2012年1月5日

ヨーヨーの製作
完成

早速試してみましたが、問題なくヨーヨーが出来ました。手のひらで受け止めるのでもう少し小さいほうが良いことが分かりました。2つめを作るときはもっと小さくします。さらに寄木とかインレイにすると、見栄えが良くなるでしょう。やり方は色々考えられます。今回は手持ちのケヤキを使っています。

蓋を旋盤で挽いてヨーヨーに接着剤で取り付けます。まな板チャックで再度つかんで、接着した蓋の表面を挽いてきれいにします。

軸の穴に蓋をします。その為少し穴径を大きくしました。ヨーヨーはまな板チャックでくわえています。まな板チャックとは、ホームセンターなどで売っている数百円のまな板をウッドターニングでドーナッツ状に切り出しバンドソーで切れ目を入れたものです。これをチャックとワークの間に入れてくわえると、ワークに傷がつきません。コムの様に簡単に変形せず、芯がずれにくいので非常に便利に使えます。持っていない方は、直径の違うものをいくつか作ることをお勧めします。

製作開始

まず適当な板をカンナで平らにして、コンパスで円を描きます。

クラフトサプライなどではヨーヨーのキットを売っています。両側の車輪をつなぐ金具が、キットの内容です。高級品ではベアリングを使っていますが、高い分うまく回るかどうか小生は買ったことがないのでわかりません。この様なキットを買わなくてもヨーヨーは出来ます。お孫さんに一つ作ってみてはいかがでしょうか?必要なものは左右の車輪となる平らな板、軸となるダボ、それに糸です。道具としてはペン用のマンドレル、穴をあけるドリルなどが必要になります。

蓋を分厚くしておけば真ん中を山のようにすることが出来ます。今回は平凡な形です。

棒に瞬間接着剤をつけて片側を固定します。タコ糸を巻きつけます。隙間は名刺10枚ぐらいにして、反対側も接着します。

6.24mmの穴に差す軸を挽きます。軸はホームセンターで売っている直径10mmのダボです。ダボを使う理由は、安くて、頑丈で折れにくいからです。そのような木があればダボを使わなくてもOKです。今回はコレットチャックを使っていますが、1インチのチャックでも使えます。芯が出なくてもそのまま挽けば6.24mmの棒出来ます。スキューをスクレーパーの様に使っています。外から見えないところに使うので、きれいにカットする必要はありません。スクレーパーの様に使うと、直径の調整がやり易くなります。また太さも一定に出来ます。6.24mmに近づいたら現物合わせで確認します。

ガウジで希望の形に挽いた後サンドペーパーで形を調整します。ヨーヨーの場合は左右を出来るだ対称にする必要があるので、ペンマンドレル上で2つを比較しながら、最後はサンドペーパーで同じ形に修正します。一つずつ挽くよりはこの方が同じ形に揃えやすくなります。形だけでなく重量も計測して1g以内になっていることを確認します。同じ形でも少し分厚いということがあると5gは違ってきます。5g違うと指で厚みの差を感じることが出来ます。指の感触で同じ様になると重量もほぼ同じになります。ここまで追い込めれば完了です。

ガウジで丸くした後、中心に鉛筆で線を入れます。これからヨーヨーの形に挽きますが、2枚の板が接近しすぎているので、スペーサーを交換して間が広くなるようにしました。これでガウジの刃を入れやすくなりました。最初からこうした方が良いでしょう。

バンドソーで円を切り出し、中心にペンマンドレルのシャフト径と同じ6.24mmの穴をボール盤であけます。ボール盤がない場合は旋盤の上で穴をあけることも出来ます。平らな面に対して垂直に穴をあけてください。穴が開いたらペンマンドレルに取り付けます。