2011.04.05
ネジを切ったら蓋を取り付けてねじの出来具合を確認します。問題なければチャックごとねじ切り治具から外して旋盤に取り付けます。
蓋物なので乾燥材でも粗挽きをしておく必要があります。
10TPIのネジの場合は、身のねじ部分の外形は蓋の内径+2.7mmになります。
蓋の内径をノギスで測ります。ねじ山の谷の寸法は内径に2.7mm足した値になります。
蓋の内径をどうするか慎重に考える必要があります。ねじを切った場合ノギスで測った径よりねじの山は大きくなります。10TPIだと2.7mmぐらい直径が大きくなります。
内側をサンドペーパーで仕上げた後、逃げ溝を作ります。これがないと蓋がぴったりと閉まりません。
旋盤からチャックごと取り外してねじ切り治具に取り付けます。カッターの回転数は旋盤の最高の3000RPMで回してねじを切ります。
ねじ切りボックスを作ります。ねじのピッチは10TPIです。10TPIとは1インチ(25.4mm)の間に10山のネジがあるということです。説明に使う写真は色々な材料が混ざりますがご了承ください。
テイルストックを外してサンドペーパーをかけます
ぴったりの位置にすると、サンドペーパーをかけた後、ずれることがあるので、1/4手前に止めておきます。サンドペーパーをかけて完成した後、木目が通っていなければ最終調整をします。
身の内側の仕上げをやった後蓋を取り付けた状態で外側の仕上げを行います。
蓋を閉めた状態で木目が通るように調整します。下の写真では木目は通っていますが、完全に閉まっていません。あと半回転ぐらいで完全に閉まりますが、木目が通りません。身のねじ部分の肩を削り木目が通ったところで止まるようにします。
ネジを切る部分にはサラサラの瞬間接着剤を塗ってしみこませます。オネジは3山以下にしますので、右上の写真の様にねじ部分は長くしません。蓋のねじ山を測って3山分ぐらいの長さにします。
チャックごと旋盤から取り外して、ねじ切り治具に取り付けます。蓋と同様カッターの回転数は3000RPMでねじを切って行きます。