2011.03.29

完成
1"x8TPIのボルトとナットの製作

25mmの丸棒をVL300で挽きました。それを小型旋盤に取り付けてある、ねじ切り治具にチャックごと取り付けます。ねじは1度に切らず2〜3回に分けて切りました。

1"x8TPI用のねじ切り治具を自作したので、お遊びでボルトとナットを作ってみました。

準備作業
ナットの製作

ねじ切り治具でもナットにねじは切れますが、1"x8TPIのタップがあるのでそれを使ってねじを切りました。ナットは2個纏めて作ります。材料はブビンガです。

X−Yテーブル変更

カッターの角度は60度になっています。綺麗なねじを切るにはカッターを研ぐ必要があります。ドライブのマンドレルに取り付けたままだとやりにくいので、長いビスに取り付けシャープニングをやりました。ダイヤモンドホイールの回転数は200RPMぐらいと非常に低速にして、両側をやります。片面が終わればナットを外してカッターをひっくり返します。指で触ってみると非常にシャープになっています。この様なダイヤモンドの砥石が付いたグラインダーがなければ、平板のダイヤモンド砥石を使ってシャープニングをやる必要があります。普通のグラインダーではカッターがすぐに減ってしまって使えなくなります。

ナットを取り付けましたが問題なくねじ込むことが出来ました。

真ん中の茶色の木はウエンジです。非常にもろく山が崩れています。ねじ切りの材料には向かない木です。

ボルトのネジを切ってみる

サブのスチールシティの旋盤にオフのX-Yテーブルを取り付けようとしましたが、テーブルの高さが127mmもあります。テーブルの面が主軸の高さになってしまうので、ねじ切り治具を取り付けると高くなりすぎます。そこでVermecのねじ切り治具のX-Yテーブルを使うことにしました。Vermecのテーブルの高さは90mmで治具のボルトの中心までは32mmぐらいなので、122mmと旋盤の主軸の高さとほぼ同じになります。固定方法は別に考えるとしてとりあえずクランプで固定しました。VL300で挽いたものをこちらの旋盤に持ってきてねじを切るということが出来るようになりました。

これは桜の木です。こちらはハードメイプルより柔らかい木でしたが、問題なく切ることが出来ました。

これはハードメイプルです。山がボロボロにならず綺麗に切れました。