2011.06.13
ネジが切れたら、チャックごと旋盤に戻して、ドリルで穴をあけます。深さは印鑑を入れて試してみます。蓋が問題なく締め付けることが出来るかどうかも調べます。
携帯型の爪楊枝入れは沢山作りましたが、ネジ式は初めてです。手持ちのカッターの径は10mmなので、内径は10mm以上であればねじを切ることが出来ます。まず紅紫檀の30mm角で長さ110mmの角材を準備します。
完成しました。直径20mm、長さ81mmになりました。印鑑の直径が10.3mmなので身の内径は12mmにしました。その結果、壁厚は片側で4mmになりました。印鑑の径が10.3mmなので、身の内径を10.5mmぐらいにして、壁の厚みをもう少し薄くすれば17〜18mmの外形に出来そうです。
まな板チャックで身と、蓋をそれぞれくわえます。チャックをきつく締めない状態で、ワークをレンチで擦って芯を出しました。その後チャックを締めつけますが、当然蓋が割れない程度に手加減をします。これで底と頭を仕上げます。サンドペーパーをかけて終わりです。
サンドペーパーをかけた後、パーティングツールで身を切り離します。蓋の頭と身の底はまな板チャックで仕上げます。
蓋にねじが切れたら、逃げ溝を作り、蓋をチャックから取り外します。その後身をチャックに取り付け、雄ネジを切る部分を作ります。ネジを切る部分が出来たら、旋盤からチャックごと外して、ねじ切り治具に取り付けネジを切ります。
角材を旋盤に取り付けて、丸くします。蓋と身に切り離して、蓋をチャックでくわえて穴をあけます。蓋の芯出しはチャックをきつく締めないでワークの先を先の丸い物で押すと芯を出すことが出来ます。蓋に直径12mmの穴をドリルで開けました。ねじ切り治具にチャックごと取り付けてねじを切ります。
蓋を身に締め付けた後、テイルストックで押しながら外側を削っていきます。目標の直径になる前に蓋を外して壁の厚みを確認してみます。この外側を削る作業には、スキューが最も適していますが上手く研いで切れる刃先にしていないと、蓋のつなぎ目で割れが出てしまいます。割れがあると見栄えが非常に悪くなるので、ふちのところは薄く慎重に削ってください。スキューの研ぎが上手く出来ていればそれ程心配する必要はありません。上手く削れない様なら、サンドペーパーを使って径を調整して下さい。