インレイグラスの製作

90度のV溝ビットをトリマに取り付けます。トリマを置く台としてツールポストにテーブルを取り付けます。下の写真の物はVermecの物ですが、自作も出来ます。トリマを置く台をツールレストに固定できれば、位置決めが簡単に出来ます。トリマを置いた時に水平になるようアクリル板を両面テープで貼り付けました。トリマの先端は木のフェンスをテーブルに取り付けて制限します。

2011年9月5日

まな板チャックでワークをつかみます。芯を出すにはチャックをきつく締めない状態でレンチで底を押しながら旋盤を回すと芯が出ます。

ターニングが終わったらサンドペーパーをかけます。

タイトボンドを使って接着しました。一応ゴムバンドで締め付けています。グラスの内側は、前述の通りすでに挽いてあります。指で壁の厚みを確認しながら挽きました。

インレイの接着
グラスのターニング

普通にグラスの形に挽きます。内側はまだ挽きません。トリマで外側にインレイ用の溝を切ってから、内側を仕上げます。外形は最終的な形に挽きます。サンドペーパーも後でかけるので、外側をガウジで綺麗に形を作って下さい。

トリマのビットの先端を主軸の高さに合わせます。回転センターと高さが同じになるようにします。

グラスの周辺の6か所にインレイすることにしました。旋盤のインデックスピンは24分割なので1、5、9、13、17、21の位置で切る必要があります。チャックにマジックインキで印を付けて間違わないようにしました。

インレイはワークにちょっとした模様を入れるのに有効ですが、寄木に比べるとデザイン的に制約されます。本格的な作品を作る場合は寄木になってしまいますが、ちょっとしたアクセントを入れるのにインレイは有効です。従って簡単に出来ないと意味がありません。今回はグラスに違う種類の木を簡単に挿入できるインレイをやってみたいと思います。

完成

底にもサンドペーパーをかけて完了です。

底を仕上げるには途中まで回転センターで押します。最後のところは回転センターを外しますが、キャッチングさせないよう注意をして下さい。

インレイのターニング

ガウジを良く研いで薄く削っていきます。刃物を深く入れてインレイの木を割らないようにします。ベベルサポートをさせるため両端に向かって切って行きます。右利きの場合は右端がやりにくくなりますが、刃物を持ちかえて内側から外側に向かって切っていきます。

インレイの製作

2種類の木の寄木で作ることにします。直角の出た治具に2枚の木を接着剤を塗ってからクランプします。出来上がったらインレイ部の長さに合わせてカットします。木は黒いのがブラックウォルナット、白いのがハードメープルです。グラスの内側は接着剤の乾燥を待っている間に挽きました。

少し焼けが出ましたが6辺に溝を切ることが出来ました。当然ですが溝の深い部分の壁の厚みは分厚くする必要があります。インレイ部が内側に出てくると見栄えが悪くなると思います。

トリマで溝のカット

トリマは両手でテーブルとフェンスに押し付けながら、右から左に切って行きます。ゆっくり送りすぎると焼けが出るので、トリマの能力の範囲で早く送ります。