2012年1月9日

治具を使わない真球の挽き方
完成

何か所かの直径をノギスで測ると最大で71.3mm、最少は70.6mmでした。その差は0.7mmです。これは治具で挽いた場合とほぼ同じ精度で出来ました。目で見ても真球に見えます。成功です。治具を作るよりこの方法の方が簡単なのでお勧めです。

大体の球の形に挽いていきます。中心にパーティングツールで筋を入れ土台から切り離します。

サンドペーパーをかけて完成です。球は直径を測って大きいほうにサンドペーパーをたくさんかければ、真球になるよう調整できます。

パーティングツールで付けた筋の上を両側から締め付けます。この筋が平均に消えてなくなるよう、ガウジで削っていきます。

チャックに残った土台をジャムチャックにします。先端を球面に挽きます。テイルストックの方は傷がつかないように、カイテンセンターの先に木の受け台を取り付けます。

手持ちの丸太を旋盤に取り付けます。旋盤は到着したばかりのデルタ46-460です。テイルストックで丸太をチャックに押し付けます。つかみしろを作ったらつかみ直します。

さらに中心にもう一度筋を入れつかみ直します。筋が消えるようにさらに挽いて、つかみしろも丸くします。つかみしろの部分は丸い部分の影を見ながら挽いていけば、真球に出来ます。

球面切削治具を使えば、完全な真球を挽くことが出来ます。しかし治具は結構高価です。自作も出来ますが、治具を使わないで真球が出来れば、余計なことをしなくて済みます。今回はその治具を使わないでガウジで真球を挽く方法を説明します。色々なやり方があり、今回の方法がベストかどうかわかりませんが、結果的には治具と同じぐらいの精度で挽くことが出来ました。治具を使わない方が早く挽けるように思えます。

製作開始