサイズが大きくモーターの台座に取り付けることが出来ません。仕方がないので、モーターの脚の一部をコンタマシンで切り取りました。

Grizzly湿式グラインダーのインバーター化

インバーターの回路は壁に取り付けました。インバーターの表示を回転数表示に切り替えました。レーザーのデジタル回転計で確認すると、問題なく表示しています。インバーター回路とグラインダー本体は3Pのコネクタで接続しています。

回転数を上げると水をまき散らすのではないか?という心配があります。右の動画を見ると90RPMと150RPMの差が分かります。90RPMではほとんどこぼれないが、150RPMだと少しこぼれます。しかし許容範囲だと考えて居ます。

モーター取り付け完了

三相誘導モーターの取り付けが完了しました。コネクターへの配線はまだやっていませんが、後はインバーターを接続するだけです。

インバーターは外部に設置するので、モーターからの線は3Pのコネクタで接続し、収納時は線を外せるようにしました。

この加工で問題なくモーターは台座に取り付けることが出来ました。ボルトは2本ですがしっかりしており問題ないようです。真鍮のシャフト部分が飛び出しているので、これも不要部分をコンターマシンでカットしました。

新しいモーターは今までのモーターとほぼ同じ大きさの100Wの三相誘導モーターです。シャフトに押しねじ用の段が付いていたので、真鍮のパイプを作ってかぶせました。その分軸径は少し大きくなってしまったので、砥石側の回転数が少し高くなります。

駆動はモーターのシャフトでゴムのホイールを摩擦で回転させているだけです。吊り下げられたモーターの自重でゴムのホイールに押しつけています。