4mmのタップでネジを切りました

カーバイドの刃を取り付けたツールは、色々なものが販売されています。特にハンターツールは、それらのツールの中でも人気のあるものです。ハンターツールの製品の中にリングをシャフトに対して傾けて取り付けているヘラクレスをいうのがあります。ネットの動画を見るとラフィングから仕上げ削りまで多用途に使えると説明されています。そこでこのツールを試してみようと考えましたが、値段が意外に高い。そこで16mm角の鉄棒を買って自作することにしました。

完成

ネジは頭の形状が違うのをネットで購入しました。ネジの頭が薄いM4x10の物です。

2012年1月28日

カーバイドカッターの購入

カーバイドカッター到着

カーバイドカッターが10個到着しましたので、ツールに取り付けます。

シャフトは300mmと長いのでコンターマシンでカットしました。そしてハンドルに挿入する部分は丸くなるよう、グラインダーで削り、さらにディスクサンダーで仕上げます。ディスクサンダーを使うとかなりきれいな丸棒にすることが出来ます。

丸い刃を取り付けるため、先端をグラインダーで削ります。

カッター用のねじ止めの穴をあけます。30度の角度の添え木を作ってボール盤で穴をあけます。

発熱するので水で冷やしながら削ります。砥石の円弧の形になります。

マジックインキで角棒を削る角度(30度)を塗ります。カッターリングは傾けて取り付けます。

角棒の入手

ヘラクレスのツールは16mm角のシャフトになっています。丸の鉄棒はホームセンターでも売っていますが、角棒は売っていません。そこでネットで検索すると、Yahooのオークションで16mmx16mmx300mmのS45Cの炭素鋼が販売されていました。炭素の含有率が0.45%と低いので、ドリルなどで穴をあけたりする場合、加工性がよくなります。これが希望の物にぴったりなので、購入しました。送料を入れて1,490円と少し高い。

ハンターツールのヘラクレスもどきの製作

リングを取り付ける部分が平らでないので、グラインダーで削りました。

シャフトの長さは15cmで柄の中に入る部分は6cmぐらいです。ハンドルに問題なく挿入することが出来ました。

グラインダーで研いでいきます。

ツールを販売している販売店では、リング状のカッターを$20ぐらいで販売しています。送料を入れると1個2,000円ぐらいになってしまいます。いくら長切れするといっても、研ぎなおすことが出来ないので、使い捨てです。アメリカのウッドターニングの掲示板では、1個1$以下(50円程度)になれば本当の意味での使い捨てになる。現行の$20では使い捨てとは言えないという意見が多い。ガウジを1本買えば、あまり使わない人は研ぎながら5年は使えます。良く使うプロの人でも1年は使えます。ガウジを1本買うのに$100も出せば太い物も買えるので、リング5個分です。ガウジの方が明らかに、コストパーフォーマンスが良い。

そこでカーバイドカッターを安く売っているところがないか調べると、もちろんアメリカにはあります。サイズは3種類ありますが、直径10mmの物は$7.22/個(約570円)です。そこで送料を調べると、非常に小さい物であるにも関わらず$50もかかるという。従って5個買うと1,370円/個になり、10個買うと960円/個になります。20個買っても送料は同じなので760円になります。この販売店には送料の見直しをして欲しいとメールする必要がありそうです。テックさんはとりあえず10個買って9,600円ぐらいを払いました。

これで完成です。実際に使ってみてからまたリポートします。

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砥石の横を使うのは砥石メーカーが禁止していますが、面を平らにするにはこれしかありません。完全に30度の平らな面が出来ました。当然ですが、砥石が割れて飛んだ時のことを考え、砥石の回転面から体をずらして立ちます。